ライター

慶應義塾大学商学部卒。大学在学中リベラルアーツ教育の米Bryn Mawr Collegeに1年留学し、クリエイティブライティングや美術、演劇など芸術科目を学びました。環境と動物のためにプラントベースな食事を心がけてます。

こんにちは。1月に冬のフィンランドへいってきました。濱島優里(@yuri_merci22)です。フィンランドといえば、2017年、2018年と二年連続で幸福度ランキング一位を取得したのをご存知ですか?

高い教育水準、充実した福祉、豊かな自然、安全な社会……フィンランドにはたくさんの幸福の秘訣があると言われています。

 

ところで、個人的には、フィンランドで経験した120度の温度差も幸せの秘訣だと思います。最高90度に、最低-30度。強烈な温度差にはなりますが、風邪のひとつもひかず、とても健康な旅だったのです。そして25年間の旅履歴を振り返っても、今回の旅は過去最高に幸せな思い出となりました。

では、どうして120度差を体験することになったのか。どうしてたった1週間の滞在で幸福度があがったのか。ユニークなアクティビティとともにご紹介していきます。

激熱サウナで達成感を

photo by Marc-Philippe Becker

まずは最高温度の90度体験ですが、その正体はフィンランド発祥のサウナです。フィンランド人にとってのサウナは日本人にとってのお風呂のようなもので、心と身体を浄化する大切な場所。今回はヘルシンキで話題のLöyly Helsinkiに行ってきました。

おしゃれなレストランが併設されていたので、この後どうなることかも知らずに余裕の表情でランチを楽しみました。

photo by Yuri Hamashima

サウナの入り口はこちら。何も持ってきていませんでしたが、競泳水着のようなスイムウェアがレンタルできました。

photo by PEKKA KERANEN

さすがデザイン大国フィンランド。壁も椅子も全てのセンスが抜群で、サウナに入る前から見入ってしまいます。

photo by PEKKA KERANEN

さて、肝心のサウナの中はフィンランド人と観光客が混ざったグローバルな環境でした。中心にあるサウナストーブが熱そうだったので、上段の離れた席に座りました。なんだ、意外と熱くない。リラックスして、この異空間を楽しむことにしましょう。

しばらくすると一人の男性が立ち上がり、サウナストーブの石に水をかけ始めました。「そんなに熱くないのに、もっと冷ましたいのかな?」

 

そう思った矢先、生まれてこのかた感じたことのない熱気に包まれ、熱さと恐怖でサウナを飛び出しました。なんと90度もあったそう。

……サウナの知識がゼロだった私。知っておくべきだったことが3つあります。

 

①サウナの石に水をかけると水蒸気で熱が伝わり、体感温度があがる。
②熱い空気は上にたまるので、上段の席の方が熱い。
③髪の毛は、肌より熱くなる。結わえていないと危険。

 

理科の授業を思い出せば簡単なことだった……フィンランドサウナ初心者の方はお気をつけて!

photo by Yuri Hamashima

ちなみにここは海に面していて、サウナのあとはこうして冷たい海の中に飛び込めるのです。私も冷たい海に足を浸したあと、サウナに再チャレンジ。今度はしっかり楽しめました。

サウナでは熱さと冷たさを交互に味わうことで、血行を活発にし、自立神経を刺激します。終わったあとに前向きな気持ちになっているのを、身をもって感じました。本場フィンランドで伝統文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:Löyly Helsinki
・住所:Hernesaarenranta 4, 00150 Helsinki
・公式サイトURL:http://www.loylyhelsinki.fi

 

マイナス30度の世界へ

photo by Marc-Philippe Becker

90度の世界とは打って変わり、お次はマイナス30度の世界へ。フィンランド北部のレヴィ(Levi)に、念願のオーロラを見に行きました。

マイナス30度の世界に備え「PerheSafarit」でスノースーツをレンタルし、シャプカをかぶります。むきだしの肌は寒さで痛むので、顔まで覆えるフェイスマスクも持っていきましょう。

photo by Yuri Hamashima

オーロラツアーの始まりは夜22:30。もう疲れて眠くなってきた身体をふるいたたせて向かいました。

オーロラ撮影のプロカメラマンに連れていってもらったこともあり、運の良いことに、オーロラにはすぐ出会えました。フィンランド人にとって、素晴らしい景色はとても身近にあるのですね。

photo by Marc-Philippe Becker

ツアーで目にしたのは、オーロラだけではありません。絵本やポストカードで見たことがあるような、こんな光景も。月、雪、森、家。凍るような冷たさのなかで、静かに噛みしめた感動を忘れません。

今回は、プロのカメラマン兼ガイドのJuhaさんにツアーを率いてもらいました。オーロラに最適な撮影設定をしたカメラの貸し出しと、そのSDカードが料金に含まれていて、とても便利。おまけに冷えた身体を暖めるベリージュースや奥さん手作りのブラウニーまで用意してくれていました。素晴らしいホスピタリティー!

Leviでオーロラを見たい方は、ぜひご夫婦で経営しているARCTIC FRONTIERを利用してみてください。

■詳細情報
・名称:オーロラツアーARCTIC FRONTIER
・料金:165€ (秋), 180€ (冬&春)
・公式サイトURL:http://www.arcticfrontier.fi/
ライター

慶應義塾大学商学部卒。大学在学中リベラルアーツ教育の米Bryn Mawr Collegeに1年留学し、クリエイティブライティングや美術、演劇など芸術科目を学びました。環境と動物のためにプラントベースな食事を心がけてます。

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