編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

みなさんこんにちは、年間20回以上は東北地方に足を運んでいるAsunaです。今回は、関東から気軽に行くには少し遠く、ちょっと足を伸ばしていきたい県「秋田県」のおすすめスポットをご紹介していきます。

なかなか行かない県は、知らない土地だからこそ、ルート選びやスポットに迷ってしまいがち。迷っている時間ってもったいないですよね。そこで、今回はタイムロスのないようスムーズに回ることができるルートをお伝えしていきます。

朝一番は「元滝伏流水」の絶景でリフレッシュして

Photo by Asuna Igariここは、にかほ市にある鳥海山の岩肌を流れる「元滝伏流水」。緑色の苔と滝のコントラストが鮮やかで、「平成の百名水」にも選ばれたスポットです。真っ白な飛沫をあげて流れる幽玄な滝は、いくつもの分かれ道を作り、自然の壮大さを物語っています。

Photo by Asuna Igari一番奥の大きい滝の手前にもいくつか小さな滝があるなど、見どころたくさん。駐車場から10分ほど遊歩道を歩くと滝周辺に到着しますが、滝に近づくほど涼しくなり、外界との気温の差に驚かされます。

Photo by Asuna Igariわたしが訪れたのは早朝。あたりは真っ白の靄がかかっていて、滝周辺がよりいっそう神秘的な雰囲気に。森の入り口のような階段を登っていくと、滝を少し上の位置から見ることができるんだとか。

早朝は日中と比べて人も少ないので、朝一番のリフレッシュにもおすすめです。ただ、山はどこも同じですが、熊が出る恐れがあるので、念のために熊鈴を持っていくと安心ですよ。みなさんも、自然が織りなす絶景とパワーを全身で感じてみませんか?

■詳細情報
・名称:元滝伏流水
・住所:秋田県にかほ市象潟町本郷麻針堰
・地図:
・アクセス:象潟駅から車で20分ほど
・駐車場:あり

「仁賀保高原 土田牧場」で牛の恩恵を受けた贅沢なひと品を

Photo by Asuna Igariここは、同じくにかほ市の仁賀保高原にある「土田牧場」。風力発電の風車が立ち並ぶ道沿い、広大な土地に放牧されたジャージー牛たちがのびのび過ごす牧場です。

朝一番に滝でマイナスイオンを浴びた後は、土田牧場で絶品ご飯を味わいましょう。

Photo by Asuna Igari
ここでいただけるのは、牧場の恩恵を贅沢に受けたものばかり。牛たちが自由に歩き回り、新鮮な草を食べ、お日様を存分に浴びて幸せに生活することが、美味しい牛乳をつくる秘訣なのだとか。

Photo by Asuna Igari
まずわたしがいただいたのは、自家製ソーセージ。噛むとパリッと弾けるような食感の後に、じゅわっと広がる肉汁の旨味がたまらないひと品でした。

Photo by Asuna Igari
つぎにいただいたのは、チーズトーストとしぼりたてミルクのセット。牧場の牛たちの牛乳で作った自家製チーズを贅沢にのせたひと品です。これを目当てに牧場を訪れる人も多く、1日およそ160食も売れる人気商品。

ミルクは甘みがあってとてもおいしく、とろけて伸びるチーズは濃厚で、ボリューム満点でした。美味しい牛乳こそが、美味しいチーズを作る1番のポイントなんですね。

Photo by Asuna Igari
この味は、土田牧場で購入できる自家製チーズをパンにのせ、アルミホイルで囲い、トースターで6分焼いたら自宅でも楽しめるのだそう。お土産にもぴったりです。

Photo by Asuna Igari
お店を通り過ぎたところには牧場があり、牛たちが過ごす様子を近くで眺めることができました。高原にある牧場で、牧場ならではの食事を満喫してみてはいかがですか?

■詳細情報
・名称:仁賀保高原「土田牧場」
・住所:秋田県にかほ市馬場冬師山4-6
・地図:
・アクセス:にかほICから車で18分
・営業時間:1・2月 9:00〜16:00 / 3〜12月 9:00〜17:00
・電話番号:0184-36-2348
・駐車場:あり
・公式サイトURL:http://tsuchidabokujou.web.fc2.com

名産“岩牡蠣”をその場で堪能できる「あきた商店」で昼食を

Photo by あきた商店公式Instagram
ここは、にかほ市象潟町にある、主に地魚が並んでいる鮮魚店「あきた商店」さん。秋田県の象潟といえば、天然岩牡蠣の名産地。牡蠣の食べ放題に行くほど牡蠣好きなわたしとしては、外せないスポットでした。

もちろん、道の駅「象潟」でも天然の岩牡蠣を食べられますが、せっかくなら地元の商店に行きたい!と思い訪問。

Photo by Asuna Igari
ずらっと並ぶ天然岩牡蠣を見て、迷うことなく即注文。注文後、厨房で牡蠣を開いて出してくれる本場の天然物に出会い、大興奮でした。

Photo by Asuna Igari
牡蠣には「真牡蠣」と「岩牡蠣」の2種類がありますが、ぶりんと輝く天然岩牡蠣を秋田県の象潟で楽しめるのは初夏〜8月あたりで、夏の風物詩と言われるほど。牡蠣が産卵すると、ミルクが海中に放出されてしまうことで牡蠣が痩せ細り、おいしさが落ちてしまうのだとか。

秋田県の象潟といえば牡蠣!というほどのブランドを持つ岩牡蠣。旬にしか味わえない海のミルクを、ぜひ食べに行ってみてくださいね。

■詳細情報
・名称:あきた商店
・住所:秋田県にかほ市象潟町関建石45-43
・地図:
・アクセス:象潟駅から車で4分(国道7号選沿いに山形方面へ)
・営業時間:9:00〜18:00
・定休日:火曜日
・電話番号:0184-43-4422
・公式Instagram:https://www.instagram.com/akitashouten/

これこそ旅の醍醐味!B級グルメも楽しんで

旅の醍醐味といっても良い楽しみのひとつが、B級グルメ。その土地に行った思い出を彩ってくれる体験のひとつとして、旅程には組み込みたいところ。今回は2つご紹介します。

横手焼きそば四天王「藤春食堂」の絶品焼きそば

Photo by Asuna Igari
秋田県横手市にある老舗食堂「藤春食堂」の創業はなんと昭和20年。ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」で平成21年のゴールドグランプリに輝いた名店です。

毎年行われる「横手焼きそば四天王決定戦」常連ということもあり、毎日多くの人がここの焼きそばを食べにかけつけます。

Photo by Asuna Igari
2019年には、テレビ東京の「世界!ニッポン行きたい人応援団」にて、焼きそばをこよなく愛するハンガリー人男性の修業先として地上波にも出演しました。

Photo by Asuna Igari
お店はごく普通の民家のようで、食堂という印象をそのまま形にしたような雰囲気。暖簾の先にみえる鉄板の前に立つのは、藤春食堂の女将です。

こんもりと盛られた麺と、黄身がふっくらおいしそうな目玉焼きが、鉄板の上で白い湯気をたてていました。

Photo by Asuna Igari
運ばれてきた横手焼きそばの見た目はいたってシンプルですが、味はさすが四天王。半熟の目玉焼きを崩し、コシのある麺と一緒に食べると、箸が止まらぬおいしさです。

横手市は、象潟町からは少し北へ移動が必要ですが、それでもおすすめしたいB級グルメでした。みなさんも、四天王の味をぜひ堪能してみてくださいね。

■詳細情報
・名称:横手焼きそば専門店 藤春食堂
・住所:秋田県横手市大屋新町字堂ノ前22-3
・地図:
・アクセス:JR柳田駅→徒歩5分/秋田道横手ICから国道13号経由で5分
・営業時間:11:30〜14:00
・定休日:なし(詳しくは店舗にご確認をお願いします)
・電話番号:0182-33-5687
・駐車場:あり/50台
・公式食べログURL:https://tabelog.com/akita/A0505/A050501/5003663/dtlmap/

突如現れるアイス屋さん「ババヘラアイス」を探せ!

秋田県内の国道沿いを通っていると、突如現れるカラフルなパラソル、それが「ババヘラ・アイス」のお店です。

ババヘラアイスの売り子「ババ」のみなさんが、キンキンに冷えた樽の中から二色のアイスを盛り付けてくれます。1個当たり200円前後と、価格もお手頃。

Photo by Asuna Igari
あっという間にできあがったのは花のように可愛らしい「ババヘラアイス」。ピンク色がいちご味、黄色がバナナ味のアイスは、ふわっとした口溶けで老若男女誰でも好きになる食感。幼い頃の駄菓子屋を思い起こさせるような、どこか懐かしい味わいでした。

Photo by Asuna Igari
商品はスーパーマーケットでも販売されていますが、秋田県にお越しの際は、ぜひ露天販売のババヘラアイスもお楽しみくださいね。

「十六羅漢岩」の海と夕陽で旅の締めくくりを

Photo by Asuna Igari
山形県遊佐町にある「十六羅漢岩」は、釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体もの羅漢像が刻まれている磨崖仏です。

秋田県象潟町からは車で20分ほどで到着します。少し南下するスポットなので、帰りがけに寄るとロスなく巡れる、おすすめの場所です。

「サンセット十六羅漢」というドライブインに駐車して、海まで歩いて行けるように階段が設置されています。他の場所よりも海に向かって突き出ているため、夕日を見るのにも絶好のスポット。

Photo by Asuna Igari
岩の上を歩いて移動し、気に入った場所でゆっくり海を眺めることができます。真っ赤な夕日が海を茜色に染めて沈む景色はまさに圧巻。

ただ、柵やロープなどはないため、お越しの際、足元には十分にお気をつけくださいね。

■詳細情報
・名称:十六羅漢岩
・住所:山形県飽海郡遊佐町吹浦西楯
・地図:
・アクセス:羽越本線「吹浦駅」から車で5分/秋田県象潟町から車で20分
・オススメの時間:サンセットタイム

少しの移動で、効率良く旅をしよう

Photo by Asuna Igari
普段なかなか行く機会がない場所へのお出かけは、“行きたい場所”と“行ける場所”の食い違いに悩みがちで、気がついたら時間が足りない……なんてこともありますよね。

今回ご紹介したのは、秋田県の中でも海沿いにある象潟町やにかほ市が中心となっていて、移動ロスも少なめのルートです。秋田県に行きたいけど、どこ行ったら良いの〜?なんてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

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