ライター
三浦 えり フォトグラファー

雑誌、webメディアを中心にフォトグラファーとして東京で活動中。ポートレートと季節を掛け合わせた写真を個人の作品として制作したり、社会課題、特に女性の生き方について写真で向き合うことに挑戦しています。趣味は美術館めぐりと将棋鑑賞。 ▼Eri Miura Portfolio site https://erimiura.com/

「伊豆高原」と聞いて思い浮かべるのはどんなところでしょう、大室山のような緑豊かな大自然を一番に私は思い浮かべました。

今回「伊豆高原」でワーケーションをするにあたり周辺の観光スポットを探してみると、自然豊かな場所はもちろん、アートに触れられる施設がたくさんあることに気づきました。

休日は美術館巡りをして、仕事へのインスピレーションを受けることが多いので、日常と同じような過ごし方をしながら、観光を楽しみつつ、仕事に取り組めるワーケーションになるのではないかと期待しています。

ホテルの近くには4000年前の大噴火の歴史の跡が

伊豆高原での宿泊先「ルネッサ城ヶ崎」は「伊豆高原駅」からホテルのマイクロバスで5分の場所にあります。山に囲まれながらも、5分ほど歩くと「いがいが根」という絶景が突然現れます。

4000年前に大室山の噴火で溶岩が海に流れ込んでできた城ヶ崎海岸の一部だそう。

実は伊豆半島の火山活動や地殻変動で造り出された景色はユネスコの「世界ジオパーク」に認定されており、伊豆半島を巡るとこういった歴史的な火山活動の足跡に遭遇することができます。

滞在中の朝の散歩や仕事の休憩などに、宿泊先から「いがいが根」までを風を感じながら歩いてリラックスするのも良いかもしれません。

全室コテージの「ルネッサ城ヶ崎」は過ごしやすいプライベートな空間


客室は30室すべてコテージタイプ。ペットも同伴できるお部屋もあります。ペットを飼っていて、なかなか長期で外出できないという方もおすすめです。

今回、宿泊したのは「大島」というコテージで、リビングルームとベッドルーム、和室がありました。



広いお部屋なので、他の人がいてもゆったりと作業できるし、打ち合わせもできそうでした。

ホテルというより家にいるような感覚もあって居心地が良いですし、全室コテージなので他のお客さんと出くわす機会も少ないのでプライベートが保たれている印象があります。


テラスにはテーブルがあります。夜にBBQをすることができ、日中に外で陽の光を浴びながら作業するのも気持ちが良いです。

24時間入り放題の温泉で一息ついたり、頭の中をリセット


そして、なんといっても私が一番ときめいたのは、全コテージのお風呂が「温泉掛け流しの個室風呂」ということ。お風呂の蛇口をひねると温泉が出てくるという初めての体験…!

仕事が立て込んでいて、大浴場まで行くのが面倒くさいなぁと思ったり、オープンとクローズの時間を気にする必要はまったくなし!滞在中のお部屋に24時間好きなタイミングに自由に入れる温泉があるなんて最高過ぎます。

源泉は片瀬白田方面から引いており、神経痛、筋肉痛、五十肩などに効果があるそう。仕事と仕事の間にちょっとした休憩で…と気軽に温泉に入ることもできて、働きながら滞在する人たちにとって最高の救世主となりそうです。

湯船に浸かって癒やされるのもよし、仕事が煮詰まってしまったときに頭のリセットに入るのもよし、個室なのでゆっくり考え事をするのも良いかもしれません。

客室には電子レンジ、冷蔵庫やスマートスピーカーなど滞在環境もバッチリ


お部屋によってはキッチン付タイプの客室もあるので、食費を節約したいという方は地元のスーパーなどで食材を買って調理することもできます。

旅先ではついつい美味しいグルメを堪能してお腹が満腹になって動けなくなってしまいますが、ワーケーションでの滞在では一日中仕事に集中しなければいけないタイミングもあります。そんなときは普段の日常と同じような食事で過ごすことも大事なので、キッチン付きの客室はありがたいです。

また、客室にはスマートスピーカーもあり、音楽を流すこともできます。旅行先のホテルではまだスマートスピーカーが置いてあるところが珍しく、客室で作業をする際にもスマホで音楽を流すか無音で過ごすことが多いので、良い音でBGMを流せるのは作業環境も向上してくれてありがたいです。

別棟にあるワーキングスペースでオンオフの切り替えも


集中したいときは同じ敷地内にあるワーキングスペースを利用することができます。Wi-Fi完備、コピー機がありミニキッチンがあります。23時まで開いているので、夜遅くまで作業することができます。


ホテル内のワーキングスペースはロビーなどの公共部分にある場合が多いので、他の旅行者の方の声などが気になってしまうこともありますが、ここは1棟すべてがワーキングスペースになっているので、集中して作業をすることができます。

コテージとワークスペースがそれぞれ分かれていることで、「仕事はワークスペース」「オフはコテージ」と気持ちの切り替えができそうで、暮らしの延長っぽい滞在ができそうです。


コテージは寝室が2つあるので、2人から3、4人の宿泊が向いていると感じました。プライベートの空間を大切にして、それぞれ自分たちの空間を持つことができるので、夫婦での利用や少人数での合宿のスタイルに向いていると思います。

夜は豪華なBBQで明日からの仕事に向けて元気を


夜は「ルネッサ城ヶ崎」で晩ごはんをいただきます。お肉と海鮮が盛りだくさんのBBQです!コテージのテラスでできるので、移動もなく気軽に楽しむことができます。

仕事が忙しいとご飯がなかなか疎かになってしまいますが、しっかりお肉を食べて元気を蓄えて、仕事に向き合えそうです。

■詳細情報
・名称:ルネッサ城ヶ崎
・住所:静岡県伊東市八幡野1030
・地図:
・アクセス:伊豆高原駅からマイクロバス送迎で5分
・電話番号:0557-54-1280
・公式サイトURL:https://www.le-nessa.com/

駅の敷地内でサクッと仕事ができる場所


伊豆高原には「ルネッサ城ヶ崎」以外にもワーキングスペースがあると聞き訪れてみました。伊豆高原駅に直結した「やまもプラザ」内にある「Vacation Office 伊豆高原駅」。

ワークスペースは8席あり、奥には4席の貸会議室もあるので、打ち合わせや会議をすることもできます。また、リモート会議の際にも個室として利用することができます。


こちらはWi-Fi完備でロッカーもあります。ちょっと近くにご飯を食べたいけど、パソコンなど荷物になるものは置いておきたい人はロッカーを利用して身軽に外に出ることもできます。

■詳細情報
・名称:Vacation office伊豆高原駅
・住所:静岡県伊東市八幡野1183
・地図:
・アクセス:伊豆高原駅から徒歩1分(駅直結改札外施設)
・電話番号:0557-53-1116(平日9:30~17:30)
・営業時間:10:00~16:30
・利用金額:・ワーキングスペース 8席(個席) 1人 2時間利用:700円 1日利用:1,200円 ・貸会議室(予約制) 1部屋:6席6人まで 1時間利用:500円 3時間利用:1,000円 1日利用:2,000円 別途1人当たりワーキングスペースの料金発生
・定休日:年中無休
・公式サイトURL:https://www.izukyu.co.jp/news/detail.php?CN=268528

地元の海鮮定食屋さんに滞在中に通って裏メニューまでたどり着くことができるか!?


同じ敷地内にある海鮮定食屋さん「海鮮料理おかりば」へ。こちらでは海鮮丼はもちろん、金目鯛の煮付けの定食など地元の海鮮ごはんが食べられます。

今回は仕事もあるので、ほどほどに…ということでレディース丼を注文。とはいえ、盛りだくさんの量で程よい満腹感で仕事に戻れそうです。


噂によると、お店の人と仲良くなると地元で取れた魚の裏メニューを食べることもできるそうで、ワーケーションで長期滞在してお店に通って裏メニューまでたどり着くことができるかもしれません。

■詳細情報
・名称:海鮮料理おかりば
・住所:静岡県伊東市八幡野1183 やまもプラザ 1F
・地図:
・アクセス:伊豆高原駅から徒歩1分(駅直結改札外施設)
・営業時間:11:00~17:00
・定休日:木曜日
・電話番号:0557-54-7711

アートに触れて感性を磨ける伊豆高原の芸術施設たち


「伊豆高原」には観光スポットがたくさんありますが、とくに美術館や陶芸体験ができる窯所が随所にあります。

東京で仕事をしているときも、休みの日には美術館に行き、アートに触れてリフレッシュしたり、インスピレーションをもらったりすることが多いので、ワーケーションの合間にいくつか訪れてみました。

仕事とは違った集中ができる陶芸体験


訪れたのは伊豆高原駅から徒歩15分ほどのところにある「八幡野窯」へ。こちらでは「ろくろ」と「手びねり」の陶芸体験をすることがでます。


伊豆高原には陶芸体験ができる場所が多い理由をこちらの方に伺ったところ、すこし昔に有名な陶芸家が伊豆高原にアトリエを持って活動しており、そのたくさんのお弟子さんたちが伊豆高原に窯所を広めたからということです。


土の種類は「赤土」と「白土」の2種類から選べます。どちらも食卓で使いたくなるような味わい深い色です。

こちらを訪れるお客さんは9割が初心者だそうで、40分で何個でも作れるので失敗を恐れないでどんどん挑戦して欲しいとのことです。わたしたちは「ろくろ」に挑戦しました。


ちょっとの手の角度や土をおさえる加減でまったく違うものができてしまい、ついつい息が止まってしまうほどの集中力が必要でした。

湯呑みを作ったり、お皿を作ったりとひとつの作業でどんどん形が変わっていくので、仕事へのインスピレーションが湧くきっかけになるかもしれません。


右脳と左脳を切り替える感じで、仕事とはまた違った頭で集中できて、頭のなかをリフレッシュすることができました。

私は「ろくろ」は初体験だったので、思うようにはなかなかできず…長期滞在でワーケーションする人は何度か通うことで陶芸が上達して最後にはすごい作品がつくれるようになるかもしれません。

■詳細情報
・名称:陶芸体験 八幡野窯
・住所:静岡県伊東市八幡野1666-4 伊豆高原体験の里
・地図:
・アクセス:伊豆高原駅下車、やまも口(南口)より歩いて15分
・営業時間:9:30〜18:00(最終受付16:00)
・定休日:年中無休
・電話番号:0557-54-3006
・公式サイトURL:https://taiken-jp.net/yawata/
ライター
三浦 えり フォトグラファー

雑誌、webメディアを中心にフォトグラファーとして東京で活動中。ポートレートと季節を掛け合わせた写真を個人の作品として制作したり、社会課題、特に女性の生き方について写真で向き合うことに挑戦しています。趣味は美術館めぐりと将棋鑑賞。 ▼Eri Miura Portfolio site https://erimiura.com/

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