「不思議の国アリス」の世界に浸る
スランディドノは、世界的名作「不思議の国のアリス」に深く縁のある土地としても知られています。
1861年、当時8歳だった作者のルイス・キャロルが休暇で初めてこのリゾートを訪れ、現在のセント・トゥドノ・ホテルに滞在しました。
ホテルのエントランスにもアリスのイラストとともにその事実がしっかりと明記されており、作品のファンにはたまらない聖地となっています。
もちろん、これだけではありません。不思議の国のアリスのモデルであるアリス・リデルも、家族と一緒にスランディドノを訪れ、別荘のペンモルファに滞在していたのだそう。
キャロルはアリス一家と親しくなり、スランディドノで休暇を過ごし、アリス姉妹に創作話を聞かせていたと言われています。
キャロルはこの物語を「Alice’s adventures underground」と名付け、のちに 「不思議の国のアリス」として出版されました。
キャロルがスランディドノでアリスと出会い、一緒に過ごした体験によって、名作「不思議の国のアリス」が生まれたのです。
ウサギの足跡を追って冒険へ
そんな「不思議の国のアリス」が生まれた街、スランディドノでは、実際に物語の冒険を味わえる「不思議の国のアリスタウントレイル(Alice in Wonderland Town Trails)」が催されています。
専用のアプリを利用して、街の至るところに点在する「不思議の国のアリス」のキャラクターたちを見つけ出し、写真撮影を楽しみましょう。もちろん、アプリをダウンロードしなくても、銅像探しをしながら楽しく街歩きを楽しめますよ。
まずは観光案内所からスタート。観光案内所でマップとお土産ガイドを購入できるので、より本格的にタウントレイルをしたい方は手に入れましょう。
地図を頼りに55個のブロンズ製ウサギの足跡をたどっていきます。
物語に登場するキャラクターたちに出会いながら、実際に冒険している気分に。「スタンプラリー感覚で楽しく街中を散策できる」と、ファミリーからも大人気!ぜひ全制覇を目指しましょう。
スランディドノで心安らぐ夏休みを
日本ではまだあまり知られていない、イギリスの隠れたリゾート地、スランディドノ。普段の忙しい毎日を忘れて、のんびりとリフレッシュするのにぴったりな、心癒やされる海辺の町です。
家族と、恋人と、友達と。いつかの旅の目的地にいかがでしょうか。
All photos by Kana Kawahata