ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

ポルトガルのコインブラという都市をご存知でしょうか?ヨーロッパ最古の大学のひとつであるコインブラ大学があるなど、学生の街として知られています。

筆者は訪れるまであまりイメージがわかなかったのですが、どうやら大学内にある図書館が有名とのこと。大学は噂によると、映画「美女と野獣」のモデルとも言われているそうです。

そんなコインブラについて、都市の概要や観光スポットをご紹介します。

ポルトガルの中部にあるコインブラってどんな街?

コインブラはリスボン、ポルトに次ぐポルトガル第3の都市。現在はリスボンが首都ですが、リスボンに移される前はコインブラが首都として栄えていました。

かつて街は城壁で囲まれており、今でもアルメディーナ門が残っています。”学生の街”としても知られており、コインブラ大学や大聖堂など、歴史を感じる建物が多く残っているのも特徴。リスボンやポルトとはまた違う、中世の雰囲気を感じるような街です。

コインブラ大学

コインブラを代表する大学は、リスボンで13世紀に創立されました。その後1308年に移転され、現在のコインブラに校舎を構えました(1338年に一度またリスボンに戻った歴史も)。コインブラ大学-アルタ地区とソフィア地区として世界遺産に登録されており、歴史的な建物でありながら、現在も大学として使われています。

構内には、歴代の学長の肖像画がずらり。教科書に載るような人物が並ぶ様を見ると、いかに歴史が長い大学であるかが分かりますね。

■詳細情報
・名称:Universidade de Coimbra
・住所:Paço das Escolas 3004-531 Coimbra
・地図:
・公式サイトURL:https://www.uc.pt/

ジョアニア図書館

コインブラ大学の敷地内には無料で入れますが、こちらのジョアニア図書館は入場料が必要です。一度に入れる人数も限られており、鑑賞時間も約20分と決まっています。中は撮影禁止ですが、今回は許可を得て撮影させていただきました。

映画「美女と野獣」のモデルとなったとも言われており、調べてみると映画シーンと図書館の写真を比べた比較サイトも簡単に見つかります(確かに、細部までそっくりです)。

図書館の創設を命じたのはジョアン5世。自分の力や豊かさを見せつけるために創設したのかと思いきや、「知識がない国はやがて滅びる」と国を安定させるためには学問が大切だと考え、作らせたそうです。天文学や法学の本などが揃っているのだとか。

また本を食べる虫を駆除するため、図書館にコウモリが住み着かせているといいます。

■詳細情報
・名称:Joanine Library
・住所:Largo da Porta Férrea 3000-447 Coimbra
・地図:
・開館時間:11月1日〜3月27日:月〜金 09:30-17:30・週末 10:30-16:30、3月28日〜10月31日:09:30-19:30
・電話番号:+351 239 859 841
・公式サイトURL:https://www.uc.pt/

サン・ミゲル礼拝堂

コインブラ大学内には、装飾が美しい立派な礼拝堂も。サン・ミゲル礼拝堂は16世紀には現在の形になったとされており、今でもミサが行われ卒業生が結婚式で利用することもあるそうです。正面の祭壇に見えるピラミッドのような形は、天国への階段を現しているのだとか。

天井の装飾もパステルカラーが使われており、可愛らしく優しい印象です。2000以上のパイプが使われているというオルガンも必見です。

コインブラ大学の学生たちの変わった風習?

コインブラ大学の学生といえば、制服の黒いマントが特徴。黒いマントを羽織って歩く学生の姿が、まるでハリーポッターのようだと話題になりました。

女性は好きな男性の制服の裾をもらう風習があるそうで、モテモテの男性は裾がボロボロになるそうです。日本の第二ボタンのような風習がポルトガルにもあるなんて、おもしろいですね。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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