フェアトレードで質の良い豆を仕入れて提供
ニュージーランドの都市、ウェリントンにある「フライト・コーヒー&ザ・ハンガー」は、地元の人に愛されるカフェ。朝から多くの人が訪れ、それぞれコーヒーを楽しんでいます。
こちらはコーヒー焙煎所兼カフェで、主流のエスプレッソのほかにもエアプレスやフィルターなど、さまざまな方法でコーヒー豆の味わいを楽しむことができます。同じ豆でも、こんなにも味が変わるのかと驚いてしまうほど。
カウンターには、ボトルのリサイクルを促すポップも。お店で提供した容器を再びお店に返して繰り返し使うこの動きは、カフェ以外のお店でもみられました。
お店の方に話をうかがうと、使用している豆はフェアトレードで世界中から豆を買い付けていると話してくれました。生産者とは直接取引をしていて、より良い豆を取り入れようとしているとのこと。
一般的にオーガニックやフェアトレードは品質が悪いと思われることも多いそうですが、こちらのお店では質の高さを売りにしているそうです。
コーヒーを飲むだけでは一見、自分がエシカルな消費をしているようには思えないかもしれませんが、フェアトレードのカフェを利用することで、間接的に生産者の活動を応援することにもつながります。
・名称:Flight Coffee and The Hangar
・住所:119 Dixon St, Te Aro, Wellington 6011 ニュージーランド
・電話番号:+64 4-830 0909
・公式サイトURL:https://www.wellingtonnz.com/discover/eat-and-drink/flight-coffee-hangar/
エシカルでサスティナブル(持続可能)なファッション
エシカルファッションも、海外では主流になってきました。ウェリントン生まれのファッションブランド「コウトウ」も、エシカルで持続可能なファッションを提案しています。デザインはシンプルで、使われているのは全てオーガニックコットンです。
プラスチックのボタンは使わず、ファスナーなどの金属製のものも未使用。手に取りやすいシンプルで洗練されたデザイン、そして触り心地や着心地がよく、消費者にとっても嬉しい点ばかりです。
All photo by abe saxophone
化学繊維が使われ、大量生産されたファストファッションが溢れていますが、服を買うとき、どんな背景があるのか少し考えてみませんか?
・名称:Kowtow
・住所:Level 5, Anvil House, 138-140 Wakefield Street, Te Aro, Wellington
・営業時間:月〜土曜 10:00 – 17:00、日曜 11:00 – 16:00
・公式サイトURL:https://nz.kowtowclothing.com/
生活に取り入れてみるのが、エシカル消費への第一歩
いくつか、ニュージーランドで見たエシカル消費の例をご紹介しましたが、無理にエシカル消費を取り入れようとする必要はありません。エシカルと聞くと難しい活動のように思えますが、ニュージーランドでいくつかの事例を見て、自分のできるところから取り入れることが大切なのではないかと思いました。
自分が気づいたときに、無理のない範囲で実践してみるところからはじめてみませんか。安さや便利さで選ぶのではなく、環境にとって、自分自身にとって良いものを選択してみましょう。
「ステンレス製のストローが思ったよりもよかったから、友達に勧めてみようかな」「フェアトレードを提唱していたカフェに行ってみよう」その行動だけでも、エシカル消費につながっています。
❐“デザインより倫理性” 持続可能な社会を目指す、新たなスタイル「エシカル」とは?
❐四角大輔が語る「日本にとっての未来の国」ニュージーランドの真の魅力
❐ニュージーランドに惚れた私が自信を持ってオススメする、居心地が良すぎるカフェ9選