マラウイは日本人にとってまだまだ知られていない国ですが、美しい自然やたくさんの動植物が存在しているアフリカの見どころあふれる国です。雄大な大自然とリゾート気分が味わえる、たくさんの魅力がつまったマラウイのおすすめスポットをご紹介します。
*編集部追記
2017年9月に公開された記事に新たに加筆しました。(2018/12/2)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
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マラウイの基本情報
年間を通じて標高が高い地域(デッザDedza)は寒く、標高が低い地域(マラウイ湖LakeMakawi沿い)は暑いです。最高気温は27度と年間を通じて過ごしやすく、気候は、雨季(11月~4月)、冬(5月~8月)、乾季(9月から10月)に分かれています。
マラウイの主食はシマという、トウモロコシ粉をお湯で練ったものです。手でちぎり、丸めて食べます。おかずにお肉や魚、野菜、卵などがついてきます。その他、マラウイ・ティー(紅茶)や、マラウイ湖で獲れた魚が人気です。
成田空港からのアクセス
マラウイへの行き方は、南アフリカ航空、キャセイ航空、シンガポール航空等でヨハネスブルクに入り、そこから南アフリカ航空等で入るルートが一般的です。もしくはバンコクよりケニア航空ナイロビ経由、エチオピア航空アディスアベバ経由で行くことができます。
マラウイの治安
外務省からの勧告で、マラウイは全土で危険レベル1と発表されています。首都リロングウェなどの都市部ではスリ、ひったくりなどの窃盗や強盗が多く、観光地であるマラウイ湖岸のマンゴチや、ケープマクレアの南部などでは観光客がターゲットにされています。
とくに人通りの少ない路地裏や、スーパーマーケット、銀行、バス停付近などは警戒を怠らないようにしてください。日中でも一人歩きは避け、後をつけられていないか見るようにしましょう。銀行から出た後に尾行され、人通りの少ない場所で窃盗をされたり、混雑したバスの中で財布を盗まれるなどはよく聞く話です。
出来るかぎり派手なアクセサリーや金品は身につけないようにし、バッグなどの貴重品周りのガードを強化して挑むようにしましょう。
マラウイ湖国立公園
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淡水湖として、初めて世界遺産に登録されたマラウイ湖国立公園。国の南北に渡り、ヤシの木が並ぶビーチが数多く存在しています。ダイビング、シュノーケリング、ウィンド・サーフィン、水上スキーなど、ウォータースポーツが盛んで、まるで海のような白砂のビーチが広がっています。
ダイビングのライセンスが世界で一番安く取得できる場所としても有名で、湖とは思えないほど多くの魚を見ることができます。ただ、この美しい湖には「住血吸虫」という寄生虫が生息していることが難点。美しい湖を前についつい泳ぎたくなってしまいますが、水に入ることはおすすめできません。
広大な景色を眺め、マラウイの自然や人々の温かい笑顔に触れるだけでも、訪れる価値のある楽しい観光スポットですよ。
・名称:マラウイ湖国立公園
・住所:T378, Chembe,Malawi
ケープマクレア
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ケープマクレアはマラウイ湖のなかでも観光客に特に人気のあるビーチで、首都のリロングウェからは車で4時間程のところに位置する観光リゾート地です。
このあたりは世界自然遺産にも登録されていて、水の透明度が非常に高く、ヨット、水上スキー、シュノーケリングといったウォーターアクティビティが盛んです。また、水深が最大で796mにもなることからダイバーにも人気のダイビングスポットです。
湖には住血吸虫という寄生虫がいるため、実際に泳ぐことはおすすめしません。のんびり美しい景色を眺め、リラックスできるスポットとして、訪れてみてください。湖とは思えない、まるで海にいるようなリゾート感を味わうことができますよ。
・名称:ケープマクレア
・住所:Mangochi District, Southern Region, Malawi
・アクセス:首都リロングウェから車で約4時間
リウォンデ国立公園
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リウォンデ国立公園には、カバ、ゾウ、水鳥を中心とした多くの野鳥が生息しています。こちらの公園の南側の門は、リウォンデの町の中央から約6kmの場所にあり、町から徒歩や自転車、タクシーで気軽に訪れることができるのも魅力です。
広大な敷地内にたくさんの動物や鳥がゆったりと暮らしていて、ロッジの敷地近くまでゾウやカバなどの草食動物が訪れることがあります。あまり人を怖がらないので、じっくり観察することができますよ。
・名称:リウォンデ国立公園
・オススメの時期:9~12月
ニイカ国立公園(Nyika National Park)
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マラウイで一番大きな国立公園、ニイカ国立公園はマラウイの北部にあります。国立公園として最大の3,000km²以上の面積を持つとともに、平均標高が1,800mという高地に位置するので、特に雨季(11月〜4月)は緑に覆われる丘陵がとてもきれいです。公園内では小型のダイガーやローンアンテロープなど珍しい動物を見ることができます。
公園にはカウリメ湖があり、カバやアフリカスイギュウなどの水辺の生物を見ることができます。また特筆すべきはヒョウで、中央アフリカ随一の生息密度を誇ります。園内にはサバンナシマウマが多く生息していて、観光中に遭遇することも!草食動物が多いので、安心して乗馬やトレッキングが楽しめます。
・名称:ニイカ国立公園(Nyika National Park)
・アクセス:首都リロングウェから車で約7時間
・電話番号:+265 996 99 53 63
・オススメの時期:11~4月
カスング国立公園
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マラウイの西部にあるカスング国立公園。こちらはマラウイ国内で2番目に大きな国立公園で、ミカンボと呼ばれる樹木と草で覆われていて、特に緑が多いことが特徴です。公園の中には川が流れていて、カバの生息地としても有名です。
たくさんのカバを観察できる機会はなかなかないので、ぜひ訪れてみてくださいね。また、公園内ではバードウォッチングが盛んで、たくさんの鳥たちを見ることができます。
・名称:カスング国立公園
・アクセス:首都リロングウェから車で約2時間
・電話番号:+265 888 62 23 77
ムランジェ山
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標高2,000m級の広大な盆地が集まり、マラウイ南部に広がるムランジェ山。南部アフリカ最高峰3,002mの高さを誇り、天空の孤島と呼ばれています。巨大な岩肌を見せて佇む山は神聖な場所であり、現地の人々にとって信仰の対象となっています。
古くから杉が残る原生林や滝などもあり、マラウイの大自然そのものを肌で感じることができ、冒険気分を楽しめる場所です。道が整備されている日本の山とは違い、岩肌の厳しい道を麓から自分の足で登るのは大変ですが、その分登りきった後の達成感や山頂からの絶景は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
・名称:ムランジェ山