ライター
三浦 えり フォトグラファー

雑誌、webメディアを中心にフォトグラファーとして東京で活動中。ポートレートと季節を掛け合わせた写真を個人の作品として制作したり、社会課題、特に女性の生き方について写真で向き合うことに挑戦しています。趣味は美術館めぐりと将棋鑑賞。 ▼Eri Miura Portfolio site https://erimiura.com/

こんにちは。フォトグラファーの三浦えりです!

私は最近、旅する目的が観光地をただ周るだけでなく、地元の人と交流したり、地元の人から聞いたおすすめの場所に訪れることなのですが、その楽しさを知って以来、新しい旅の価値観として、そういった「地域とつながる旅」をテーマにすることが増えてきました。

そんな中、飛騨高山に「GOOD LOCAL」をコンセプトに掲げるホテルがオープンしたと聞いたので、試泊会に参加することに!今回は、そんな飛騨高山エリアへ、友人2人と行ったレポートをお送りしたいと思います。旅の様子をおさめた写真とともにお楽しみください。

圧巻の景色!絶景を見ながら、飛騨高山へ


飛騨高山は東京駅から名古屋まで新幹線で1時間半、名古屋駅から高山駅まで「ひだ号」で3時間ほどで着きます。名古屋駅を出発すると、すぐに電車に沿って流れる飛騨川の景色を楽しむことができます。


私たちはそれぞれ、電車からの景色を眺めたり、ゆったりとした時間を過ごしました。ここから旅が始まるんだなぁ…としみじみ癒されながら到着です。

地域と旅人の出会いをつなぐ「hotel around TAKAYAMA」


駅に着いたら、早速ホテルに向かいます。今回宿泊する「hotel around TAKAYAMA」は、7月30日にオープンした新ホテル。私たち3人がときめいたこのホテルのポイントは、「回遊拠点型ホテル」だというところ。ホテル自体が“ハブ”となり、地元の歴史や文化、食、人と旅行者をつないでいく存在だそう。とても素敵ですよね。

■詳細情報
・名称:hotel around TAKATAMA
・住所:岐阜県高山市花岡町1丁目42-7
・地図:
・電話番号:0577-36-2811
・公式サイトURL:https://hotel-around.com/takayama/

ホテル内には「GOOD LOCAL SQUARE」という飛騨高山の旅を手助けしてくれる場所がありました。


観光の情報や文化、歴史を知ることができ、ここを訪れて旅の計画をたてることができます。特に、面白かったのが「GOOD LOCAL100」という、おすすめスポットを紹介するカードが100枚陳列してあるエリア。


置いてあるカードは自由に持っていけるので、興味のあるものをピックアップして自分だけのオリジナルのガイドブックを作ることができます。

いつもはガイドブックやスマホで計画を立てたりしますが、カードを手に取って、友人と相談しながら考えていくのもゲームのようで、とても楽しかったです。


隣の壁には、市内のマップもありました。見ているだけでワクワクしました。

ホテル公式サイトへ

カードで作った旅程で市街地を歩いてみる


先ほどご紹介したカードを元に作った旅程で、市街地から旅をスタートすることにしました!

高山の市街地は江戸時代初期に城下町として栄えたそうで、江戸幕府直轄領となった市街地は城下町・商店の名残が広い範囲で残っています。


中心を流れる「宮川」は朱色の橋が掛かっていたり、鯉が泳いでいたりと、見応えのある川です。今回私たちは、古い町並みのある市街地を中心に歩いてみることにしました。


まずは飛騨高山の伝統工芸を知りたい!ということで飛騨春慶塗を扱っている「山田春慶店」へ。


こちらではお盆などの伝統工芸品だけでなく、アクセサリーなども豊富に置いてあり、伝統工芸を気軽に身につけることができます。私たちの年代の服装にも合うデザインもたくさんあり、特に透き通るような色合いが素敵で、身に付けるとパッと目につく透明感です。

この後に伺ったお茶屋さんのお金を置くトレイも春慶塗りのもので、「これ春慶塗りだ!」とすぐわかるくらい輝いていて透明感がありました。

■詳細情報
・名称:山田春慶店
・住所:岐阜県高山市大新町1-111
・地図:
・アクセス:JR高山駅から徒歩15分
・営業時間:10:00~17:00(冬期 10:00–16:30)
・定休日:日曜・不定休あり
・電話番号:0577-32-0396
・所要時間:20分
・公式サイトURL:https://www.yamada-shunkei.com/

ジブリの世界に迷い込んだような「森の実工房」

次に訪れたのは「森の実工房」。お店に入った瞬間に思わず感動してしまう店内の内装と作品たち。ジブリの作品にも出てきそうなお店の雰囲気です。


店主の小林さんはご自身で森に入って素材を見つけて来られるんだそう。この工房の作品はどれも手作業で、小林さんの優しさが伝わってくるものばかりでした。


「最近、熊に遭遇しちゃって〜」なんて驚きのエピソードを教えてくれたり、小林さん自身がとても気さくな方でした。旅行先のお店の方とお話すると、どうしても観光客として接客されることが多いのですが、小林さんは分け隔てなく、森の面白さや制作過程についても話してくれて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。


「森の実工房」はGoogle Mapsにも掲載されておらず、もともと「GOOD LOCAL100」の候補には入っていなかったんだそう。ホテルスタッフが街を歩いていて偶然に発見し、お店の雰囲気に惹かれてカードに入れたということを教えてもらいました。そんな素敵な出会いに感動です!

■詳細情報
・名称:森の実工房
・住所:岐阜県高山市上二之街64-4
・地図:
・アクセス:JR高山駅から徒歩10分
・営業時間:10:00〜17:00
・定休日:不定休
※森に出ていることがあるので、起こしになる際は電話でご確認くださいとのこと。
・電話番号:090-4465-1976
・所要時間:30分

古い町並みを食べ歩き!飛騨牛寿司を食べ比べ

そして、食いしん坊な私たちのお楽しみ…「この旅で絶対に食べたい!」と全員一致で掲げていた「飛騨牛にぎり寿司食べくらべ」です。


今回訪れた「こって牛」は5等級以上の飛騨牛寿司の握りを3握1000円でいただけます。私は人生初めての牛にぎり寿司だったのですが、こんなに脂に満ち溢れて、一瞬で溶けて喉にするっと入ってしまう経験したことがない……あっという間の出来事でした……。


3人揃って衝撃を受けてしまい、思わずおかわりをしました(笑)。あまりの美味しさにもはやこれはアトラクションなのでは……?と感じてしまうほど。飛騨高山を訪れたら絶対に食べてもらいたいおすすめのグルメです!


街中では、「飛騨牛にぎり寿司食べくらべ」の他に「飛騨牛のソフトクリーム」や「おせんべい」「五平餅」「おだんご」など食べ歩きができるスポットがたくさんあります。どれも飛騨高山でしか食べれないものばかり。古い町並みを散策しながら、グルメ歩きをするのも楽しいはずです。

■詳細情報
・名称:こって牛
・住所:岐阜県高山市上三之町34
・地図:
・アクセス:JR高山駅徒歩15分
・営業時間:10:00〜17:00
・定休日:無休
・電話番号:0577-37-773
・料金:飛騨牛三種盛 3握1000円
・所要時間:10分
・公式サイトURL:https://takayama-kotteushi.jp/

飛騨高山の歴史や文化を知って、旅に奥深さを


夕方になり、そろそろホテルへ。少し館内を散策することにしました。「GOOD LOCAL SQUARE」には、観光案内の他にも歴史や地元のことを知ることができるエリアや、地元の工芸品や特産物が置いてあるお土産コーナーがあり、ホテル内でも飛騨高山のことを知ることができます。


特に、私は「HISTORY」の飛騨高山の歴史を知るエリアが印象的でした。ここでは、縄文時代からの歴史が展示されています。展示物もポップで分かりやすく、気軽に見ることができました。


じっくりと展示を見て、どういった背景で城下町ができたのかを学びました。ここでいろいろな建築のお話を見ていると、さきほど訪れた「森の実工房」の小林さんのことを思い出し、飛騨高山の職人魂が受け継がれていることを思って、感慨深くなりました。こうやって地域の歴史や文化について知ることで、訪れる場所への関心がさらに奥深さを増すんだと思いました。

夕食は飛騨高山の食材をつかった料理やカクテルを堪能


お楽しみの夕食は、飛騨高山の食材をつかったレストランでいただくことにしました。知らない食材や料理の名前もあり、「これ、なんだろうね〜?」なんて会話が弾んだり、お店の方にお話を伺ったりできて、楽しみながら食事ができました。


また、ドリンクも豊富で、飛騨高山の酒蔵のお酒やクラフトビールなども揃っていました。特に、飛騨高山をイメージしたオリジナルカクテル「森かおるジントニック」が友人にも好評。さわやかな香りと味が油の多い飛騨牛にぴったりで、ペアリングとして楽しむことができそうです。 

旅の夜も楽しめる弓道体験

旅の行程を組んでいる際に気になったスポットへ、夕食後出かけてみることに。なんと、飲屋街の中に弓道が体験できる場所が!実は私、中学生の頃に弓道部へ所属していたので、まさか旅先で弓道ができるなんて…とても驚きました。


こちらでは「半弓」といって、的までの距離が半分で、弓も初心者向けの体験もありました。お店のお兄さんが丁寧に教えてくれるので、友人たちも生まれて初めての弓道体験で、上手に的を得ていました。


そして、私も挑戦。弓道経験者と伝えたら、経験者用の弓を用意してくれて、いざ100億年ぶり(気持ち的に)の弓矢を放ちました。


そんな風に賑わっていると、周りの飲み屋街からもお客さんが覗きに来られて、さらに楽しい空間に。同じホテルに宿泊している人たちだそうで、地元の人と一緒にみんなで弓道を満喫しました。


旅先では夜になるとご飯を食べに行くくらいしか思いつかなかったのですが、こうやって夜も遊べる場所があって、しかも、地元の方たちと交流ができることはなかなかないので、楽しい夜の時間を過ごすことができました。

■詳細情報
・名称:半弓道場
・住所: 岐阜県高山市朝日町11
・地図:
・アクセス:JR高山駅から徒歩15分
・営業時間:19:00〜22:00(時間変更の場合あり)
・定休日:無休
・電話番号:090-1234-5959
・料金:ご新規様10射600円(射ち方指導料込み)2回目以降10射 400円
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/hankyudojo/
ライター
三浦 えり フォトグラファー

雑誌、webメディアを中心にフォトグラファーとして東京で活動中。ポートレートと季節を掛け合わせた写真を個人の作品として制作したり、社会課題、特に女性の生き方について写真で向き合うことに挑戦しています。趣味は美術館めぐりと将棋鑑賞。 ▼Eri Miura Portfolio site https://erimiura.com/

RELATED

関連記事