ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

航空会社が展開するマイレージプログラム(マイル)で特典航空券を入手する人は多いと思います。しかしルートによっては航空券の入手の際に注意が必要なことも。

今回は実体験を基に、マイルで特典航空券を入手する際の注意点を説明します。

そもそもマイルを使った特典航空券の入手とは

photo by pixta

ほとんどの航空会社ではマイレージプログラムを実施しています。たとえばA航空会社のマイレージカード「Aカード」を持っていると仮定します。

A航空に搭乗するたびに「Aカード」にポイントが付きます。一定のマイル(ポイント)が貯まると航空券と交換可能。マイルなどで入手できる航空券を「特典航空券」と呼んでいます。

主要な航空会社は「アライアンス」と呼ばれるグループに加盟しています。グループ内であれば別の航空会社の特典航空券を入手することも可能。たとえば「スターアライアンス」に加盟している中国国際航空のマイルを貯めると、同グループに加盟しているANAの特典航空券を入手できます。

マイルは飛行機に搭乗しなくても貯められます。たとえば光熱費や家賃をクレジットカード払いにし、溜まったクレジットカードのポイントをポイントサイト経由でマイルに交換します。このやり方ですと効率的にマイルがどんどん貯められる! ご存知でない人はぜひお試しください。

特定航空券の失敗談

Photo by Nitta Hiroshi

ここからは筆者の体験談です。筆者は2017年に成田⇔モスクワ⇔ヴィリニュス(リトアニア)のルートでアエロフロート・ロシア航空に搭乗しました。アエロフロートのマイルを持っていたので、モスクワ⇔ヴィリニュス間の特定航空券を入手し、東京⇔モスクワはカード払いに。これが失敗の元でした。

当日、成田空港にあるアエロフロートのチェックインカウンターに行くと、男性スタッフが心配そうな目でこちらを見つめてきます。すると「お客様、別々に航空券を買われましたね。これはマズイですね……」と言われました。一瞬、固まりました。

先述したとおり、筆者は成田⇔モスクワ間は現金で、モスクワ⇔ヴィリニュス間はマイルで入手しました。通常は成田⇔ヴィリニュス間を通しで購入するのが一般的です。

スタッフによると別々で航空券を入手すると預け荷物がスムーズに目的地まで届かない可能性があるとのこと。「今度からはマイルでも通しで航空券を入手してください」と言われました。スタッフはその場で事務所に連絡し、預け荷物がヴィリニュスまで届くように配慮してくれました。おかげで往路は預け荷物をヴィリニュスでピックアップできました。

Photo by Nitta Hiroshi

トラブルは帰りに発生。ヴィリニュス空港で事情を話しましたが、成田空港に到着した際に荷物は出てきませんでした。翌日、無料で送ってもらいましたが「復路でよかったな」というのが正直な感想でした。

このトラブルはアエロフロート・ロシア航空で起きたものであり、他の航空会社でも発生するかはわかりません。とにかく無用なトラブルを避けたければ通しで航空券を入手することをおすすめします。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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