ムルシ村へのアクセス方法と注意点
続いて、どのようにムルシ族やその他の少数民族に会いに行くことができるかをご紹介します。
まずエチオピアの中でも、ムルシ族をはじめとする少数民族が多数暮らしているエリアはエチオピアの南部になります。私たちは時間がなく、かなりの弾丸旅行でしたが、なんとかムルシ族に会いに行って帰ってくることができました!そのスケジュールは以下の通りです。
アディスアベバ→アルバミンチ→ジンカ→ジンカで一泊→マゴナショナルパーク→ムルシ村
photo by Shoko_Jyaiko
この行程を細かく説明します。
まず首都アディスアベバから国内線でアルバミンチという街に飛びました(ちなみにバスの場合8時間かかるそうです)。
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そして、そこからジンカという街にいく必要があります。ジンカまではローカルバスも1日1本出ているようでしたが私たちは時間帯があわなかったので、とりあえず、アルバミンチ空港の入り口あたりで勧誘してきた現地の人と交渉し、車をチャーターしました。
ちなみにアルバミンチからジンカまでは366キロメートル離れているそうですが、山道である上に道が悪いため、チャーターした車で片道約7時間前後かかりました。
photo by Shoko_Jyaiko 道中では牛のお散歩に遭遇して一時停止することも。
しかし、この車はおんぼろでシートベルトもなく、座り心地がかなり悪くお尻に痛みが……。さらに空調も壊れていたので窓を開けっ放しに。髪の毛や顔が砂埃で真っ黒になり、喉もとても痛くなりました。
もしムルシ村へ車で行く方は、車のコンディションを確認してから行くことをおすすめします!
photo by Shoko_Jyaiko 観光客が珍しいのか皆手を振ってくれます。
そして、私たちがジンカに着いたのはもう夕方。その晩はジンカのホテルで一泊し、翌朝早くにジンカを出発して約1時間半かけてムルシ村があるマゴナショナルパークに到着しました。
ここで銃を持った護衛隊が私たちの車に同乗!サファリに行くわけでもないのに何故銃を持っているんだ!?となんだか怖くなってきましたが、こういった決まりがあるみたいですね……。
そして念願のムルシ村に到着。冷たくあしらわれたらどうしようと思っていましたが、いざ車から降りたらムルシの皆さんがワイワイ近寄ってきてくれました!初めてムルシ族の方を生で見た瞬間の衝撃は、今でも忘れられません。
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ムルシ族のフォトルール
到着するとフォトセッションの始まり!ムルシ族では写真を撮るたびにお金を払わないといけないというフォトルールがあり、料金は全て現金払い。これらはムルシ族の貴重な収入のため、皆写真を撮ってもらおうと必死のアピールが始まります。
子どもたちも「撮って撮って!」と色々なポーズをしてきます。このフォトセッションのために細かい紙幣をたくさん用意しておくことがおすすめです。
photo by Shoko_Jyaiko ムルシ族の子どもたち。
このしつこさに少しがっかりしてしまう観光客もいるようですが、この現金収入で新しい布を買ってオシャレをしたりするようですので、彼らにとってちょっとしたお小遣い稼ぎだと思うと決して嫌な気はしませんでした。
そしてたくさんオシャレをして、世界にその独特な美しさをアピールをしながらムルシ族の伝統を大切に守り続けてほしいなと思っています。
photo by Shoko_Jyaiko ムルシ村の様子。
ムルシ族に会ったのは、今でも忘れられない衝撃でした
photo by Shoko_Jyaiko
ムルシ村にたどり着くまでの道のりは長くとても体力のいるものでしたが、ムルシ族に直接会った時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
こんな格好をした人たちがこの世界にはいるんだ……と驚きに加えて、自分が今までもっていた価値観についてなど色々と考えさせられる旅になりました。
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だんだんと人口も減ってきているムルシ族。今後ますます会いに行くのが難しくなるかもしれません。
実際、私たちがムルシ村に滞在した時間は1時間弱という短い時間でしたが、後悔などは一切なく、行って本当によかったなと心から思います。あなたもこんな魅力的で衝撃的な少数民族に会いに行きませんか?