ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

地域とつながる、#はなれ旅 へ。「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」で体験しよう!」でご紹介した、フランス発の世界最大級のホテルグループ・アコーによる日本初上陸のホテルブランド「グランドメルキュール」。

2024年4月に一斉開業した全国12カ所のうち、「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」もまた、同ブランドのコンセプトである地域とのふれあいや地域の魅力発見へとつながる「#はなれ旅」を推奨しています。

どんな「#はなれ旅」が待っているのか、今回はその体験レポートをご紹介します。

沖縄でリブランドオープン!「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」

グランドメルキュール沖縄残波岬リゾートPhoto by Mayumi
那覇空港から車で約80分、かつてリゾートホテルとして愛されたロイヤルホテル沖縄残波岬。その後継としてリブランドオープンしたのが「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」です。

手掛けたのはフランスを拠点とする世界最大級のホテルグループ・アコー(Accor)。「地域とつながる、#はなれ旅 へ。「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」で体験しよう!」でもご紹介したとおり、アコーは今、都会過ぎず有名観光地過ぎない、それでいて美しい自然や食、伝統文化が根付いた「地域」のポテンシャルに着目しています。

だからこそ、あえて那覇や美ら海水族館など誰もが知る定番地域から少し距離を置いた、それでいて、知る人ぞ知る観光資源が豊富な読谷村(よみたんそん)に注目し、同村のホテルをリブランドしたのも納得ですね。

「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」で体験する“沖縄”

「ウルトラブーメラン」ほか、グランドメルキュール沖縄残波岬リゾートPhoto by グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート
2024年8月にグランドオープンを迎えた同ホテルの「オールデイプール」は、遊泳可能エリアの総面積が1,500平方メートルと県内最大級。年齢層や目的に応じた大小4種のプールに、県内初上陸の大型ウォータースライダー「ウルトラブーメラン」を含む3種のスライダーで大人から子どもまで幅広く楽しめる施設です。

さらに、一部のプールでは温水対応かつ夜間ナイトプールも実施され、1日の移ろいを感じながら、非日常のリラックスをプールで過ごすことができます。

残波ビーチ(グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート)Photo by Mayumi
もちろん、読谷村有数のビーチである、ホテル前の「残波ビーチ」で海を満喫することも可能。

同ホテルが提供するオールインクルーシブ(宿泊料金に食事や大浴場、ラウンジ、各種アクティビティなど一括で含まれるプラン)には、お子様向けウォーターアスレチックやカヌー、アクアバイク、SUP(スタンドアップパドルボード)のビーチアクティビティも追加料金なしで利用可能。やはり透明度の高い海で思いっきり遊ぶのは開放感が違いますよね。

※ランチの提供は無し、一部ドリンクや上記以外のビーチアクティビティは有料
※朝食付き、素泊まりプランもあります

さんぐゎー作り体験(グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート)Photo by Mayumi
オールインクルーシブのなかには、沖縄の文化が感じられるさまざまな体験も含まれています。

画像は無料で体験できる「さんぐゎー作り」。さんぐゎーとは、おばぁがお弁当やお土産にちょこんと添えてくれる安全を祈願した昔ながらのお守り。そのほか有料にはなりますが、シーサーの色塗り体験や珊瑚と貝殻を使ったオブジェやフォトフレームなど、手作り体験コーナーも設置されています。

もちろん提供される食事のブッフェにも、沖縄ならではの食材を使った郷土料理が盛りだくさん。客室やインテリアなどにも沖縄を感じさせるこだわりが散りばめられています。

ホテル滞在を通じて、沖縄を五感で楽しめるよう創意工夫がなされていますよ。

■詳細情報
・名称:グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート
・住所:沖縄県中頭郡読谷村字宇座1575番地
・電話:03-6627-4738(予約センター)
・地図:
・アクセス:那覇空港から車で約80分。
・公式サイト:https://grand-mercure-okinawacapezanpa-resort.jp/

読谷村の #はなれ旅①:琉球の伝統文化を訪ねる

都市部や有名観光地(=母屋)から離れた地域(=はなれ)の自然の“絶景”、その地に根付いた“伝統文化”、地元の“人々”とのふれあいを楽しむ旅のスタイルとして「#はなれ旅」を推奨するグランドメルキュール。

今回は、グランドメルキュール沖縄残波岬リゾートのある読谷村で体験した「#はなれ旅」を「伝統文化」「歴史と記憶」「自然絶景」の切り口でご紹介します。

大らかな絵付けが素敵!琉球伝統の焼き物「やちむん」

やちむんの焼き物(沖縄読谷村)Photo by Mayumi
「やちむん」とは沖縄の言葉で焼き物を意味し、ぽってりとした厚みとどっしりとした手ざわり感、鮮やかかつ大胆で大らかな絵付けが特徴の、400年以上続く沖縄伝統の工芸品です。それと同時に、古くから琉球の人々の暮らしを彩る生活のマストアイテムでもあります。

そのやちむんを手掛ける19の工房が集まった読谷村の「やちむんの里」ではお気に入りの器を探す「やちむん散歩」が人気。それぞれが似て非なる一点ものであり、デザイン・色合い・風合いなど作家や工房の個性が光ります。ぜひひとめぼれする器との出会いをお楽しみください。

ちなみに、店頭は無人の場合も多く、そんなゆるさもまた沖縄らしくて良いですね。

■詳細情報
・名称:やちむんの里
・住所:沖縄県読谷村字座喜味
・地図:
・営業時間・定休日は工房による
・アクセス:那覇空港から車で約70分、路線バス(120番など)で約95分
・やちむんの里公式サイト:http://www.tabi-yachimun.jp/

壼屋焼 陶眞窯 火入れの工程(沖縄読谷村)Photo by Mayumi
読谷村には、やちむんの里を含む60余りの工房が点在しています。工房には、ショップやギャラリーだけでなく、工房見学や陶芸体験、カフェやレストランを併設する工房も。

たとえば「壼屋焼 陶眞窯(つぼややき とうしんがま)」は、それらすべてがまとめて体験できる非常にありがたい工房で、工場見学(事前予約制、無料)では、職人技が光るさまざまな工程を間近で見学できたり、実際に使う資材、道具、窯も惜しみなく見学させてくれます。

壼屋焼 陶眞窯 工房見学と陶芸体験(沖縄読谷村)Photo by Mayumi
陶眞窯では、うつわ作りやシーサー作り、ロクロ回しや絵付け体験など各種陶芸体験も可能です。土いじりは誰もが夢中になれる楽しいものづくり体験ですよね。

さらに、工房併設の「やちむん&カフェ 群青」では料理の器はもちろんやちむん、さらに本格窯焼きピザも堪能できます。やちむんでいただく料理やドリンクは格別ですよね。

■詳細情報
・名称:壺屋焼 陶眞窯
・住所:沖縄県中頭郡読谷村座喜味2898−4
・地図:
・アクセス:那覇空港から車で約70分
・陶真窯公式サイト:https://tousingama.com/

繊細な伝統文様が生きる琉球織物「読谷山花織・読谷山ミンサー」

読谷山花織(沖縄読谷村)Photo by Mayumi
中国や東南アジア諸国との交易によって伝来した技法を独自に発展させ、600年もの歴史を刻んだ琉球伝統の織物「読谷山花織(ゆんたんざはなうい)・読谷山(ゆんたんざ)ミンサー」。

「花織」とは、基本の3種の花柄を組み合わせ30種類以上もの幾何学模様を織り上げていく織物で、「ミンサー」とは木綿(ミン)を使った細帯(サー)を意味し、「ぐうしばな(竹串)」で織り上げた帯や敷物などのこと。いずれも天然素材で染め上げた糸で繊細に織られ、鮮やかな色彩は沖縄ならでは。

明治以降、じつは一度は廃れたこれらの伝統織物。しかし、1964年、読谷村の有志によって「幻の花織」が復活。以後、沖縄県指定無形文化財、経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されるなど、沖縄県を代表する伝統工芸品として広く知られるようになりました。

読谷山花織事業協同組合 伝統工芸総合センターPhoto by Mayumi
昔ながらの着物や帯をはじめ現代風にアレンジされた服飾雑貨アイテムなど、今や幅広い商品展開をする読谷山花織と読谷山ミンサー。

とはいえ、実際にはあまり市場に出回らないため、ぜひ唯一の展示販売所「伝統工芸総合センター」に立ち寄ってみてください。希望者は読谷山ミンサー体験もできますよ。

■詳細情報
・名称:伝統工芸総合センター(読谷山花織事業協同組合)
・住所:沖縄県中頭郡読谷村字座喜味2974-2
・電話:098‐958‐4674
・地図:
・開館時間:(平日)9:00~17:00/(土、祝祭日)10:00~17:00
・休館日:日曜日
・アクセス:那覇空港から車で約70分、路線バス(120番)で約90分
・読谷山花織事業協同組合公式サイト:http://www.yomitanhanaori.com/

読谷村の #はなれ旅②:琉球の歴史を訪ねる

世界遺産を構成するグスクのひとつ「座喜味城跡」

世界遺産座喜味城跡(沖縄読谷村)Photo by Mayumi
2000年11月、首里城跡などとともに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された読谷村の「座喜味城(ざきみじょう)跡」。

15世紀初頭の琉球王朝時代、築城家として名高い読谷山按司(ゆんたんざあじ、按司とは地方の領主、権力者のこと)の護佐丸(ごさまる)によって建てられたこの城は、なだらかで優美な曲線が特徴で「続日本100名城」にも選ばれています。

世界遺産座喜味城跡(沖縄読谷村)Photo by Mayumi
美しい石積みの城壁のうえに立つと、東シナ海から近隣の離島、さらには読谷村一帯と首里や那覇まで一望できて、360度の大パノラマの眺望と琉球の風に歴史ロマンを感じずにはいられません。

より深く歴史を学びたい方には、座喜味城跡の麓に位置する世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムがおすすめです。

■詳細情報
・名称:座喜味城跡
・住所:沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6番地
・電話:098-958-3141(読谷村役場 文化振興課)
・地図:
・アクセス:那覇空港から車で約70分、バスの場合、那覇バスターミナルから29番(読谷線)に乗車、「座喜味」バス停下車より徒歩約15分
・世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム公式サイト:http://www.yuntanza-museum.jp/
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

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