ライター
Yuri フォトグラファー

大阪在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信中。フォトグラファー・ライターとして、メディア取材や地方自治体との観光PR、ウエディング/家族写真の撮影やイベント登壇などを行う。

旅ならではの非日常的な出会いを残すために、「カメラを新調しよう」と思っている方は多いのではないでしょうか。

カメラメーカーといえば、長きにわたって人気を誇るNIKONやCANON、最近飛ぶ鳥を落とす勢いで人気なSONY、初心者カメラ女子に人気なOLYMPUSなどさまざまなメーカーがありますが、筆者がどうしても勧めたいたいカメラメーカーが、フジフィルム。他のメーカーと比較してユーザー数は少ないものの、フィルムメーカー時代から培われた美しい発色技術やクラシカルな見た目に、夢中になる人が増えています。

実は旅好きの方にこそ、ぴったりなフジフィルムのカメラの魅力と、旅する時におすすめのカメラ・レンズについてご紹介します。

旅人にこそ使ってほしい!フジフィルムのカメラの魅力

まずはフジフィルムのカメラ全般の魅力をご紹介します。実は、オートフォーカス(ピント合わせ)の速さやセンサーサイズなどについては、他社のカメラの方が性能が高いことがしばしば。

それでもフジフィルムに魅了される理由をお伝えします。

クラシカルでかわいいデザイン

photo by Yuri
フジフィルムのカメラの特徴としてまず挙げられるのが、見た目のかっこよさ。まるでフィルムカメラのようなクラシカルなデザインに、一目惚れする方も多いです。持っているだけで絵になるので、旅先で素敵な小道具になることも。

カメラは旅の間に毎日持ち運ぶ、相棒のような存在です。お気に入りのデザインのカメラを選ぶことで愛着がわき、写真をたくさんの残すことにもつながります。

 

発色が良い

photo by PIXTA
フジフィルムはもともとフィルムメーカーだったこともあり、発色に強いこだわりを持って商品開発を行っています。事実、他のメーカーやでは出せない色を「撮って出し」で表現していることもあり、フジフィルムの色の魅力に取りつかれる人も多いです。

通常、カメラをある程度使いこなしている方の多くは、写真をRAWというデータで撮影し、明るさや色などに対して「現像」という名の調整を行い、写真を完成させています。JPEGで撮影している方も、撮ってそのままではなく、ある程度加工してからSNS等で公開しているケースが多々見られます。

 

しかし、フジフィルムのカメラは、撮ったそのままのデータが美しいので、加工などをせずにそのままを完成品として公開している方が比較的多いです。実際に、私も海外旅行で撮影した写真は、JPEGを微調整しただけで公開することがほとんど。

photo by Yuri
もちろん、写真の色については好みや感覚が分かれると思いますが、これだけ発色が素晴らしいと、写真加工にかける時間が短縮できます。旅人にとって「加工用のPCを持っていく必要がない」「リアルタイムで質の良い写真を共有できる」という点は大きな魅力。

フィルムシュミレーション「クラシッククローム」で撮影 彩度が低くて淡いフィルムっぽい色使いが人気(photo by Yuri)
「フィルムシュミレーション」という写真の色合いを変える機能の種類も多く、フィルム風・映画風・ふんわりテイストなど、自分の好みのテイストにボタン1つで調整できることもありがたいです。

 

低予算でも最上位機種と画質が変わらないカメラを買える

photo by Yuri
フジフィルムのカメラのうれしいポイントは、中位機種から上位機種まで、ほぼ同じセンサーを使っていること。予算が少なく、上位機種を購入できなくても、中位機種とセンサー・画素数がほぼ同じなので、出来上がる写真が同じです。

小さくて持ち運びに便利なカメラでも上位機種と同じレベルの写真を撮ることができるので、手軽に旅に持っていくことができます。

※センサー・画素数は商品ごとに違う場合もあるので、必ず購入時にご確認ください。2020年1月現在、X-T3・X-T30・X-Pro3に搭載されているセンサーは最上位機種X-H1よりも新しいです。また、X-AシリーズとX-T100シリーズは、搭載されているセンサーが違うので、上位機種と比べて発色に差があるのでご注意ください。

プロ仕様の機種でも比較的軽くてコンパクト

photo by Yuri
待ちに待った海外旅行。「せっかく買うならば、できるだけ性能の良いカメラを購入したい」という方も多いでしょう。しかし、センサーサイズが大きいカメラは、ボディもレンズも必然的に大きく重くなりがちで、なかなか旅で持ち運ぶことが難しいことも。

 

フジフィルムのカメラはプロ向けの商品も、APS-Cというセンサーサイズが少し小さいものを使っているため、ボディもレンズも比較的軽いです。

その割に防塵防滴・ダブルスロット(SDが2枚入る)・手振れ補正などの機能がきちんと付いているものがあるので、「持ち運びが楽」かつ「プロと同じような機能を持つ」というバランスの良い商品を選ぶことができます。

旅人に使ってほしいするフジフィルムのカメラボディ

フジフィルムのカメラの魅力についてお伝えしましたが、ここからは具体的にどんな機材が良いのか、理由を含めて紹介します。

 

カメラ初心者でも使いやすい!コストパフォーマンス抜群のX-T30

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最新のセンサー・画像処理エンジンが搭載されているのにも関わらず、小型軽量を実現できている中位機カメラX-T30。

383グラムと軽いながらも、フジフィルム最新のセンサーが搭載されているため、上位機種と同じ色味の写真を撮れたり、ピント合わせが非常に速かったりと機能性が抜群です。持ち運び・コストパフォーマンスを重視する方に特におすすめ。

ただし、防塵・防滴機能が付いていないため、砂漠や雨など過酷な環境の撮影が多い方は避けた方がいいでしょう。

photo by PIXTA
手振れ補正機能もありませんが、暗すぎる場所など、よほど環境が悪くなければ問題なく撮影できるので、ご安心ください。

 

中級者からプロまで幅広く使える!バランス力がもっとも人気なX-T3

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X-T3は、最新のセンサー・画像処理エンジンが搭載されているフジフィルムミラーレスカメラの上位機カメラ。

防塵・防滴機能機能が付いて、少々過酷な旅でも対応できる優秀なカメラである一方で、ボディのみの重量が539グラムと比較的軽いことも大きな特徴。ダブルスロット機能も付いているので、SDカード2枚分を抜き差しせず撮影できます。

photo by Yuri
フジフィルムのカメラの中でも非常に人気で、バランス力の高い製品。

砂漠や雪国など防塵防滴機能が必要な場所に行く方や、将来的に何らかの形でカメラを仕事で使いたい方には、X-T3をおすすめします。残念ながら、こちらも手振れ補正機能はありません。

 

手振れ補正が安心!動画も写真も撮りやすいX-H1

手振れ補正機能が付いたフジフィルムミラーレスカメラの中でも最上位機であるX-H1。ただし、発売日が最新センサーの開発前であったため、先ほど紹介したX-T3・X-T30よりも一世代前のセンサー・画像処理エンジンを搭載しています。

最新の設計になっていないため、発色やオートフォーカス(ピント合わせ)のスピードが、X-T3・X-T30と比較して劣っていることが難点です。


photo by PIXTA
しかし、他の機種には搭載していない「手振れ補正機能」が付いているので、三脚が使えない場面や暗所での撮影の際にかなり重宝します。失敗できない撮影の時や、手振れ補正の付いていないレンズで撮影する時に、撮影に集中できることが大きなポイント。

防塵防滴機能・ダブルスロットが付き、X-T3よりも一回り大きくしっかりとしたグリップを付けているため、今後仕事でもカメラを使いたい方や動画を撮りたい方にはぴったり。

手振れ補正機能を搭載しているため、ボディのみで673グラムとX-T3と比べて約130グラムも重く、大きさも一回り大きくなっているため、持ち運びを重視する方は注意してください。

photo by Yuri
ちなみに、TABIPPOの記事で私が使用しているカメラは、X-T20(X-T30の先行機)とX-H1です。正直、手振れ補正のないX-T20でも旅写真は十分撮れるので、「これからカメラを始めたい」と思う方はX-T30を選んで問題ないと思います。

ライター
Yuri フォトグラファー

大阪在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信中。フォトグラファー・ライターとして、メディア取材や地方自治体との観光PR、ウエディング/家族写真の撮影やイベント登壇などを行う。

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