ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は39ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

岐阜県北部の飛騨地方と呼ばれるエリアに位置する「高山市」をご存じでしょうか。

高山市は、平成の大合併により「日本で一番面積の大きい市」となっている場所で、なんと東京都よりも大きいのです!国際会議観光都市に指定されており、古い町並みや豊かな自然、スキーやキャンプなどのアウトドア、さらにはアニメや映画の舞台に高山市が使われることも多く「聖地巡り」をする人も多いなど、見どころの多い町です。

今回、そんな高山市にある「cup of tea」というゲストハウスに宿泊したのでご紹介します。2021年の1月にできたばかりの2号店「cup of tea ensemble」を見せていただいたのですが、こちらも素敵すぎたので併せてご紹介します。

居心地の良い「cup of tea guesthouse」

photo by Keiko Kwanami
暖冬だった昨年と打って代わって、ここ数年では珍しいほどの大雪に見舞われた今年の冬、わたしは白川郷を訪れるために高山市に寄りました。

ゲストハウスが大好きなわたしが泊まったのが「cup of tea」というこちらのゲストハウス。

駅からは徒歩10分弱と少し距離がありますが、駅周辺のホテルとは違い、町の中に溶け込んで地元の人の暮らしを垣間見ることのできるような場所にあるという、完全にわたし好みの宿です。

少し歩けば高山の観光スポットに行けるという立地の良さもあり、当初は1泊だけの予定でしたが、居心地の良さに延泊してしまいました。

また、スタッフとのコンタクトを最小限にするためにセルフチェックインを導入するなどといった感染対策もされています。

ルームタイプもさまざま

photo by Keiko Kawanami
ゲストハウスだからと侮ることなかれ。2~3人での滞在に適した個室(和室)は、日本風の中庭が見られる本格的なお部屋です。

中庭には四季折々の素敵な景色が広がります。この日は雪が降っていたので、降り積もる雪とのコラボレーションがとても印象的でした。

また、最大6名で使える個室もあり、ポッド型のベッドになっていて秘密基地のようなワクワクするお部屋なんです。ポッドは一般的なカプセルホテルのベッドよりも広々としており、友人とのグループ旅やファミリーなどで同じ部屋に泊まれちゃうのが嬉しいですね。

ゲストハウスといえばのドミトリーはポッド型のベットになっており、かなり広々している上に、カーテンで完全に光を遮られるのでプライバシーもしっかりしています。

■詳細情報
・名称:cup of tea guesthouse
・住所:岐阜県高山市八軒町 1-77
・地図:
・アクセス:JR高山駅から徒歩8分
・公式サイトURL:https://cupoftea-takayama.net/guesthouse

2号店の「cup of tea ensemble」

cup of tea 提供
2021年の1月にできたばかりの2号店、「cup of tea ensemble」。1号店のゲストハウスから歩いて3分という近さにあるこの2号店がすごいんです。

ホテルに関わる多くの人々がアンサンブルを奏でてほしいとの想いから「ensemble(アンサンブル)=共に」と名付けられたこの施設は、木の温もりを感じる施設になっており、これらの木のほとんどが岐阜県産というこだわり。

photo by Keiko Kawanami
1階には、1号店のguesthouse宿泊者も利用できるコミュニティラウンジがあります。

飛騨の小径木(細くて家具などに使えない木)などが使われており、岐阜県山県市の柿渋で塗装、そして「山中和紙」という飛騨で生産されている和紙も使用。椅子は中古の物を修理して再利用しているなど、岐阜を感じられると同時に地球にも優しい施設となっています。

地元を代表する企業の飛騨産業とコラボした施設となっており、創業100年を迎え「飛騨の匠」としての矜持を胸に一流の家具作りをしてきた職人が作り上げた家具や寝具は、どれも美しく、温かみを感じます。

木の温もりを感じる空間

photo by Keiko Kawanami
ensembleは全部で8部屋という少数限定ホテル。4人部屋と6人部屋があります。

床やベッド、建具などの至るところに岐阜県産の間伐材が使用されており、木の温もりを感じる広々とした空間の中に、こだわりが随所に見られるお部屋です。

丈がバラバラの間伐材を無理やりに均一に揃えるのではなく、デザインとしてあえて隙間を作ることでオシャレな雰囲気を醸し出していたり、端材をそのままに作られたコーヒーテーブルがあったり、まるで岐阜の森林にいるかのような、小鳥のさえずりさえも聞こえてきそうな、とても心がホッとする空間。

すべての部屋に専用のトイレ・シャワーがついており、独立洗面台があるのもとっても嬉しいポイントです。

■詳細情報
・名称:cup of tea ensemble
・住所:〒506-0012 岐阜県高山市八軒町1-36
・地図:
・アクセス:JR高山駅から徒歩11分
・公式サイトURL:https://cupoftea-takayama.net/ensemble/

cup of teaに込める素敵な想い


丸の中に小さな半円のあるcup of teaのこのマーク。実はお茶を客人に出した時に、客人の側から見たときのお茶の様子をモチーフにしているのだそう。

日本人が一杯のお茶に込める「客人(ゲスト)をもてなす心」を感じるこのマークと、ゲストにとっての「cup of tea(自分の好み)」になってほしいという願いが込められた名前の通り、宿の設備一つひとつにこだわりが感じられ、とても居心地の良い空間となっています。

「私たちが提供できる最高のもてなしは、この町に溶け込んでもらうこと」というオーナーの想いの通り、飛騨高山やその周辺を旅する拠点であると同時に、ここ高山の日常を垣間見ることのできる場所でもあります。

オーナーの中村さんは海外留学経験があり、仕事で海外を飛び回っていたこともあるなど、海外経験が豊富。地域通訳案内士として活躍するスタッフもいます。

地域通訳案内士であり旅好きな一面も持つスタッフ、山腰さんとウユニ塩湖などの海外話で盛り上がったり、高山の日常を感じると同時に、非日常を感じられるのもここcup of teaの魅力だと感じました。

ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は39ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

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