インドネシアにある1000人の村で3ヶ月間一人で暮らしてみたら、人生が変わった話

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この記事では、TABIPPOがつくりあげた3冊目の旅の本『女子が旅に出る理由』のコンテンツをTABIPPO.netをご覧の皆様にもご紹介したいと考え、本誌に掲載している一人旅体験記を厳選して連載しています。

今回の主人公は、インドネシアで長期滞在ボランティアをした石原夏果さん(当時23歳)です。

世界には、様々な理由やきっかけによってを一人旅を決意して、自分の心と体で世界を感じてきた女の子たちがいます。

手に入れたのは、どんなに高価なアクセサリーよりも魅力的な自分らしさ。

そんな女の子たちが、初めての一人旅のときに「なぜ旅に出て、どう変わっていったのか」。

すべての女性に読んでほしい、女の子一人旅ストーリーをまとめました。

 

\こちらの記事は、書籍化もされています/

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未知の世界で私自身を試してみたい

3年生の終わり頃、立ち止まって自分と向き合った。

もともと、就活はせずに休学しようと思っていた。自分の未来を明確に描けていなかった私は、とにかく世界を舞台に、何かに挑戦をしてみたかった。新しい経験は、きっと自分を大きくしてくれると思って。

(でも、何をする? はて、困ったなぁ)。

何をするかも決めずに休学だけ考えているのもおかしいのだが、この 1年間はやりたいことだけをやる、わがままな時間にしようと決めた。

 

留学、旅、どれもそれだけではしっくりこなかった。そんな時、以前先輩から話を聞いた「滞在型ボランティア」というものを思い出した。

日本人も外国人もいないなか、一人、現地の人と同じように生活しながら活動する。土地の暮らしに溶け込み、人と密接に触れ合いながら生きていく必要があるものだった。

異国で「暮らす」経験をしてみたい。一人飛び込む未知の世界で試してみたい、私自身を。

 

(もっと、強くなりたい)

(これだ)。胸が高鳴った。

かくして私は、全9ヵ月間(英語留学 / フィリピンで 4 ヵ月、WWOOF(ファームステイ) / オーストラリアで 2 ヵ月、滞在型ボランティア / インドネシアで3ヵ月)というプランを立てた。

この旅が終わる頃には、自分はもっと強く、たくましく、自信をもった女性になっていたいという期待を込めて。

フィリピンでは英語の先生の家を転々と泊まり、初めて異国の親友ができ、泣く泣く次のオーストラリアへ。そこでもたくさんの人と出逢い、さらに泣く泣く、最終目的地のインドネシアへ。ここで私は、村の小学校で英語を教える。このために4ヵ月間、フィリピンで汗水たらして英語を頑張ってきたんだ。

 

こんなことでめげている暇はない!

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photo by Victor Velez

初夜から、猛烈な暑さと大量の蚊で1時間ごとに目が覚めた。私の左まぶたはぷっくりと腫れ上がり、目も開けられない状態。目にガーゼを貼り付けた私を見て、「侍! 侍!」とみんなが笑っている。(侍というか、落ち武者だけどね…)。

派手な洗礼を受けた私だが、こんなことでめげている暇はないのだ。

 

Semoya 村の一日

これから暮らす Semoya 村は、ジャワ島第二の都市ジョグジャカルタの郊外にある、人口 1,000人ほどの小さな村。一面の田園、その真ん中には村へと続く一本の道がまっすぐ。田畑を耕し、牛やヤギを育てながら平和に暮らす人々がそこにはいる。

 

村の一日の始まりは早い。朝は 5時半に起きて、目の覚めるような冷たい水を浴びる(シャワーはない。お湯も出ない)。朝ごはんは揚げ物とごはん。この村の主食は米、おかずは揚げ物が多く、とにかく何でも素揚げする。あと、辛いものが大好き。

 

なのに朝に欠かせないのは、お砂糖がどばどばと入った甘ったるいお茶。最初はその量への驚きと、体重の変化への不安があったものの、慣れてしまえばやみつきになる(3ヵ月後、その不安は的中したのだが)。

7時には学校で授業が始まる。そこで私は1年生~6年生の英語クラスを担当する。イスラム教の学校にはモスクがあり、子どもたちは一日5回のお祈りのうち、2回は学校で行う。ごはんを食べていても、おしゃべりを楽しんでいる時も、働いている最中でもお祈りは最優先。

 

「今日も jalan jalan(ジャランジャラン)しよう!」

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photo by DMahendra

昼に学校が終わると、お昼寝の時間だ。贅沢にも毎日 1時間、家族と一緒に居間でごろごろ。一番暑い時間帯は外で誰も遊ばない。夕方になると、子どもたちの声が聞こえてくる。「Natsu~ !」。トトロのワンシーンのように外から呼ばれる。

子どもたちの遊びといえば、ゲームでもマンガでもなく、もっぱら外で駆けまわること。毎日のように子どもたちと散歩に出かけた。お散歩は、向こうの言葉で「jalan jalan」。「今日も jalan jalan しよう!」。

 

するすると木を登っておいしい木の実をゲットしたり、牛舎に寄って牛たちにあいさつしたり、川や田んぼに行く時もある。ぐるぐる歩いて回っていると、どんどん子どもたちが集まってくる。

結局、最後はお大名さまの参勤交代のように大人数で村を練り歩く。歩きながら日本の歌遊びを教えることもあれば、反対にインドネシアのものを教えてもらうこともあった。

 

「Mau ke mana?(どこ行くの~?)」

村で唯一の外国人だから、私を知らない人はまずいない。すれ違う人には必ず「Mongo!(こんにちは)」と現地の言葉であいさつする。みんなも私に声をかけてくれる。

村人 「Mau ke mana?(どこ行くの~?)」
私「Jalan jalan(お散歩だよ~)」
村人「Hati hati ya~(気をつけるんだよ~)」。

そういうやりとりがあたたかい。

 

時間がある時には、ステイ先の次女が働くスーパーに自転車に乗って遊びにいく。私のお気に入りのたまり場だ。彼女は毎日、手作りの揚げ物を売っている。他の屋台の人たちや、駐車場のお兄さんたちと遅くまで話していた時間が好きだった。

「Natsu が屋台に座っていると売上がいい!」
「money cat(招き猫)だ!」。

そんなこんな。その後、私がいなくてもいいようにと、招き猫の絵をプレゼントし屋台に貼ってあげた。

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TABIPPO.NET編集部
若者が旅する文化を創る!
全員が世界一周を経験したメンバーが学⽣時代に作った組織がTABIPPOです。設立して5年半、2014年4⽉に株式会社になりました。とにかく旅が好きで、たくさんの人に旅を広めたいと思っ…

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