思わず思ってしまった。人懐こく、ほとんど首輪はしていない。 野良犬というより島の仲間と言った方が近いかもしれない。
街には「Food For Animals」という餌箱が設置されていて、人が犬や猫たちと一緒になって暮らしていることがよく分かる。
秘密基地みたいな本屋さん
街を散策していると「Atlantis Books」という小さな本屋さんを見つけた。なんとこの本屋さん、5、6人が同居しているらしい。
本棚の裏に隠し部屋! 本棚の隣にすぐベッド!なんだか秘密基地みたい!
本に囲まれて、シェアしながら働くなんて素敵!そこに住むイケメンフランス人のお兄さんが話してくれた。
「僕は本が大好きで、普段はパリの本屋で働いてるんだけど、 2ヵ月の休暇が取れたんだ。だからその休みを使って、思う存分大好きな本と過ごすために、この本屋で働くことにした」。
休暇を取ってもなお働くのは、好きなことをしている分には、まったく苦にならないからだろう。むしろ、好きなことに人生を捧げられることは、とても幸せだと思った。
心を奪われたから、そこに住む
「夜は何してるの? よかったらパーティーにおいでよ!」。
お兄さんがパーティーに誘ってくれた。ただの通りすがりの旅人なのに、仲間に入れてくれるなんて、なんて優しいんだろう!
パーティーは本屋の上にあるテラスで行われていた。それぞれがワインやチーズなどを持ってきて、free な感じ。
仕事も、 国籍もバラバラ。だけど「サントリーニが好き」という思いは 同じ。この街で暮らすことに憧れて、世界中から働きに来ている人は少なくないらしい。
あるお土産屋さんで働くトルクメニスタン人は話してくれた。
「15 歳から親元を離れて、旅をしながら自力で仕事を見つけて生きてきたけど、この場所に心を奪われて住むことにしたんだ」。
彼は、私が大好きな街のランドマーク、風車の下に部屋を借りていた。
(毎日この美しい景色を独占しているなんて)。
この景色の中に住んでいるなんて信じられないし、とても羨ましい!好きな場所で好きなことをしていて、とても幸せそうだった。
行きたい場所がありすぎて、人生足りない!
この旅の一番のお目当ては、サントリーニ島で見る世界一の夕陽だった。
心から楽しみにしていたのに、残念ながら100%の美しい夕陽は見ることができなかった。悔しくて、残念で、 泣いた。
美しい景色、出逢う人々。旅は予測不能な出来事の連続だ。 もちろん、いいことばかりじゃない。差別を受けたり、盗難に遭ったりもする。
私自身、危険に対しては慎重だけど、どんなに注意してもトラブルは起きる。
それでもなお、旅に出たいと思えるほど、美しい世界との出会いは何にも変えられない経験なんだ。
魔女の宅急便の世界を見るためにクロアチアへ行く。
(素敵な街なんだろうな)。
ビーチすれすれを飛ぶ飛行機を見る、その一瞬のためにセントマーチン島へ行く。
(どんな風が吹くんだろう?)。
乾いた砂丘の中に3ヵ月だけ現れる幻の湖を見るためにブラジルへ。
(ついでにワールドカップも見に行っちゃえ!)。
…なんて、勢いも大事。
お金がないから? 時間がないから? 時期が合わないから? そんな選択は旅においてはもったいない。
世界には、数えきれないほど美しい景色、人、モノがあふれている。それでも、私たちの 人生は限られているんだから。
(死ぬまでには、まだまだたくさん行きたい場所があって、人生 足りない!)
可愛い旅は、女の子の特権
photo by pixta.jp
可愛い旅ができるのは、女の子の特権。私の部屋は、今も旅先で出会った可愛いもので飾られている。
旅に出れば出るほど、 たくさんの可愛いもの、美しいものに触れられる。きれいに咲くお花を見て感動したり、色彩豊かな景色を前に涙したり。
人それぞれの価値観がある。
だから、旅に出ることを無理にお勧めするわけじゃない。けれど、旅に少しでも興味があるのなら一歩踏み出さない理由はないと思う。
女の子として生きる、たくさんの栄養を分けてもらえるから。
旅がしたい!けど踏み出せない。そんなすべての女の子へ
いかがでしたか?
今回の女子一人旅ストーリーを掲載している書籍では、ほか13名の感動ストーリーを彼女たちが実際に撮ってきた世界中の素敵な写真と共に、彼女たちの思いに浸ることができます。
初めての一人旅には欠かせない情報が詰まった旅のしおりページも、雑誌のようにオシャレで、実用的です。
女の子なら誰もが胸がきゅんっとしてしまうような感動ストーリーと世界中の写真を、あなたも是非手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
そして、あなたも旅に一歩踏み出してみませんか?
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