東京にもリゾート地のような離島が存在するのを知っていますか?その名も伊豆七島。東京の大小さまざまな離島うち、観光名所として盛んな有人島の七島を指す言葉です。
この七島には伊豆大島をはじめ、新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島が含まれ、どれも個性的で素敵な島ばかり!美しい海と大自然が満喫できる楽しい楽園です。
今回は魅力あふれる伊豆七島について詳しくご紹介します。
*編集部追記
2017年4月の記事に新たに3スポットを追加しました。(2017/11/20)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
伊豆七島に行ってみての感想
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豊かな自然が楽しめる場所として人気の伊豆七島。私は伊豆七島のうちいくつかの島を訪れたことがありますが、どの場所も非常に美しく、そこには本州とは違った島ならではの暮らしがあり、ごはんもとてもおいしかった思い出があります。
伊豆大島の三原山展望台や、新島の湯の浜露天温泉、神津島の赤崎遊歩道など、雄大な自然を鑑賞できる観光スポットがたくさんあります。東京から簡単にアクセスできる場所も多いので、週末旅行にもおすすめです。
新鮮な魚介類を使った料理も絶品で、一口食べると素材の良さが伝わってきます。私は特に、三宅島で獲れた伊勢海老がとてもおいしく大好きでした。三宅島の伊勢海老は一般的にあまり流通していないので、ここだけでしか食べれない貴重なものです。伊勢海老が好きな方は、ぜひ挑戦してみてください!
おすすめのベストスポット
私がおすすめするベストスポットは、神津島の赤崎遊歩道です。神津島は自然が非常に美しく魅力的な島ですが、特に赤崎遊歩道は、木製遊歩道とエメラルドグリーンの海が融合し、まさに絶景といえます。
波も少なく穏やかなので、夏場は特に海水浴客でにぎわいます。人気の飛び込みもはじめは勇気がいりますが、一度飛んでしまうとまた何度も飛びたくなるほど楽しいですよ♪
*編集部追記(2017/11/20)
以下、観光スポットの一覧となっています。
伊豆大島
島の概要・特徴
伊豆大島は伊豆諸島の中でも一番有名な島で、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。東京からは約120km南の太平洋に浮かぶ島で、島の面積は約91kmと伊豆諸島最大の規模を誇ります。
年間平均20度前後と暖かく、夏は海水浴客で多く賑わうこの島は、三原山という中央火口丘があり何度か噴火の歴史がありますが、現在は観光名所として火口の周りに遊歩道が設置されています。観光スポットも多く、都心からも近いことから気軽に行ける離島ナンバー1です。
伊豆大島への一般的なアクセス方法は竹芝桟橋(東京)から船で1時間45分。そのほか横浜桟橋(神奈川)や熱海港(静岡)からも船が出ています。
代表的なグルメ・特産品など
伊豆大島の代表的な特産品と言えばやはり「椿油」。全国的に有名な「大島椿」ブランドのほか、いくつか椿油の会社があります。江戸時代以前から伝わる伊豆大島の大事な産業のひとつです。伊豆大島の椿油は本当におすすめですよ!
食べ物としては伊豆諸島の郷土料理「べっこう」が有名です。魚の切り身を唐辛子醤油につけでヅケにしたもので、ピリリと辛さが楽しめる一品。よく握りで提供されます。
おすすめ観光名所1:三原山展望台
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三原山展望台は伊豆大島のシンボルである三原山を一望できる場所。歴史上何度か噴火をしている活火山は古来から「御神火様」として島の住民に信仰されてきました。雄大な三原山の姿を目に焼き付けましょう。
三原山は1986年に起きた噴火を最後に現在は沈静化しており、噴火口の周りを一周できる「おはち巡りコース」が開通。展望台からの景色も素晴らしいですが、噴火口を間近で見られる珍しい体験ができるのでこちらもおすすめです。(噴火口までは三原山山頂口から徒歩で約60分。)
・名称:三原山展望台
・住所:東京都大島町野増
・アクセス:最寄りバス停「三原山展望台」からすぐ
・電話番号:04992-2-1446(大島町役場)
・料金:見学無料
・公式サイトURL:https://www.town.oshima.tokyo.jp/soshiki/kankou/mt-mihara.html
おすすめ観光名所2:東京都立大島公園動物園
東京都が運営している東京都立大島公園の中にある動物園はなんと入園無料!国内最大級規模のサル山では可愛いワオキツネザルを見ることができます。大島公園動物園は自然豊かで広々とした自然動物園で、他の動物園とはまた違った雰囲気を味わえるでしょう。
約60種・350点もの数の動物がおり、アルダブラゾウガメやカラスバトなどの希少動物の飼育や繁殖の推進活動にも取り組んでいます。また園内からは富士箱根伊豆国立公園の素晴らしい景色も堪能できますよ。
・名称:東京都立大島公園動物園
・住所:東京都大島町泉津字福重2
・アクセス:最寄りバス停「大島公園」下車
・営業時間:08:30~17:00
・定休日:年中無休
・電話番号:04992-2-9111
・料金:入園無料
・公式サイトURL:http://www.soumu.metro.tokyo.jp/11osima/park/www/htdocs/zoo/
おすすめ観光名所3:裏砂漠
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伊豆大島には日本で唯一「砂漠」と表記される場所があるのをご存知でしょうか。まるで地球以外の惑星に足を踏み入れたような気分になりますよね。ここは三原山の東側に位置する裏砂漠と言われる溶岩の台地。
真っ黒いスコリア(噴火時の噴出物)に一帯が覆われている黒の世界。他では体験できない場所なので、伊豆大島に訪れるなら必ず行きたい場所です。
・名称:裏砂漠
・住所:東京都大島町差木地
・アクセス:元町港から車で約30分、さらに月と砂漠ライン駐車場から徒歩約5分
・電話番号:04992-2-1446
・公式サイトURL:https://www.town.oshima.tokyo.jp/soshiki/kankou/urasabaku.html
新島
島の概要・特徴
東京から約160kmに位置する新島。地質柄、島内のビーチは美しい白い砂浜が多い島です。また日本有数のサーフポイントがあり、全国大会や世界大会も行われるサーフアイランドでもあります。
また島の特産品として有名なのがコーガ石。新島ではこのコーガ石が多く産出され、コーガ石で作られたイースター島のモアイ像を似したモヤイ像が島のいたるところにあります。渋谷駅前にあるモヤイ像も実は新島産のものなんですよ!探してみてくださいね。
新島への一般的なアクセス方法は竹芝桟橋(東京)から船で約2時間30分、下田(静岡)から船で約3時間などです。
代表的なグルメ・特産品など
新島名物のひとつ「青むろあじすり身(たたき)」。青むろあじをおろして、身を味噌や生姜で味付けしたものです。これを揚げたり、汁物に入れたりして食べます。揚げたすり身はさつま揚げのような形でふわっとした食感。一度食べるとハマる人が続出です。
そのほか新島は数百年の歴史をもつ「くさや」の発祥の地と言われ、伊豆諸島の中でも元祖の島として知られています。臭いけど美味しくクセになる味。ぜひ体験してみてください。
おすすめ観光名所1:羽伏浦海岸
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新島一、また伊豆七島の中でも一番長く砂浜が続く羽伏浦海岸。美しい白いビーチとして有名で、この砂浜約7kmも続きます。またビーチの前には白いゲートがお出迎え。ゲートの向こうにある青い海と白い砂浜のコントラストは本当に素敵です。
このビーチの波はハワイのノースショアのような上質な波が打ち寄せるサーフポイントとしても知られており、世界中からサーファーが集まるメッカでもあります。
・住所:東京都新島村
・アクセス:新島港から車で約10分
・電話番号:04992-5-0284(新島村役場産業観光課)
・料金:無料
・公式サイトURL:http://niijima-info.jp/enjoy/beach/habushiurabeach/
おすすめ観光名所2:湯の浜露天温泉
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まるで古代ギリシャの建物のような露天風呂施設が新島にはあります。その名も「湯の浜露天温泉」。大小6つの浴場があり、なんとこの露天風呂は無料で入れる温泉なんです。
海に面した高台にあるロケーション抜群の湯の浜露天温泉は24時間好きなときに入浴することができるので、夕日や星空を見ながら温泉に浸かることも可能です!なんとも贅沢すぎる露天風呂。水着着用の混浴なのでカップルや家族同士にもおすすめです。
・名称:湯の浜露天温泉
・住所:東京都新島村本村瀬戸山
・アクセス:新島港から徒歩10分
・営業時間:24時間(清掃中のぞく)
・定休日年中無休(清掃中のぞく)
・電話番号:04992-5-0284(新島村役場産業観光課)
・料金:無料
・公式サイトURL:http://www.niijima.com/facility/spa/onsen_yunohama.html
おすすめ観光名所3:石山展望台(向山展望台)
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石山展望台(または向山展望台)はコーガ石の産地である石山(向山)の採掘場を抜けた山頂にある展望台。青い海と式根島や神津島を見渡せる絶景のビューポイントです。
展望台にはコーガ石で作られたモヤイ像もあるので、美しい背景をバックにして一緒に記念写真を撮るのも良いでしょう。
・名称:石山展望台(向山展望台)
・住所:東京都新島村石山山頂
・アクセス:新島港から車で約15分
・電話番号:04992-5-0284(新島村役場産業観光課)
・料金:見学無料
・公式サイトURL:http://niijima-info.jp/enjoy/observatory/ishiyama/
おすすめ観光名所4:白ママ断崖
白ママ断崖は、羽伏浦南端から7kmほど続く、高さ30~250mの白い絶壁です。千年以上昔の向山噴火で積もった火山灰層が海蝕で姿を現したという場所で、火山灰層が露出した真っ白な断崖絶壁が望める絶景スポットです。
・名称:白ママ断崖
・住所: 東京都新島村本村
・アクセス: 新島港から徒歩40分
・公式サイトURL:https://www.niijima.com/kankou/niijima/spot/2016-1228-1137-27.html
おすすめ観光名所5:新島現代ガラスアートミュージアム
世界の現代ガラス界を代表する作家のアート作品50点以上が常設展示されているミュージアムです。新島ガラスの製品を販売するショップ(料金:入場無料)もあるので、お土産選びにもおすすめです。
・名称:新島現代ガラスアートミュージアム
・住所: 東京都新島村セトヤマ−122
・アクセス: 新島港から徒歩10分
・公式サイトURL:http://www.niijima.com/facility/community/glassartcenter.html
式根島
島の概要・特徴
新島から船で約15分の南西に位置する式根島。島の面積が約3.9kmの小さな島です。リアス式の海岸が続き、年中いろいろな魚が獲れることから釣りのメッカとも言われています。
透明度の高い海は多くのダイバーや海水浴客を魅了し、砂浜以外にも岩場があるビーチが多いため磯遊びもできるのが特徴です。また、無料で入れる露天風呂が3つあるなど温泉の島ということでも知られています。
式根島への一般的なアクセス方法は竹芝桟橋(東京)から船で約3時間、下田(静岡)から船で約3時間30分、また隣の新島から船で約15分などです。
代表的なグルメ・特産品など
式根島の名物としては、たたき汁が有名。式根島の近海で獲れたカルシウムたっぷりのムロアジやとびうおのすり身が入った汁物です。これまた名産の明日葉が入っているものも多いので一度で2品の名物が食べられます。
お土産としては島の銘菓である「牛乳せんべい」や、島内販売限定の島焼酎「しきね」と「神引」などが人気があります。滅多に手に入らないものもあるので、ピンときたら即買いしちゃいましょう。
おすすめ観光名所1:泊(とまり)海水浴場
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式根島の玄関口・野伏港から徒歩約5分の場所にある泊海水浴場は透明度抜群の海!扇状になった入り江の海岸なので、波が穏やかでシュノーケリングにも向いています。
ビーチにはトイレや水シャワー、脱衣所などが完備されているのでとても便利です。この美しいエメラルドグリーンの海は「日本の海水浴場88選」にも選ばれたことがあり、式根島の人気ナンバー1の海水浴場です。
・名称:泊海水浴場
・住所:東京都新島村式根島
・アクセス:野伏港から徒歩約5分
・電話番号:04992-7-0170(式根島観光協会)
・料金:無料
・公式サイトURL:http://shikinejima.tokyo/play/beach/tomari_beach/
おすすめ観光名所2:地鉈温泉(じなたおんせん)
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温泉島の式根島には前述のとおり無料で入れる露天風呂が3つもあります。海水浴を楽しんだあとに水着でそのまま入れる露天風呂があるなんて嬉しいですよね。ここでは絶景温泉として知られている「地鉈温泉」をご紹介。
地鉈温泉は島の南部にあり、海岸の岩場に湧き出る温泉。温泉の色は薄い茶色、これは鉄を多く含んでいる泉質を表します。
全国の露天風呂番付では東の張出横綱にも認定されたこともあり、源泉が80度と高いので海水がうまく混ざって調整できているところに入りましょう。
・名称:地鉈温泉
・住所:東京都新島村式根島
・アクセス:野伏港から車で約10分、徒歩で約30分
・営業時間:24時間(清掃時のぞく)
・定休日:年中(清掃時のぞく)
・電話番号:04992-7-0170(式根島観光協会)
・料金:無料
・注意:水着着用義務あり、更衣室はなし
・公式サイトURL:http://shikinejima.tokyo/hotspring/jinata/
おすすめ観光名所3:神引展望台(かんびきてんぼうだい)
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島の絶景スポットのひとつ神引展望台は標高99mの神引山にあります。駐車場から展望台までの階段を100段登れば、見晴らし最高の大パノラマが待っているので頑張って登りましょう。
ここからの景色は「新東京百景」にも選ばれており、神引湾や伊豆諸島が見えるほか、天気が良ければ富士山を望める眺望です。
・名称:神引展望台
・住所:東京都新島村式根島
・アクセス:野伏港から車で約10分、駐車場から階段100段
・電話番号:04992-7-0170(式根島観光協会)
・料金:見学無料
・公式サイトURL:http://shikinejima.tokyo/play/observatory/
神津島
島の概要・特徴
有人の伊豆諸島の島としては最西端にある神津島。読み方は「こうづしま」と読みます。名前の由来はその昔、神様たちがこの島に集まって話し合いをしていた島、ということから付けられたと言われています。
そんな神々の伝説が残る神津島ですが、島全体が富士箱根伊豆国立公園に指定されている自然豊かな島です。島のシンボル天上山や水質や透明度が日本一にも選ばれた美しい海で思う存分遊びましょう。
神津島への一般的なアクセス方法は竹芝桟橋(東京)から船で約3時間45分、下田(静岡)から船で約2時間30分などです。
代表的なグルメ・特産品など
神津島の郷土料理として知られるのが海のギャングと呼ばれる「うつぼ」。うつぼって食べられるんだ、と驚きますが、神津島では唐揚げにして食べます。飲食店やお土産用にも販売しているので、この機会にぜひ味わってみましょう。
また、お土産として人気があるのが神津島酒造の焼酎やくさや、パッションフルーツなどです。
おすすめ観光名所1:赤崎遊歩道
透き通るエメラルドグリーンの海で有名な神津島。中でも海水浴場として人気なのが「赤崎遊歩道」。ポスターや旅行会社のパンフレットなどに掲載されることも多く、泳がず眺めているだけでもうっとりしそうな美しさです。
透明すぎる赤崎遊歩道の海は波が穏やかなので、海水浴やシュノーケリングが楽しめます。しかしせっかく来たのなら必ずやってほしいのが「飛び込み」。岩場にかけられた遊歩道には飛び込み台があるので、勇気を出して綺麗な海へ飛び込みましょう!
・名称:赤崎遊歩道
・住所:東京都神津島村
・アクセス:最寄りバス停「赤崎遊歩道」から徒歩約15分
・電話番号:04992-8-0011(神津島村役場産業観光課)
・料金:無料
・公式サイトURL:http://vill.kouzushima.tokyo.jp/travel/watch.html
おすすめ観光名所2:三浦湾展望台
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神津島の雄大な自然を手軽に眺められる場所といえば三浦湾展望台。神津島空港アクセス道路沿いにあるので、ドライブ途中に寄ることができます。
コバルトブルーの海と島の緑がとても美しいコントラストを生み出していますよね。海に浮かぶ三宅島や御蔵島も望むことができる絶景スポットです。
・名称:三浦湾展望台
・住所:東京都神津島村
・アクセス:神津港から車で約15分
・電話番号:04992-8-0011(神津島村役場産業観光課)
・料金:見学無料
・公式サイトURL:http://vill.kouzushima.tokyo.jp/travel/watch.html
おすすめ観光名所3:神津島温泉保養センター
伊豆七島と言えば温泉ですが、もちろん神津島にもあります。この神津島温泉保養センターは太平洋を望める高台にある日帰り温泉施設。内風呂にはサウナもあります。
目玉は何百人もの人が一度に入浴できる大露天風呂。目の前には大海原がのぞめ、夕日や満天の星空を眺めることも可能です。他に2つの露天風呂もあるので、遊び疲れたあとの癒しスポットとしても利用しましょう。(露天風呂は水着着用の義務あり。)
・名称:神津島温泉保養センター
・住所:東京都神津島村サビサキ
・アクセス:最寄りバス停「温泉保養センター前」すぐ
・営業時間:10:00~21:00(最終受付20:00)※大露天風呂は7月1日~9月30日のみ
・定休日:水曜日(ゴールデンウィーク、夏季、年末年始のぞく)
・電話番号:04992-8-1376
・料金:大人800円、子供400円
・公式サイトURL:http://vill.kouzushima.tokyo.jp/travel/onsen.html
おすすめ観光名所4:物忌奈命神社
延喜式神名帳に掲載された式内・名神大社です。神仏習合の名残で、境内には薬師如来を安置する薬王殿があります。物忌奈命神社は島民からも篤い信仰を集めており、パワースポットとしても有名です。
・名称:物忌奈命神社
・住所: 東京都神津島村41
・アクセス: 新島港から徒歩5分
・公式サイトURL:http://www.kouzushima.info/s9-monoimi.html