編集部
Asuna 元小学校教諭▶︎ライター・編集者

千葉県出身(血は関西)食欲・旅欲ともに旺盛、天真爛漫な元小学校教師。「子どもも仕事も好きだけど、新しいことにチャレンジしたい」そんな心の声に応えて退職を選んだ5年目の3月。高校で勉強した西洋建築に魅せられてひとり旅にどハマりする。好きな国はクロアチアとチェコ、それからポルトガルのオビドス。休日はカメラマンの夫と西へ東へ旅三昧な自由な日々。鱈の白子が大好物。

みなさんこんにちは、とにかく子どもと関わるのが大好きな元小学校教師・現小学校非常勤講師のAsunaです。

わたしは今年の3月まで学級担任として小学校で勤務していました。今は、ライターのお仕事をしながら小学校で非常勤講師として、高学年の書写指導や、低学年の教科指導に携わっています。

今年は新型コロナウイルスの関係で、学校教育がガラッと変わってしまいました。ですが変わったのはそれだけではありません。これからの未来を担っていく子どもたちに希望を込めて、今回は【子ども×教育×世界】というテーマでお伝えしていきたいと思います。

小学校英語教育の変化


わたしは、子どもたちの可能性は無限大だと思っています。やってみたいこと・好きなこと・将来なりたいもの。描きたい夢を大きく描いて、可能性に向かって羽ばたいていってほしい。

担任として高学年を教えていた3年前、【外国語】という教科が、今年度4月より教科化されて、通知表でも正式に評価対象になるとの通達が来ました。そのため、教師がひとりひとり“英語の授業”を行うことが必須とされたのです。

学習指導要領の改定


そもそも学習指導要領とは何か。簡単にいうと、【先生たちが子どもに学習を教えるための指針】です。日本全国どこの地域でも一定水準の教育を受けられるように、細かな部分まで目標等が定められた、先生のためのガイドライン。

戦後すぐに作られた学習指導要領ですが、大臣告示の形で定められたのは昭和33年のことで、それ以来、ほぼ10年ごとに改訂されてきました。その10年ごとの改定年度が、2020年度だったのです。


まさか新型コロナウイルスのせいで、学校自体が休業になって学習が著しく遅れるだなんて、誰も予想していなかったでしょうし、誰も望んでいなかったことだと思います。ですが、新型コロナウイルスが蔓延するずっと前から、【2020年度より英語は教科化させる】と決まっていました。

それまで「英語」は、言語活用科の中にある「日本語」と「外国語活動」に分けた一つで、20代後半のわたしが小学生のときくらいから、外国人の英語の先生(LATもしくはALT)が授業をしに学校に来てくれていた思い出があります。

当時は“楽しく英語にふれる”程度だった「外国語」の分野は、今年度からは「英語」と呼ばれる分野になりました。

英語の教科化・低年齢化


英語の教科化には、社会情勢の変化が一番大きな理由として挙げられます。グローバル社会の進展により、本人の居場所や志向を問わず、「英語を使う力」の必要性が高まっているのです。

わたしが正規雇用の担任として働いていたのは昨年度までなので、教科化される前となります。なので、通知表への評価の入力方法も記述式で、“英語に親しんで取り組んだかどうか”だけが見られている通知表でした。

ですが今年度からは違います。国語や算数などの主要教科と同じ評価観点で成績がつけられるのです。


学習内容の主な変化は、今まで5・6年生で学習してきた内容が、3・4年生におりてくるというカリキュラムになったこと。【英語に親しむ】という目標自体は変わらずありますが、その他に「聞く」「読む」「書く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」の5領域が必要とされるのです。

習得言語数や、文法事項も追加となり、英語の授業を今までしたことがなかった先生方も、英語の授業をしなくてはならなくなります。現場は割と大変そうに見えるのが現状です。

子どもたちにアンケート調査をしてみると……?

現場はあたふたしていますが、子どもたちにとっても同じです。「英語」という新しい教科導入があった影響で、時間割が変更(増加)になったからです。

ですが、従来の外国語活動よりも、アクティビティや発音を意識させた授業が増えたことにより、「楽しい!」と思うようになった児童が多いのも事実。

今回は、わたしが非常勤講師として勤めている小学校の5年生全児童を対象に、アンケートを行ってきました。質問事項は、以下の7項目。

①英語の勉強が好きor好きではない
②旅行に行くなら国内or海外
③興味がある国
(アメリカ・フランス・イタリア・インド・ハワイ・フィンランド・その他)
④旅行先でしたいこと
(写真を撮る・買い物をする・自然を楽しむ・世界遺産を巡る・友達をつくる・その他)
⑤将来旅をしながら仕事ができるとしたらしてみたいorしたくない
⑥将来旅をしながら暮らすことができるとしたらしてみたいorしたくない
⑦旅行やお出かけすることが好きor好きではない

子どもたちにアンケートをとって見えてきたことは、英語の学習に対する自信はないけれど、英語を使う旅行に、とても興味があるということでした。

旅行やお出かけが好きという子どもは全体の約90%で、ほとんどの子どもが家族旅行を経験しているとのこと。興味がある国を聞いてみたところ、「どんなことが楽しめるのかわかる」「海で遊びたい」という理由から、「ハワイに行きたい」と回答する子どもたちが多くいました。


他にも、最近の流行から「韓国に行ってみたい」という高学年女子も一定数いました。日本から比較的近く、手軽に行ける国として、子どもたちからも認知度も高いようです。

ただ、海外は少し心配なことが多いし、言葉がわからないという不安から、海外旅行より国内旅行を希望する子どもいました。


ですが、旅行先では、多くの自然や、見たことのない世界遺産に触れたい!という【知らない世界への好奇心】がうかがえて、嬉しかったです。だからこそ、子どもたちには、「世界にはどんな国があって、こんなにも美しい景色を見たり、楽しんだりすることができる」という情報を知る“機会”が必要なのではないかと感じました。

質問⑥・⑦では【旅をしながら暮らす・働く】ということがいまいちピンときていなかったので、今現在わたしがしているライターの仕事や、TABIPPOの働き方を例に挙げて話してみると、目をきらきらさせて話を聞いていました。


また、【自分がそのとき行きたい国・いたい地域・場所で過ごす(働く)ことができる】ことにとても興味を持っていて、そのためなら英語の勉強も頑張れるかもしれないと話す子どももいました。

やはり、何か具体的な目的や目標、楽しみがあると、主体的に頑張ろうと思えるのでしょう。子どもたちには、英語を学ぶ楽しみを見つけて取り組んでいってもらいたいと思いました。

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Asuna 元小学校教諭▶︎ライター・編集者

千葉県出身(血は関西)食欲・旅欲ともに旺盛、天真爛漫な元小学校教師。「子どもも仕事も好きだけど、新しいことにチャレンジしたい」そんな心の声に応えて退職を選んだ5年目の3月。高校で勉強した西洋建築に魅せられてひとり旅にどハマりする。好きな国はクロアチアとチェコ、それからポルトガルのオビドス。休日はカメラマンの夫と西へ東へ旅三昧な自由な日々。鱈の白子が大好物。

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