全ては“出会い”から始まる
僕は、仕事はコラボレーションだと思っていて、出会いからその人と一緒に作り上げていくものだと思っています。全部、出会いから仕事をいただいています。
京都活動の拠点をつくりたい、って思ったのも出会いからでした。ある人か京都市北区で毎年行われている「そらたね祭」のことを聞きました。どういうお祭かって聞いたとき、ビビビっときました。その年にお祭の副代表をさせてもらって、どんどん町を知って、好きになりました。
京都の人が自分の町についてアイデンティティを持ち、街づくりに力を入れて取り組んでいる姿を見てかっちょいいって思い、そこから「ここに拠点置きたいなぁ」って思うようになり、実際に2013年から京都にも拠点を置いています。
今は地元・新潟と京都、2拠点を中心に全国的に活動し、仕事をさせていただいています。
撮るコツはあるのですか?
笑顔を撮るコツ、その人と過ごす時間と密度だと思います。人との出逢いと経験で育まれるのが笑顔だと思います。
僕は単焦点レンズ(ズームが出来ない)しか使いません。近づきたけりゃ自分で近づけ!というのがモットーで。フラッシュも使いません。自分の見ている世界そのままを写真に詰め込みたいと思っています。
これからは?
2013年11月22日、念願であった写真、『笑顔咲く。』を出版することができました!日本の暮らしを巡る写真集。笑顔も、そこに秘めた物語もたくさん詰まっています。
今の自分の全てが詰まっているので、良かったら見てくださいね。(「笑顔咲く。」で検索していただくと一番に出てきます。受付専用電話:080-4242-5670)
これからは人と人、地域と地域、そして国と国の架け橋になりたいです。自分自身が小さなメディアを作っていけたらな、とも思っています。自分自身の人生を“実験”して、どんどん面白くしていきたいですね。
あなたにとって旅とは?
日本各地の暮らしからまなぶこと。1ヶ月~3ヶ月ほどその土地で滞在させてもらっていると、豊かな出会いが様々あります。共に働き、共に時間を過ごす。そうすると、自分の身体中にその土地の人や風土から教えてもらったことが体感していきます。
自分はその受け取った思いを、また違う人へと渡していく架け橋になりたいといつも思っています。
これから旅立つ人たちへメッセージをお願いします!
▼かとうゆういち
中学一年生の時に「映画監督になる!」と決める。高校一年生の時から独学で写真・映像・執筆活動を開始。新潟大学教育人間科学部に入学後、日本各地に出向き、ボランティア活動・住み込みで仕事を精力的に行う。また、バイトで地元テレビ局のカメラマンアシスタントを担当。『暗いニュースが多い中、もっと日常の幸せを届けたい』という思いから、『日本一周 笑顔の旅』と題し、日本各地の地域を8年間かけて訪ね歩くと決意。
大学卒業後、フリーの写真家へ。旅を通して、それぞれの土地で出会った素晴らしきものにシャッターを押し続ける。震災後、岩手県陸前高田市でボランティア活動を行いつつ、現地の人に喜ばれる写真を撮り続ける。
そこからの縁で、写真集『僕らは今を生きている~東北の子どもたちからのメッセージ~』(発行元:児童健全育成推進財団)を発行。雑誌『ダヴィンチ』の「子どもに読ませたい防災の本ランキング」のベスト4に選出。
2013年11月22日、『日本一周 笑顔の旅』をまとめた写真集『笑顔咲く。』を出版。(http://egao-saku.jp、出版社:南の風社)
Twitter:@egao_shashinka
WEB:日本一周 笑顔の旅
写真集『笑顔咲く。』