ライター
Asuna 元小学校教諭▶︎フリーライター

千葉県出身(血は関西)食欲・旅欲ともに旺盛、天真爛漫な元小学校教師。「子どもも仕事も好きだけど、新しいことにチャレンジしたい」そんな心の声に応えて退職を選んだ5年目の3月。高校で勉強した西洋建築に魅せられてひとり旅にどハマりする。好きな国はクロアチアとチェコ、それからポルトガルのオビドス。休日はカメラマンの夫と西へ東へ旅三昧な自由な日々。鱈の白子が大好物。

みなさんこんにちは、安定した公務員からの転職をして1年が過ぎたAsunaです。「年度末」と「年度始め」、「人事異動」などで、春はなんだかいつも忙しいもの。


変化の季節、春。今までの自分をちょっぴり変えたい。新しいことに挑戦してみたい。でもやっぱり少し怖い……。そんな人もいるのではないでしょうか。実際私も、大きな変化や、未来への挑戦に期待をふくらませつつも、安定した肩書きや収入、立場を失うのに不安はありました。

今回は、そんな私が経験したことを踏まえて「チャレンジ」する自分に出会う考え方・生き方についてお伝えしていきたいと思います。

「人生」と「旅」は似ている


「旅」を「人生」にたとえている名言があります。「人生は長い旅路だ」や「人生と旅はよく似ている」など、さまざまなメディアや文章で目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

まったく同じではありませんが、小説家である吉川英治さんも

「この人生は旅である。その旅は片道切符の旅である。往きはあるが、帰りはない。この旅で様々な人と道中道連れになる。それらの人と楽しくスムーズにやっていくには人生のパスポートが大切だ。それはお辞儀とあいさつである。」

と「旅」を「人生」にたとえた名言を残しています。

では、なぜ旅は人生にたとえられることが多いのでしょうか。私は、きっと「うまくいかないことも、楽しむことができるチャンスと隣り合わせ」だからではないかと考えています。


旅にハプニングはつきもので、どんくさい私は特に、ハプニングがなかった旅はありません。ウユニ塩湖にスマホを水没させたり、クレジットカードをキャッシング後に抜き忘れて盗難されたり、旅行当日の朝にパスポートの有効期限が切れていることに気がついたり……。

でもそれ以上に、美しい景色に出会ったり、おいしいご飯を食べたり、見たかった建造物や街並みを目にしたりしたときの感動や喜びの方が、間違いなく大きいんです。


人生も、うまくいかないことってありますよね。「こんなはずじゃなかった」「あのとき、こうしていたら」「どうしてこんなことしてしまったんだろう」。自分の行動や選択ゆえに、やりきれない思いを抱いたことがある人は少なくないと思います。

でも、旅だったら。ハプニングがあっても、嘆き悲しむ時間がもったいないと思うのではないでしょうか?限られた予定の中で、「楽しみきる」以外の選択はないですよね。起きてしまったことは仕方がないから、この次楽しもう!と思った方がきっとハッピー。


そう思うと、「人生」が「旅」にたとえられることが多いのもうなずけます。

春は「変化」の季節


慣れ親しんだ学校からの卒業、入社、異動、引越しなど、春になると訪れる、別れと新たな出会い。どうしても変化は訪れるもの。
わたしはずっと、“訪れる”変化を受け入れることがにがてでした。「わたしはこれっぽっちも変わらないはずなのに」と寂しくなることもありました。

だから、“変化を生むことにしたんです。変化を受け入れる側から、変化を作り出す側に。昨日の自分より、少し前の自分より、去年の自分より。ちょっぴりで良いから「好きな自分」であり続けるたの変化。

ささいなことでも良いから、“変化”をしてみよう、そう考えることにしました。

例えば、

・ヘアスタイルを変えてみる。
・もう着ない服を手放してみる。
・自分から誘うことがなかった友達を遊びに誘ってみる。
・1人で出かけてみる。
・行ったことのない地域や国に行ってみる。
・自分だけのために少し贅沢をしてみる。

……などなど、とにかく「自分のための“選択”をする機会を作る」ことです。

小さな“選択”でもいいので、自分が幸せになるための選択を続けてみましょう。すると、自分の心に素直になれたり、心の声をしっかり聞いてあげたりすることができるようになるはず。


そのうち「仕事を変えてみたい」「新しいことに挑戦してみたい」「大学を休学して旅に出てみたい」など、大きな選択にもつながるかもしれません。どの選択が自分のことを幸せにしてあげられるのか、そのときに選べるように、小さな“選択”を積み重ねていくことが大切なんです。

わたしにとっては「ひとり旅」がスタート地点でした。

受け入れて、また進むということ


思ってもいなかった選択や、結果を目の前にしたとき、「こんなはずじゃなかったのに」と落ち込んだ経験はありませんか?

3年前、ひとりで南米を旅していたとき、たくさん調べた上で念のため日本で予約していた列車と宿。偶然出会ったタクシーの運転手にその旅程を伝えたところ、「それは絶対無理だよ、時間がきつすぎる」と旅程の大幅な変更を勧められました。


ペルーのクスコについてすぐに、クレジットカードを抜き忘れた結果盗難されて、VISAデスクにストップをかけてもらい、やっとのことで市内に出たというのに、今度は旅程の変更?!と、もはや自分の甘さを呪うほどのハプニング続き。

でも起きてしまったことは仕方がないので、タクシーの運転手の話をよく聞いたところ、おすすめの旅行会社に話をつけてくれることに。

連れて行ってもらった先の旅行会社の方はとても親切で、お金を下ろせる場所や日本人が経営するレストランまで教えてくれた上に、次の日、マチュピチュ行きの列車が発車する駅直通のマイクロバス停車駅まで送ってくれることになりました。


マイクロバスの中でも、隣に乗り合わせた親子の赤ちゃんが可愛くてあやしていたところ、果物をひとつ分けていただいたので、日本から持ってきた飴玉と交換。

自分のミスで旅程変更となったとはいえ、ミスをしなければこんな出会いもなかったんだな、と前向きに考えることにしました。というか、自然と前向きな自分になっていました。

旅にはそんな力があると思うんです。人生を、どんなピンチをもプラスに変えてくれるような力が。

自分の人生だからこそ「選ぶ」ことの大切さ


旅の道中では、何か起こったときの“選択”をゆっくり待ってくれる時間はありません。期間が限られている旅程の中で起こるハプニングは、いつだって“今”と向き合うしかないのです。でも、それって“人生”も同じではないのでしょうか。

昨日よりちょっぴり好きな自分になれるように、日々積み重ねていく“選択”は、いつしか新たな挑戦をする自分につながっていくはず。

新しく何かを始めるときは、やっぱり楽しみの裏側にちょっぴりの不安
それくらいで丁度いい

頑張るぞって意気込みの裏側には、ちょっぴりの不安
それくらいが丁度いい

始める勇気を出すこと、終わりを選択すること、自ら変化を加えること。きっとすべてに意味はあるはず。

心の声に耳を傾けて、自分の気持ちに素直になって“選択”する自分に自信をもってあげることで、日々挑戦していく自分に出会う道は開けるのだと思います。

春、新しい季節、これから始まるあなただけのページ。どんな変化が訪れるのでしょう、楽しみですね。

All photos by Asuna Igari

ライター
Asuna 元小学校教諭▶︎フリーライター

千葉県出身(血は関西)食欲・旅欲ともに旺盛、天真爛漫な元小学校教師。「子どもも仕事も好きだけど、新しいことにチャレンジしたい」そんな心の声に応えて退職を選んだ5年目の3月。高校で勉強した西洋建築に魅せられてひとり旅にどハマりする。好きな国はクロアチアとチェコ、それからポルトガルのオビドス。休日はカメラマンの夫と西へ東へ旅三昧な自由な日々。鱈の白子が大好物。

RELATED

関連記事

RANKING

人気記事ランキング