海外では楽しいことばかりではなく、危険も伴う場合があります。以前パリで起こった連続テロ事件や香港でのデモ活動なども、記憶に新しいところ。旅をするときに一番大切にしてほしいのは「自分の身の安全」です。
外務省は海外渡航者に向けて「たびレジ」の登録、または「在留届」の提出を推奨しています。
たびレジ・在留届とは?
photo by www.ezairyu.mofa.go.jp
たびレジとは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる海外安全情報 無料配信サービス。
海外旅行や海外出張される方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取ることができます。
在留届は、外務省が提供する在留届の電子届出システムのこと。
外国に住所又は居所を定めて3か月以上滞在する日本人が、その住所又は居所を管轄する日本の大使館又は総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられているものです。
両者とも、海外渡航や在留時に緊急事態が発生した場合に、事前に登録されたメールアドレスに一斉メールで情勢と注意事項を伝える手段となるものです。ふたつの異なる点は、たびレジは任意の登録、在留届は海外に3ヶ月以上滞在する人に義務付けられている点。
短期の旅行を計画している人や海外の安全情報をキャッチしたい人はたびレジ、3ヶ月以上の長期で海外に住所を決めて滞在する人は在留届を提出することになります。
たびレジに登録するメリット
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たびレジに登録すると、海外のどの地域で犯罪が多発しているのか、現地のデモ情報など最新情報を受け取れます。海外旅行中は、楽しい気分になって安全情報の把握まで気が回らないもの。たびレジに登録しておくと現地での情報をメールで受け取れるため、安全確保に役立ちます。
また渡航予定がない人も、簡易登録をしておけば海外での災害情報や病気の流行など、最新情報を受け取れます。
在留届を提出するとどうなるの?
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在留届も、基本的にはたびレジと同じく海外の最新情報を受け取れます。旅行に限らず、留学やワーキングホリデーなど長期で海外に行く人は届け出が必要です。
テレビで海外の災害や事故のニュースが流れる際、「日本人が巻き込まれたかどうか」が報道されますが、これに必要なのが在留届の情報です。在留届の情報に基づき、大使館・総領事館が安否確認を行います。
登録をしていないと大使館・総領事館があなたの渡航を把握できていないため、安否確認ができなくなってしまいます。自分自身の安全を守るために最新情報を受け取るのも大切ですが、何かあったときに家族を安心させるためにも提出しておきましょう。
たびレジ・在留届はどうやって登録するの?
たびレジを登録する方法
登録はいつでもできますが、入力する日本国パスポート番号や旅行日程が決まってからたびレジの「新規利用者登録をする」から登録してください(利用者IDの有効期限が切れた人も、新規利用者登録から始めましょう)。また海外から登録することも可能です。
たびレジの登録に必要なものは、渡航国・地域、渡航期間、名前、メールアドレス、電話番号などです。それらを入力するだけなので、在留届に比べて登録も簡単。渡航予定はないけど情報を受け取りたい方は、情報を希望する国・地域、メールアドレスで登録しましょう。
(たびレジについての詳細はこちらから)
在留届を提出する方法
海外での在留をはじめたら、「在留届電子届出システム(ORRnet)」から届出ができます。なお、「在留届」用紙に記入し、持参、FAX、郵送による提出も可能です。提出のための「在留届」用紙(PDF)はPDFファイルでダウンロードすることができます。
「在留届」用紙は、外国では在外公館でも入手できます。在外公館においては、遠隔地にお住まいの方に用紙を郵送することも可能ですので、希望される方は返信用封筒に切手を貼って申し込んで下さい。
在留届の登録に必要なものは、日本国旅券番号(パスポート※同居家族分も含む)、本籍地、自宅等連絡先(住所、電話・携帯・FAX、メールアドレス)、緊急連絡先(住所、電話・FAX・メールアドレス)、日本国内連絡先(住所、電話)、同居家族連絡先(携帯、メールアドレス)。
(在留届についての詳細はこちらから)