ヨーロッパの中でも有数の世界都市プラハを首都に持つチェコは、ヨーロッパでも有数の観光国です。ビールの国、美術の国、そして建築の国とも呼ばれるチェコではプラハをはじめ、世界遺産に登録されている建築物が多くあります。
そこで今回は、チェコにある12の世界遺産を全てご紹介します。チェコ観光のヒントになれば幸いです。
・首都:プラハ
・言語:チェコ語
・通貨レート:1 チェコ・コルナ = 4.7 円
・治安:「現在 危険情報は出ていません。」世界治安危険度ランキング : 15 位 / 163カ国 チェコの外務省危険情報
・フライト時間:直通なし:フランクフルト経由だと最低13時間
・時差:–8時間
・チップの有無:あり。10%前後が目安。
・英語:ドイツ語がかなり通じる。英語も通じることが多い。
・ビザ:シェンゲン協定国(欧州諸国)内で6ヶ月間で合計90日以内の観光なら不要。到着した最初の協定国で入国審査を受けると協定国内は自由移動。パスポート残存期間は入国時6ヶ月以上。
・電圧とコンセント:220VでC型
*編集部追記(2016/02/03)
2015年に公開した記事に新たに加筆しました。
プラハ歴史地区
「宝石の都市」「北のローマ」「黄金の街」などと、多数の別名を持つ美しい歴史的街並みを持つプラハ。1000年もの歴史を持つこの街に並ぶ建物にはロマネスク、ゴシック、ルネサンスをはじめロココやアールヌーヴォーなど様々な建築様式が混在して見られ、シューベルトやモーツァルトなどの著名歴史人にまつわるゆかりの文化財も多数保存されています。
photo by Miguel Virkkunen Carvalho
チェスキー・クルムロフ歴史地区
ボヘミアの森に囲まれた美しい古都チェスキー・クルムロフは、そのあまりの美しさから「眠れる森の美女」と呼ばれてきました。
14世紀から300年もの間ローザンブルク家の居住地となっていたチェスキー・クルムロフ城や、15世紀のフレスコ画が保存されている聖ヴィート教会などのほか、各時代の建築様式を残す建物など、旧市街には見所がたくさんあります。
ゼレナー・ホラのネポムークの聖ヨハネ巡礼教会
現在は旧礼拝堂と回廊だけが残る聖ヨハネ巡礼教会。1393年に当時のボヘミア王から拷問を受けてカレル橋から投げ込まれた王妃付司祭ヤン・ネポムツキーが53歳で亡くなったことから、五角形の聖堂や三角形の窓など、5と3を意識したデザインが施されているユニークな教会です。1994年に世界文化遺産に登録されました。
リトミシュル城
チェコの国民的作曲家スメタナの出生地としても知られるリトミシュルにあるこのお城は、1568年より14年もかけて建設されました。
当時のボヘミアでは見られなかったルネサンス様式で、城壁はスグラフィット技法で描かれた壁画で覆われている美しい城です。内部には世界に数箇所しか残っていない貴重なバロック劇場があります。
クロミェルジーシュの庭園群と城
ブルノの北に位置する町クロミェルジーシュに、1497年にスタニスラス司教によって建設された建築物で、後期ゴシック様式とルネサンス様式の複合建築です。バロック様式の宮殿正面の庭園は17世紀半ばに建設されました。
宮殿は一度火事で焼け落ちたものの、再建され、その後に作られた宮殿内のホールは絵画のコレクション場所となっています。
トジェビーチのユダヤ人街とプロコピウス聖堂
500年もの間、キリスト教文化とユダヤ人文化が共存してきたトシェビーチには、その歴史を象徴する聖プロコピウス聖堂とユダヤ人地区が共に世界遺産に登録されています。
聖プロコピウス聖堂はロマネスク様式からバロック様式へ建築様式が移り変わった時期に建設され、どちらの要素も持ち合わせた美しい建物となっています。ヨーロッパで唯一昔の姿をそのまま残すユダヤ人地区も必見です
クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市
1300年頃にシトー会修道院によってセドレツに建設された聖母マリア大聖堂は、チェコ最大のゴシック様式の聖堂で貴重な建築物の一つです。18世紀にはバロック様式で改築されました。