ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

「離島」って、言葉の響きだけでなんかかっこよくないですか。本島じゃなくて離島。たどり着くまで少し大変だけど、その先には手つかずの自然が残されているような、そんなイメージです。

わたし阿部サキソフォンは、先日生まれて初めて離島を訪れました。向かった先は鹿児島の「甑島(こしきしま)」。初めての離島の期待を膨らませていましたが、同時にちょっぴり心配事もありました。「離島ってザ・地元メシ的なお店しかないのかな」「泊まるところも、民宿みたいな感じかも」って思いません?

期待と不安が入り混じった状態で訪れた甑島。インスタグラマーの@chiemiracle717 と@miracle_sakiiiiの二人と巡った旅を、現地で食べたグルメを中心に紹介します!

ジェットスターでサクッと鹿児島へ

鹿児島までは、ジェットスターを利用して向かいます。東京(成田)からは片道5,990円〜、名古屋(中部)からは片道4,900円〜というお手頃価格。新幹線を使って旅をするより安く済んじゃう……これは使わない手はありません。

わたしもバックパックに2日分の服と最低限の荷物だけ詰め込んで、軽い足取りで成田まで移動。東京(成田)から鹿児島までは約2時間、名古屋(中部)からは約1時間半そして鹿児島空港から串木野新港へ向かい、フェリーに揺られて甑島に到着です。

地元の人が集まるカフェ「コシキテラス」

早速ですが、最初の「離島ってザ・地元メシ的なお店しかないのかな」発言を訂正させて下さい。島を訪れて最初に訪れたコシキテラスで、早速そのイメージは壊されました。

どっからどう見てもオシャンなキャッフェでした。いい意味で、離島感ゼロ。

そこで食べたのは「スペシャル断崖バーガー」。めちゃ高さあるやん(約15センチ)。中には甑島名物のキビナゴやタカエビが使われています。

「ボリュームすご、どんだけ入っているの?」とでも言いたげな表情。

こ、これは美味しい……。代官山にでもありそうなおしゃれなカフェの中で、島名物のバーガーが食べられるなんて。島に滞在中、キビナゴとタカエビを食べる機会も多かったのですが、この絶品バーガーを食べられるのはここだけ!

お店の中には島のお土産品なども販売されているので、お買い物にも。

■詳細情報
・名称:コシキテラス
・住所:〒896-1201 鹿児島県薩摩川内市上甑町中甑383-2
・営業時間:9:30〜18:00
・定休日:火曜日
・電話番号:09969-2-0525
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/koshikiterrace/

「甑フルーツ園」でピッキング体験

バーガーでお腹を満たした後は、さっぱりしたフルーツをいただきます。甑フルーツ園では、パッションフルーツのピッキング体験ができるんです。

ビニールハウスの中に入ると……その暑さに驚きます。外でも十分暑かったのに、入った途端サウナかと思った。

笑顔で実を掴んでいますが、これはまだまだ取っちゃダメなやつです。

美味しいパッションフルーツは、このくらい鮮やかな色がついたもの。スプーンですくって、種ごと食べるとこれが美味しいんですわ。程よい酸味とプチプチした食感がたまりません。

こちらでは「手作りシロップのふわふわかき氷」もいただいちゃいました。名前から美味しそうすぎるでしょ。もちろん一番人気は、パッションフルーツ味。

「あーん」って食べさせっこして楽しそう。生のパッションフルーツよりも酸味は抑えられて、ちょうどいい具合のさっぱりとしたお味でした。

かき氷はこの他にもブルーベリーや夏みかん、はっさく、うめがラインナップ。パッションフルーツのソフトクリームもとっても濃厚で美味しかったです。いつかここのメニューを全部クリしたい。

■詳細情報
・名称:甑フルーツ園
・住所:〒896-1204 鹿児島県薩摩川内市上甑町小島5
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:無休
・おすすめ時期:パッションフルーツの時期は5月~9月
・電話番号:09969-2-0429
・公式サイトURL:https://xn--xckxae3cwa1i3a6d6d.jpn.com/

「山下商店」豆腐屋さんのかき氷?

さっきかき氷を食べたばかりですが、連チャンでかき氷です。だって暑かったんだもの! ちょっと外にいるだけで汗が吹き出てくるんだもの!

次に向かったのはお豆腐屋さん。「え、かき氷って言ったじゃん」と思ったあなた、なんでお豆腐屋さんにきたの? って感じですよね。ええ、わたしも不思議でした。でも、ここにあるんです。

メニュー左下に注目。「とうふ屋さんのかき氷」とバッチリ書いてあります。とうふ味のかき氷ってことなのかな……と疑問に思いながら、とりあえず注文してみました。

シャリシャリと氷を削る音を聞きながら、楽しみに待っているとお豆腐が登場。豆腐味とかではなく、本当にお豆腐をのっけちゃってます。

「お待たせしました〜」と目の前に出てきたこちらが、とうふ屋さんのかき氷。ふおおっ……見るからに美味しそう。

下にはあんこがたっぷり、氷には練乳と黒蜜をかけて、特製きな粉をトッピング。そして濃厚絹ごしを一緒に食べるだなんて、字面だけでもうすでに美味しい。

ほら、「美味しい〜〜〜♡」って声が聞こえてきそう。

「お豆腐屋さんって、誰かの朝を準備する職人なんですよね」と語るのは、お店を経営する東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表取締役・山下 賢太さん。昔は近所のお豆腐屋さんでお豆腐を買い、朝を迎えることが当たり前だったそうです。

忙しい現代の中で丁寧に朝の時間を過ごすことが難しくなっている今、自分が誰かの朝を準備する職人となり、ゆっくりと朝を迎えてほしいという思いから、お豆腐屋さんを始めたと話していました。

お店には豆腐を使った商品も並んでおり、中でも人気なのはとうふ屋さんの大豆バター。丁寧に作られた大豆バターを、ぜひ味わってみてください。

■詳細情報
・名称:山下商店 甑島本店
・住所:〒896-1101 鹿児島県薩摩川内市里町里53番地
・営業時間:8:30〜18:00
・定休日:不定休
・電話番号:09969-3-2212
・公式サイトURL:http://shop.island-ecs.jp/

脂がのった鮪を「寿司膳かのこ」で

島といったら、やはり海鮮は欠かせません。「寿司膳かのこ」に入ると、元気な大将が出迎えてくれました。お店の壁には有名人の色紙もたくさん! これは期待が高まります。

スーッと包丁を入れるこの光景、もはや美しく感じました。見るからに脂がのって美味しそうなことがわかります。

目の前で握ってくれる贅沢、この上ないです。少し炙った鮪も最高。

もうこれ、芸術品じゃないですかね。わたしが喉から手が出そうなほどお寿司を欲していると、カウンターから「いただきまーす!」との声が。

くそう、めちゃくちゃ美味しそうだし幸せそう……。美味しそうに食べる二人を尻目に、小さく舌打ちしたなんて、秘密ですよ絶対。

心の狭いわたしは些細なことで拗ねていましたが、テーブルに目をやると巨大な舟盛りがあるではありませんか! このインパクト! こんなぎゅうぎゅうにお魚が並べられている舟盛り、わたくし初めて見ました。

舟盛りだけでなく焼き物やアラ煮まで用意されており、この後はアオサラーメンまで登場。安心してください、撮影の後わたしも美味しくお寿司をいただきました。

新潟出身のわたしは特にお魚が好きでよく食べるのですが、こちらの鮪には感動しました。口の中でとろけるし、それなのに存在感があるし、しかも大将が明るくてお店の雰囲気も最高。これは再訪間違いなしです。

■詳細情報
・名称:寿司膳かのこ
・住所:〒 896-1201 鹿児島県薩摩川内市上甑町中甑786-5
・営業時間:昼は予約制。夜は18:00~23:00
・定休日:不定休
・電話番号:09969-2-0023
ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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