ライター

「自分に合った生き方・働き方」を求め、広告・PR代理店を経た後ワーホリ×フリーランスのデジタルノマドとしてベルリンを拠点に活動。帰国後、静岡県下田市で「地域×人」の地域コミュニティの熱さにふれたことを機に”地域に溶けこむ旅”を開始。2020年に下田にてELENTO合同会社を設立。グローバルPR事業を展開。

「予定あふれる都市、余白あふれる道東。この冬はどっちで日常を満たしたい?」

そんなフレーズが目を引く、余白をえがく道東旅。

1/29〜2/22の1ヶ月間、道東の全4エリア(十勝・帯広、釧路、知床、北見・網走)を地元のローカルガイドと共にめぐる「道東トラベルウィーク2023冬」。

・参考:余白あふれる道東で、大自然を遊び尽くす旅を。道東トラベルウィーク2023冬を実施します|TABIPPO.NET(募集終了)

道東トラベルウィーク2023冬
気になるエリアやアクティビティごとに「ここで何をしないか」を自分で選べるということで、「釧路」と「知床」のアクティビティに参加してきました。

氷点下で過ごす初めての冬の北海道は、果たしてどのような体験だったのか? ハイライトをお届けします!

SL機関車に乗って、北海道ならではのアクティビティへ

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
釧路は、道東エリアの政治の中心都市でありながらも、ちょっと足を伸ばせば自然であふれる地域。ここでは、選びきれないほどのアクティビティが待っていました。

釧路駅から乗車できる「冬の湿原号」は、現役で動いているSL機関車。動くSLがまだ存在することすら知らなかった私にとっては、かなり印象深いものでした。このSL目当てに撮影をするフォトグラファーも多くいました。(期間限定運行)

乗車してまず驚いたのは、入ってすぐに漂う灯油のにおい。そして、灯油ストーブの上でスルメイカが焼かれている……!という、情報量が多い車内の様子。

窓の外には雪景色、車内では昭和レトロな内装に灯油ストーブとスルメイカ。それを肴に日本酒をちびちびと飲む。旅の初っ端から最高のスタートです。

カヌーで感じる、ふとした沈黙に宿る冬の空気

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
目をつぶると、今でもその時の空気を感じることができる気がする、釧路川でのカヌー体験。

みんなでわいわいしながら乗るのも楽しいけれど、ふと訪れる沈黙の時間が、北海道の自然が自分に沈み込んでくる気がして、なんだか心地よく感じる時間でした。

冷えた体にサウナはいかが?

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
釧路川のカヌーのあとは、「THE GEEK」のサウナへ。この旅では、いくどもサウナと温泉を繰り返し入っていたのですが、「雪×サウナ(×カレー)」ほど整うものはないのでは?と思うほど満足度が高かった北海道のサウナ。

サウナでは、一面に広がる雪景色を見ながらぼーっとし、外で整うにも雪景色を見ながらぼーっとし……。書いているだけで、今すぐその場に戻りたくなってきてしまうほど。 次はしっかり時間を取って行きたい場所NO.1です。

■詳細情報
・名称:Kushiro Marshland Hostel THE GEEK
・住所:〒088-2264 北海道川上郡標茶町塘路原野北7線49番43
・公式サイトはこちら

CLS(コミュニティリーダーズサミット)で道東の地域プレイヤーの皆さんと交流会!

道東トラベルウィーク2023冬
釧路のまちづくりの拠点であり、地元住民の「やりたい」 を実現するための「共創の場」でもある、「港まちベース946BANYA(くしろばんや)

この釧路旅のローカルフレンドである清水さんも運営者のひとりです。「LivingAnywhere Commons」など旅や多拠点生活のサブスクリプションサービスにも登録がされており、全国各地から色んな人が集う釧路コミュニティの中心人物。

そのBANYAでは、道東全域の地域プレイヤーやまちづくりを担う皆さんが一同に集うイベント「CLS」が開催されていました。道内外から約80名が集まり、コミュニティや地域の活動、道東の今後などを語らいます。気になる話がもりだくさんでした。こういう地域のまちづくりの会に参加してみると、次の旅の行き先のヒントにもなりますよね。

■詳細情報
・名称:港まちベース 946BANYA
・住所:〒085-0016 北海道釧路市錦町2丁目4 フィッシャーマンズワーフMOO 2階
・公式サイトはこちら

ワカサギ釣りでは ”宇宙の声” が聞こえることも!?

つぎは一面凍った達古武湖(たっこぶこ)へ。ワカサギ釣りの先生は、なんと清水さんの小学生の息子さん。雪が積もった湖の上を歩き、テントをはり、氷に穴をあけるところからスタート!

まずは手動のドリルを使い、小さな穴を開けていきます。少し時間が経つと薄い氷がはってくるので、都度おたまで氷をかき出しつつ、糸を垂らして一本釣り。私は残念ながら釣れなかったのですが、その日は全体で3匹釣れたらしい!快挙!

〆はラーメンとパフェがツーな楽しみ方!釧路の最終夜は、老舗店「ラーメンたかはし」へ

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
釧路でもっとも一番古いラーメン屋さんでもあり、長く愛され続けている人気店。80代のマスターが営む老舗店「ラーメンたかはし」です。

ここでいただいたのは「納豆味噌ラーメン」。一見、驚きのトッピングのように思えますが、ドはまりすること間違いなし!家でも試したくなりました。

そして、〆と言ったらラーメン!ですが、北海道ではパフェもメジャーどころ。〆パフェで有名な喫茶店も何軒かあるので、食べ歩いてみてもいいかもしれませんね。

■詳細情報
・名称:ラーメン たかはし
・住所:〒085-0013 北海道釧路市栄町3丁目2 ニュー栄銀座1F

地域に溶ける余白旅 in 弟子屈

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
1ヶ月に4回訪れた場所、弟子屈町(てしかがちょう)。釧路と知床の旅で空いた数日間は、弟子屈の「TESHIKAGA HOSTEL MISATO(美里)」に滞在しました。

弟子屈の雪まつり「摩周☆スノーランド」の開催を控え、着々と準備が進んでいる中で滞在した数日間は、準備に参加させて頂いたり、地元の方の夕飯にお招きいただいたりと、個人的には一番印象に残った余白旅でした。

いつも温かく迎えてくれて「いつでも帰っておいで~」と送り出してくれる美里のみなさんやたーちゃん、弟子屈の方々が私は大好きです!「また帰ってこよう!」と思うのは、この地域で出迎えてくれる皆さんとの時間の濃さだと思っています。

■詳細情報
・名称:TESHIKAGA HOSTEL MISATO
・住所:〒088-3215 北海道川上郡弟子屈町美里2丁目11−1
・公式サイトはこちら

弟子屈のイベント「摩周☆スノーランド」で、寒中ジンギスカンを食す

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
見てください。この、雪の上で食べる、熱々のジンギスカン with うどん。「寒い寒い!」と言いながら食べたジンギスカンと、味が染みたうどん。片手には日本酒。おいしすぎました……。

ほかにも、自分たちも手伝って作った氷の滑り台を、地域の子どもたちが楽しそうに滑っているのを見るのも、なんだか感動。

地域の活動に加わって一緒に創ることは、距離が一気に縮まる気がするので好きです。

流氷サウナ×ニンジントニック×ほくほくのじゃがいも=正義

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
じつは、今回の旅はこの「流氷サウナ」という言葉に惹かれて参加を決めたと言っても過言ではないほど楽しみにしていた本コンテンツ。

本当に流氷でサウナ!?と、懐疑心たっぷりに行ってみたところ……ありました!海岸上に、テントサウナが2棟。

流氷を眺めながら外気浴をするのも良し、流氷の裂け目に飛び込むのもよし。

サウナドリンクは、斜里の特産物である人参を贅沢に使った人参ジュースのトニック割り。その名も「ニンジントニック」!

そして、サウナ飯は北海道産のほくほくのじゃがいも。最高でした。個人的にお礼を言いたい「道東サウナ小僧」、ありがとう!

鮭漁師と鮭児(ケイジ)と圓子水産と

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
知床を訪れたら行くべき場所のひとつが、「圓子水産(まるこすいさん)」の炉端焼き。今回は人数も多いのでBBQ形式で楽しみました。

北海道の郷土料理である「ちゃんちゃん焼き」や、1本60万円になる事もある超高級鮭「ケイジ」の刺身など、知床をがつんと食し、忘れられない旅に。おすすめは、圓子水産の鮭とばです。

■詳細情報
・圓子水産の公式サイトはこちら

グローバルな交流を「Ushiyado」で

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
知床旅の最終コンテンツは、中標津のゲストハウス「Ushiyado」さんへの宿泊。酪農が本業の竹下さんが運営するこのゲストハウスは、なんと牛乳が飲み放題!

そして、旅のサブスク「HafH」や「LivingAnywhere Commons」にも登録されており、その日も私たち以外に、流氷マラソンに参加をしに来たカナダ人や、鶴を撮影しに来ているゲストさんなど、各地から旅人が集っていました。

夜は、地元の方やゲストの皆さんとで交流会。こういった場に、地元の方や他の宿泊者の方も参加してくださる雰囲気づくりをされてるUshiyadoさんは、またすぐに訪れたくなる拠点です。

■詳細情報
・名称:ushiyado
・住所:〒086-1043 北海道標津郡中標津町東3条北1丁目4-2 2F
・公式サイトはこちら

人生の転機となる「きっかけ」に出会う旅

道東トラベルウィーク2023冬photo by Elena Tsukada
初めて道東を訪れたのは昨年の夏。そのときの「冬の北海道は本当にいい!人生に一度は来てみてほしい!」という言葉に誘われて、半信半疑で参加を決めたのが「余白をえがく道東旅」でした。

例年、冬は暖かい南の島を追い求めてた私も、今回の旅をきっかけに「冬といえば道東!」という帰る場所ができたほど、濃い時間となった知床・釧路の2週間。

私にとって道東は、人生の転機となるきっかけに出会う場所でもあります。仕事や遊びに全力で取り組む余白旅。その隙間の余白を包み込む北海道の雄大な自然が、背中を押してくれるのかもしれません。

▼ GATE TO HOKKAIDO|北海道 旅行・観光情報サイトはこちら

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「自分に合った生き方・働き方」を求め、広告・PR代理店を経た後ワーホリ×フリーランスのデジタルノマドとしてベルリンを拠点に活動。帰国後、静岡県下田市で「地域×人」の地域コミュニティの熱さにふれたことを機に”地域に溶けこむ旅”を開始。2020年に下田にてELENTO合同会社を設立。グローバルPR事業を展開。

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