ライター
帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当し、2019年からは〈サステイナブル〉をテーマに活動。その他、詩の創作や旅の貼り絵など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

③月塩 Okinawa

photo by hoshi maaya
続いて、神々の住まう島として大切にされている沖縄・浜比嘉島より、お塩のご紹介です。こちらの「月塩」は、月の満ち欠けに合わせて海水を汲み、自然の力を使って炊き上げられたお塩。もうそれだけで、自然からのエネルギーをたっぷりもらえる気がしませんか? 「これは新月(満月)の日の海水から作られたんだ」と思うと、お料理を作るのも一段と楽しくなります。

おもしろいなと感じたのは、新月と満月で違った味が楽しめるところ。自然の恵みそのままの商品なので、購入する時期でも味わいは少しずつ変わってくるそうですが、私はどちらかというとまろやかな満月のお塩が好みでした。

化学調味料無添加のものはスーパーでも手に入りますが、こうして作り手さんから直接購入できるっていいですよね。先日ふと空を見上げたらちょうど新月で、「今ごろ浜比嘉島では海水を汲み上げているのかなぁ」なんてぼんやりと思いながら月を眺めていました。お会いしたことがなくても、そうして思いを馳せる時間を持てることも、エシカル消費の良いところだと思うのです。

④沖縄焼菓子研究所「Sugar」Tigre Box

photo by hoshi maaya
最後はこちら、沖縄焼菓子研究所「Sugar」の焼菓子。沖縄ならではの素材で作られているのはもちろん、オーガニックシュガーや宮古島雪塩を採用するなど、体にやさしい原材料にこだわっているのが選びたくなる理由です。

写真はティグレというフランス菓子で、沖縄県産の長命草や津嘉山かぼちゃ、大宜味村産しょうがに島こしょう、首里みそが使われています。焼菓子なのに、飲み物を用意せずにいくつでも食べてしまえるほどしっとりとしていて、職人さんがひとつずつ手間暇かけて作っているのが伝わってくる、そんな丁寧でやさしい味がしました。

photo by hoshi maaya

BOXもジュエリーケースみたいに上品で可愛くて、知人へのギフトやお土産にもぴったり。作りもしっかりしているので、私はこの空き箱をそのまま小物入れとしてリユースしています。焼菓子は他にも、黒糖やあおさのクッキー、泡盛やきび糖のパウンドケーキなどがあり、どれもとても美味しそう!次は泡盛ケーキを注文してみようかな。

日々に彩りを与えてくれる「エシカル消費」

photo by hoshi maaya
自分や家族が口にするもの、お肌につけるもの、毎日使うものなどは、なるべく作り手の想いが感じられるものを選びたい、最近はますますそう思うようになりました。今回ご紹介した商品もそうですが、想いが込められているものって身体にも環境にも優しいものが多いんですよね。そして、商品誕生までのストーリーを知っていると使いながらほっこりとした気持ちにもなれますし、食べ物だったらより美味しく感じられます。

「エシカル消費」という行動を選択できるのも、それを作ってくださる人たちがいてくれるからこそ。そういった信頼できる商品、応援したい商品がこの先もずっと続いてくれるように、これからも「消費」という形で応援していきたいなと思っています。毎日の生活が楽しくなる「エシカル消費」、皆さんもぜひ取り入れてみてくださいね。

ライター
帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当し、2019年からは〈サステイナブル〉をテーマに活動。その他、詩の創作や旅の貼り絵など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

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