TABIPPO.NETでは、あたらしい旅で自分と世界の豊かさをつくる、次世代の旅人が育つ学校「POOLO」を特集中です。今までの記事は、この記事の最後に記載していますので、ぜひご覧ください。

さて、今回はPOOLO卒業生インタビュー企画第3弾!「POOLOに入るとどんなことが経験できるの?」「卒業後には、どのような変化があるの?」といった疑問を解決すべく、POOLOの卒業生に自身の経験をお聞きしていきます。


個性豊かな卒業生のリアルトーク盛り沢山!読者の皆さんがもしPOOLOを卒業したら……?と、ぜひご自身の姿を想像してもらえればと思います。

第3回は、 POOLO3期の卒業生・ぽんさんにインタビューを実施しました。

現在は特別支援学校の教員7年目のぽんさん。うつ症状からインドアな生活を送る中でPOOLOを見つけ、旅への興味を思い出したことから参加を決意したのだとか。詳しい参加理由や、POOLOをきっかけに変化したというご自身のことなどをお聞きしてみました!


インタビューはオンラインで実施しました!(左がぽんさん)

疲弊していた自分に「旅のワクワク感」を思い出させてくれるかもしれない

本日はよろしくお願いします!早速ですが、ぽんさんがPOOLOに入ったきっかけはなんだったのでしょうか?

編集部

ぽんさん

Instagramの広告でPOOLOを見つけました。私は特別支援学校の教員で、知的障害のある子どもを担当しているのですが、当時受けもっていた学級がなかなかハードだったこともあり、平日にものすごくエネルギーを消耗してしまっていたんです。もちろん子どもと心が通じた瞬間は、向き合っている自分へのご褒美をもらえたようで嬉しいですし、子どもたちが大好きでやりがいも感じていたのですが、予想外の連続な毎日にはっきり言ってキャパオーバーを起こしていました…

ぽんさん

私は元々旅が好きだったのですが、そんな毎日を過ごしていたので、当時は旅をしたい気力もすっかりなくなってしまい、平日は職場と家の往復、休日は家に籠るという日々を過ごしていました。

そんなときにインスタの広告で知ったのが、POOLOでした。その広告は週末を家でダラダラすごす日々を送っていた私に「旅へのワクワク感を思い出したいな!」と思わせてくれたんです

旅の会社TABIPPOが運営しているPOOLOとしては嬉しすぎるお言葉です!

編集部

ぽんさん

それに、POOLOでは「ニューノーマル」な考え方やSDGsに関連した学びも得られるというのも入りたいと思った大きな理由の一つです。SDGsに対するもやもやとした気持ちはあったので、学びを得ながら旅に関連することができるというのは魅力的に映りました。

コミュニティでもし上手く人間関係が築けなくても学びが得られるというメリットは、うつ症状になってから人と関わることに自信がなかった当時の自分にとっては安心する要素でもありましたね。私にとってPOOLOは、人とのつながりが薄くなった自分を変えるきっかけになった場所だともいえます

自己理解のプログラムやイベントの企画を通して「自分自身を味方につけることができた」

抑え付けていた自分を解き放つことは「自分に愛情を与える」こと

POOLOのプログラムのなかで印象に残った学びや経験はありますか?

編集部

ぽんさん

まず初めに行った自己理解の時間はとても難しく、大きな学びの機会でもありました。この時間は自分にとっての豊かさやビジョンを考える時間なのですが、当時の自分は自分自身のことが全く分からず、回答を記入するスプレッドシートが全然埋まらなくて…本当に苦労しました。きっと、今までずっと相手の心情を察して相手に応じた行動をしてきたので、いつの間にか自分の感情や想いを押さえつけていたのだと思います。

そのため、課題に加えてセルフコーチングやPOOLOのコーチ仲間が集まってコーチングをしているサービス「POLIGHTS(ポライツ)」のワークショップを受けたりして、とにかく自分を知ることに時間を費やしてみました


ぽんさんの自己分析

ぽんさん

また、多様なバックグラウンドをもつPOOLOメンバーと1on1やチームミーティングなどで対話をすることで、自分が抱えていた想いに気づくことができました。結果、かなり自分に対する理解が深まったと思います。自分の心の声を意識して聴き続けたことは私にとって初めての「自分に愛情を与える」体験でした

イベントを通じて実感した自分の仕事の価値

グループワークではどんなことをされたんですか?

編集部

ぽんさん

「みんな集まれ!子どもの森」というイベントを企画しました。病気や生きづらさ、障害のある子どもたちの「今」を知ってもらいたい、今生きている有難さを一緒に感じる機会にしたいと企画したものです。

個人情報保護の観点から、普段職場外の人に子どものことを話したり、子どもと関わる上で大切にしていることなどを話す機会はありません。だからこそ、私たちの大好きな子どもたちのことを知ってもらう機会をつくりたいと思いました!


ぽんさん達が企画したイベントの様子

ぽんさん

私たちのチームのメンバーには子ども好きという共通点があったんです。チームミーティングで話し合っていると共通の問題意識が生まれることも多くありました。このときには特に「限られたコミュニティ内であれば子どもの素敵さを伝えることができる!」という話があったからこそ生まれたイベントだったと思います。興味があることや大事にしていることが似ていたからこそ、このような興味の範囲でイベントが開催できたと思います
ぽんさんの「子どもが大好き!」という気持ちも発信できる、想いの詰まった素敵なイベントですね!

編集部

ぽんさん

私自身も担当している子どものことをお話できたのはとても嬉しかったです。さらに幸せだったのは参加してくれた方からも「五体満足で生まれたことへの感謝や、障害をもって生まれた方々への理解が改めて必要だと思った」とお礼を言ってもらえたことですね。

自分の仕事について話して感謝してもらえるというのはなかなか無い経験だと思いますし、自分の職業の意義や価値を改めて感じることができるとてもいい機会でした

「自分のことを知る旅」から、周囲と触れ合って影響を与え合う旅へ

ぽんさんは3期・4期と続けてPOOLOを受講されていますよね。なぜ二期間続けて受けることになったのですか?

編集部

ぽんさん

これからも色んな経験をして、色んな人に出会い、ありたい自分に向かっていきたいと思ったからです。インドアで人と関わるのが少し怖い自分からスタートした3期は、一言でいえば「自分のことを知る旅」だったと思っています。

同期の中には「自分」に留まらずにどんどんと周りを巻き込んだ企画を立てて外に発信してくれている人もいて、自分のことだけではなく、周囲にも多くのギフトを渡してくれるメンバーに感銘を受けました


3期生で行った運動会にて

ぽんさん

もちろん「自分のことを知る旅」はとても大切な時間で、それがあったからこそ次のステップに進むことができているのですが、同期が外に向かっていく姿を見たり私自身も同期に助けられた体験を振り返ったりすると私ももっと旅をしたり、人と出会ったりして、受け取ったものを還元できる人になりたいなと思いました。

3期に入って自分自身を味方にできるようになり、楽しい!という感情を外に出せるようになったんですよね。旅にも行きたいなと思っていて、今はデンマークでワーキングホリデーに参加するために準備を重ねています

POOLOの仲間は自分の世界を広げてくれた

デンマークですか!ぽんさんのnoteで「POOLOメンバーの旅の話を聞くうちに海外へのハードルが下がり、一人旅に挑戦したくなった」という話もありましたよね

編集部

ぽんさん

そうですね!今まで海外への一人旅というと「言語は大丈夫?入国手続きは通過できるかな?危ないんじゃない?」と不安な部分が沢山あったのですが、POOLOの仲間には世界一周をしたことがある人もこれからしてみたい人もいて、当たり前のように海外一人旅の話題が上がっていたんです。

その人たちの話や写真に触れているうちに「自分も行けるかも!」と前向きに海外に行くことを検討するようになりました

講義で受ける学びだけでなく、仲間の存在も自分を変える大きなきっかけになりますよね!

編集部

ぽんさん

本当に3期の仲間は私の世界を広げてくれたと思います。POOLOに入っていなかったら私は自分の「教員」としてのアイデンティティしか見つけられず、大学生の頃は旅が好きだったとか、本当は好奇心旺盛な性格だとかそういった本質的なところを見てあげられなかったと思います

ぽんさん

自分に自信がなく、人に頼れず自分を責めがちでしたが、POOLOで色んな考えをもつ人たちに出会うことでそんな自分も肯定することができました。これからも多くの経験をして、色々な人に出会っていきたいです!

 

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この特集では、POOLOの具体的な活動内容をお届けしています。卒業生へのインタビュー以外にも、タームごとの活動内容を紹介する記事や、講師の方と生徒の対談企画も進行中です。次回の投稿もお楽しみに!

▼POOLOの基本的な概要をタームごとに解説した記事はこちら!
https://tabippo.net/feature-poolo-2/

▼前回のPOOLO卒業生インタビュー記事
https://tabippo.net/feature-poolo-7/

旅で得た経験にはかけがえのない価値があり、世界と社会への協力や貢献のきっかけになる。POOLOは、その経験を社会に還元するために必要な知識やマインドを得られ、そして同じ想いを持ったかけがえのない仲間と出会える学校です。

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ライター

埼玉県生まれ。あまいものと音楽を愛でるヲタク気質な19歳。高校を卒業し、自分の「好き」と向き合うためにギャップイヤーを謳歌中。一日をちょっとだけ豊かにするアイデアブログ「PEACHY mode」の管理人。夢は 「自由でご機嫌な人生を送ること」。来年からはマレーシア国内の大学に留学予定。

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