「なんで世界一周に行くの?」
これは、世界一周行きたい・行った人が、一度とならず何度でも聞かれたことだと思います。
私もたくさん聞かれました。その度に話しながら、「本当に行くべきかどうか」ということを出発直前まで迷いました。そこでヨーロッパ一周に旅に出たとき、旅に出たことを振り返るために一年後にリマインダーをかけました。
今年そのリマインダーが鳴ったので、自分のした旅を振り返ったことを記事にします。カッコつけずに良いところも悪いところも、一年経って冷静に感じていることをそのまま書こうと思います。
自分の旅の目的、実際の行程
振り返りの前に、簡単に私が行った旅の概要です。
私の旅の目的は、「建築を見ること」でした。大学で建築を学び、新卒で組織設計事務所で働く中で、もっと実際の建物を見ながら建築のことを勉強したい、と思ったことが旅のきっかけでした。
それまで勤めていた会社を辞め、旅の期間は3か月。スペインから出発して、イタリア→マルタ→スイス→フランス→ベルギー→オランダ→ドイツ→ノルウェー→フィンランド→エストニア→ハンガリー→オーストリア→チェコとヨーロッパを回りました。
旅に出る必要があったか
そもそも、旅に出る必要はあったのか。この答えは、何度考えても旅に出る必要はあったと思っています。やっぱり、本物を見るということは全然違うと思いました。
本や写真で見てきた世界が目の前に広がっていて、そこの空気や人に触れることで、本ではわからない「感覚」レベルでその場所を感じられたというのは、本当に大きな経験だったと思います!
「百聞は一見に如かず」とは、よく言ったものですね。
あの時期でよかったのか
photo by pixabay
私が旅に出たタイミングは、社会人を3年経験した時でした。もし学生のときに行っていたら、進路が変わっていたかもしれません。
それでも、自分自身はこのタイミングで良かったと思っています。
社会人と学生の時とでは明らかに建築や物事を見る「視点」が変わりましたし、長期の旅に出るということがどれほど大変かも分かっていたので、より「今後の自分に活かす」というハングリー精神があったと思うからです。
旅はいつでも行ける。ただ、ベストタイミングは本当に人それぞれ
学生の時に「今しか行けない」という話をよく言われました。働いている間は私も確かにそう思っていました。しかし、仕事を辞めて旅に出て、色んな年齢の旅人に会い、正直、旅はいつでも行けるんだな、と思うようになりました。
人によって学生のときに行くのがベストなのか、社会人になってからなのか、子供ができてからなのか、定年退職してからなのか。
その人によって、絶好の「タイミング」は違うと思います。