ライター
Saki リトアニア留学経験者

リトアニアに1年留学に行ってました。よろしくお願いします。

聖マリア教会(Church of Saint Mary’s Scapular)

Photo by Saki

大きくて美しい、レンガ造りのこの教会は、ドルスキニンカイのシンボル的存在の聖マリア教会。

ドルスキニンカイでは唯一のカトリック教会で、戦間期に建てられたと言われており、長く人々に愛されてきました。建設中に戦争が始まり、完成が遅れてしまったのだとか。

中には大きなオルガンがあり、リトアニアの有名な芸術家もここで演奏したと言われていることから、リトアニア人の間でも有名な教会です。

ちなみに、観光地では他にも、青色のロシア正教会の教会が見られるので、造りなどを比べてみるのも面白いかも。十字架の形が違いますので、ぜひ探してみてください。

■詳細情報
・名称:Druskininkų Švč. Mergelės Marijos Škaplierinės bažnyčia
・住所:I. Fonbergo g. 15, Druskininkai
・地図:
・アクセス:
・営業時間:24時間
・料金:無料
・所要時間:10分~20分

 

ドゥルスコノス公園

Photo by Saki

聖マリア教会から道路を挟んで向かい側にあるドゥルスコノス公園は、ドルスキニンカイ最大の公園です。レストランやトイレ、池でボートで楽しむことも可能。少し奥に入れば森があり、リトアニアの大自然が一度に楽しめます。

観光客には、バイクのような乗り物を使用して森を駆け抜けるアクティビティが人気。バイクとも原付とも違いますが、現地では「バイク」と呼ばれていました。速度は20キロほどしか出ず、免許も必要なし。料金は一時間1500円くらいで、気軽に楽しめます。

注意したいのが虫。夕方になると蚊が出てくるのですが、その数が尋常ではありません。多すぎて歩くだけで耳や目に入って来るので、虫よけスプレーは忘れないようにしましょう。

■詳細情報
・名称:Druskonis parkas
・住所:V. Kudirkos g. 8, Druskininkai
・地図:
・アクセス:バスステーション(Autobusų stotis)より徒歩1分
・営業時間:24時間
・定休日:無し
・電話番号:無し
・料金:無料
・所要時間:1時間~3時間
・公式サイトURL:無し

 

ドルスキニンカイでの注意

Photo by Saki

リトアニアの森には、ダニ脳炎ウイルスを持つダニ(マダニ)がおり、噛まれたら感染してしまいます。これを避けるためには長袖・長ズボンが必須。できれば、獣道のような場所には入らない方がいいでしょう。

リトアニアで年間負傷者数が一番多いのがこのダニ脳炎。森林豊かなので、十分に注意してください。ちなみに、リトアニアの病院では英語が通じる病院が少なく、病院を訪れる際はロシア語またはリトアニア語ができる人が一緒にいると安心です。

 

私は虫よけスプレーを忘れて森に入ってしまったことがあるのですが、見たことのないような虫もいました。仕舞いには謎の虫に腕を刺されたり、噛まれたりする始末。

痒さや痛みだけで済みましたが、もしも、あれが危険な虫だったらと思うとぞっとします。

 

ドルスキニンカイへのアクセス

Photo by Saki

リトアニアの首都ヴィリニュスからドルスキニンカイへは、バスでアクセス可能。時期や時間によって値段は変動しますが、大体片道1,000円くらいで、所要時間は片道二時間ほど。

道中、人が住んでいなそうな森林などの場所にも停車し、リトアニアの田舎町の風景が見られるのでおすすめです。

バスのチケットは、リトアニアのバスの公式サイトである「autobusubilietai.lt」から検索できます。時間を選んだらチケットをオンラインで購入し、メールで受け取って当日運転手さんにそのチケットを見せればOK。ヴィリニュスやカウナスからドルスキニンカイに向かうときに利用できます。

 

その他リトアニアで自然を堪能できる場所

ドルスキニンカイ以外の場所でも、リトアニアは自然が溢れている場所。ヴィリニュスやカウナスのように、建物でいっぱいの都市の方が、むしろ珍しいかもしれません。

自然に囲まれて日々の生活を癒したい方向けに、ここではドルスキニンカイ以外の自然がいっぱいある観光スポットをご紹介します。

 

ケルナヴェ

Photo by Shutterstock

リトアニアの数少ない世界遺産があるケルナヴェは、古代遺跡であることで世界遺産に認定されました。ほぼ原っぱと森と川でできており、街全体が公園みたいな場所でリトアニアの田舎町のようなイメージです。

ケルナヴェ古代遺跡の公園には広大な原っぱや川、草木、丘など。遺跡らしいものは何もなく、だだっ広いただの公園に見えます。

実は、こちらのケルナヴェの歴史は、紀元前9000年~紀元前8000年の石器時代まで遡ることができる、すごい場所なんです。

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リトアニアの宗教の土着信仰からキリスト教が入ってきて、それがどのように定着したのかなど、さまざまな歴史を表すものが出土したことで、世界遺産になりました。リトアニアには全部で4つしか世界遺産がないので、観光客にとっても貴重な場所の一つ。

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ヴィリニュスからはバスで一時間程。ヴィリニュスのバスステーションで時刻表から「Kernavė」と書いてあるバスを探しチケットを購入するか、バスの公式サイトの「autobusubilietai.lt」を利用してください。ですが、受付の方は英語が通じる方が稀。公式サイトから購入した方がスムーズになります。

このバスは本数が少ない上に小さいので、座れなかったらケルナヴェまで立ちっぱなし。途中すごく揺れるので、できれば座れた方が良さそうです。

ケルナヴェでは、ATMが近くて30km先にしかないので、あらかじめバスステーションで現金を下ろしてから向かうのがおすすめ。コンビニのようなところでも下ろせますが、大抵紙幣が足りておらず、断られてしまうようです。

■詳細情報
・名称:Valstybinis Kernavės Kultūrinis Rezervatas
・住所:Kerniaus g. 4A, Kernavė
・地図:
・アクセス:ヴィリニュスからバスで1時間
・営業時間:10:00~16:00(11月~3月)10:00~18:00(4月~10月)
・定休日:月曜日・日曜日・祝日
・電話番号:+370 382 47371
・料金:大人2ユーロ、学生・シニア1ユーロ
・所要時間:2時間~4時間
・公式サイトURL:https://www.kernave.org/en/archaeological-site

 

ウクメルゲ

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ガイドブックにも載っていないウクメルゲには、知られていないさまざまな観光スポットがあります。ウクメルゲという名前は、人間に捨てられ狼に育てられたという、伝説上の人物から来ているようで、実際に街でも女の子と狼のモニュメントが建てられたりしています。

また、リトアニア独立宣言を出した、初代大統領のアンターナス・スメトナがここの出身ということが、地元の方々にとって誇りなのだそう。彼の名前が付けられた小学校もあります。

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そんなウクメルゲには、ヴィリニュスの大聖堂をかたどって作られた小さな教会や、戦時中の歴史を刻んだモニュメント、ユダヤ人のお墓などがありますが、自然を楽しむのにおすすめなのは円塚。

階段で地上から塚の上まで登るのですが、その上から川や遠くの丘まで見渡すことができ、大変心地よかったです。なんだか心が洗われるような感覚がしました。

Photo by Saki

ただ、ウクメルゲはヴィリニュスとは違い、バスが充実していないので車が必要かもしれません。私は友人の家族に車で移動させてもらいました。

■詳細情報
・名称:Ukmergė
・住所:ウクメルゲ リトアニア
・地図:
・アクセス:ヴィリニュスからバスで一時間程

 

自然豊かなリトアニア

Photo by Saki

リトアニアにはこのように、たくさんの自然が溢れています。土地は日本よりも大きいのに、人口は横浜市よりも少ないんです。これを聞くと、どれほどの自然がリトアニア全土に広がっているのか想像しやすいかもしれません。

ヴィリニュスやカウナスでは体感できない、真のリトアニアを知りたい方は、ドルスキニンカイやウクメルゲがおすすめです。ぜひ旅行で訪れてみてください。

ライター
Saki リトアニア留学経験者

リトアニアに1年留学に行ってました。よろしくお願いします。

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