東京外国語大学フランス語学科卒業後、英マンチェスター大学院で国際開発学の修士号取得。2019年3月末まで在ギニア日本国大使館の草の根委嘱員として、ギニアで活動するNGOへの資金供与に携わる。

ギニアの治安

一般治安、つまり普段歩いていて強盗に遭う、ナイフで脅されるなどの確立は、他のアフリカ諸国より低いかもしれません。しかし、賃金問題や電力不足に対する不満などでデモ、ストライキが頻発します。

この時は参加者が興奮して石を投げたり、建物を破壊するなど非常に危険です。警官隊、憲兵隊も銃、催涙ガスを使用します。事前に情報を察知し、決して近づいてはいけません。

 

ギニアの物価

外国人向けのレストランは限られており、値段も高め。一食1500~2000円くらいはかかります。かたやローカルフードを食べようと思えば、小さなレストランや露店がたくさんあり、数十円程度で謎のサーターアンダギー様の丸い物体、焼き鳥、さつまいも天ぷら、カキが入った天ぷらなどの食物が購入できます。

しかし、冷蔵庫のないこの国では、腐った食べ物を販売するのがスタンダードであり、食後の嘔吐・下痢がセット販売となっております。冗談抜きで炭疽症で死んだ牛をそのまま販売し、住民が死亡する事件がありましたので、本当に気をつけてください!

 

ギニアの美味しかった料理や食べ物

リ・グラという、米を油で炊き上げたものに魚か肉に野菜+トマトソースをかけたものはどのレストランでも提供されています。

他には、ケケと呼ばれる、キャッサバという芋でできた粉に鶏肉・玉ねぎソースをかけた料理や、魚介類・オクラをすりつぶしたソースやサツマイモの葉っぱを刻んだソースをお米にかけて食べる料理もあります。いずれも高めのホテルに併設されているレストランで1000〜1500円ほどで食べられます。

他にもギニア人はフォニョと呼ばれるグルテンフリーの穀物も良く食べます。健康志向の方は試してみてもいいかもしれません。

 

ギニアのエンターテイメントやアクティビティ

首都コナクリ市内のブルビネ漁港から、船に乗って沖合の島へ出かけることができます。島にはレストランが1件、一応ホテルもあります。コナクリの海は汚いですが、島まで行けばややきれいです。島までの十分なガソリンを積まずに船が出発することがあるので、自分の目できちんと確認して下さい。漂流しますよ。

スンバやキンディアには滝があり観光スポットになっていますが、他国のような圧倒的感動を呼ぶような景色をギニアに期待しないで下さい。この国の楽しみ方は、ギニア人とのギャグのようなトラブル続きを楽しむことが真髄なのですから。

 

ギニアのナイトライフ

首都コナクリ市内には、クラブやバーがたくさんありますが、各地域に点在しています。中でも一番有名なのは、高速道路沿いにあるMLSです。平日はお客さんがほとんどおらず、がらんとしていますが、金曜土曜のAM2時のピーク時には、足の踏み場もないくらいのギニア人、外国人がお酒を飲んだり、踊ったりして楽しんでします。

ドリンクを注文すると加算される方式で、大体1ドリンクが700~800円くらいです。あらゆることが、ゆるゆるのギニアですが、ここはドレスコードが厳しく、短パン、サンダルでは入れません。持ち物の盗難には注意が必要です。

 

ギニアのお土産

All photo by 小野崎慈慶

カマイエンヌホテルの前に、木彫りのお土産屋さんがたくさんあります。最初はかなり高めの値段を言ってきますので、値切り交渉が必須です。ギニアのシンボル、埴輪みたいなニンバ像が有名です。

ニジェール市場では、シアバターを安く購入できます。1kg300円程度です。ハイビスカスの花を乾燥させたものも購入できます。これをお茶のようにお湯に抽出して砂糖を加え冷やせば、ギニアのレストランに必ずある、ハイビスカスジュースが自分で作れます。

果物がよく採れるギニアならではですが、グアバのジャムなど、日本ではあまり見ない味のジャムもスーパーで見かけます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

ギニアのビザ

日本人は観光ビザが必須で、渋谷にある在日ギニア大使館で取得可能です。黄熱病のワクチン接種が義務づけられており、イエローカードの提示が求められます。

 

ギニアの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)

首都:コナクリ
通貨:ギニア・フラン
言語:フランス語、各民族語
面積:24万5,857平方キロメートル
人口:1,240万人
宗教:イスラム教、キリスト教、伝統的宗教
時間帯:日本より-9時間
気候:大西洋側は熱帯雨林気候、内陸部はサバナ気候

 

ギニアへの行き方(日本から行った場合)

日本からの直行便はないため、パリやドバイなどで乗り継ぎ。

 

ギニアにある有名な世界遺産

ニンバ山厳正自然保護区

コートジボワールとギニアにまたがるニンバ山の国立公園です。サバンナと熱帯雨林のエリアを併せ持ち、ジャコウネコやニシコモチヒキガエルなどをはじめとする珍しい地衣類や真菌類が生息しています。

植物に置いては2000種類が自生しており、そのうちの200種類以上が固有種です。1981より世界自然遺産に登録されています。

 

最後に一言

アフリカと聞くと怖いイメージを持ってしまうかもしてませんが、ギニアに来ればそんなイメージも変わるかもしれません!体調、特にお腹に気を付けつつ、ギニアで全く違う世界を味わってみてはいかがでしょうか。

東京外国語大学フランス語学科卒業後、英マンチェスター大学院で国際開発学の修士号取得。2019年3月末まで在ギニア日本国大使館の草の根委嘱員として、ギニアで活動するNGOへの資金供与に携わる。

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