ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

こんにちは!1年のうち一番アクティブになる季節、冬を楽しんでいるトラベルライターの土庄です。

12月の寒波で、山はすっかり雪景色。豪雪地帯で知られる関ヶ原も、久々に豊雪の年末年始となりました。そんな絶好のコンディションのなか、先日すばらしい雪山に出会えたので、その内容をレビューしたいと思います。

「日帰り圏内にこんなに美しいパノラマ稜線があったのか!?」という感動。雪山が見せる繊細な景色変化と、幅広いシーンに対応できる高倍率ズームレンズ「TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 Dill VC」の力を再認識できた山旅となりました。

なお本記事の写真は、すべてCANON EOS8000Dで撮影したものです。

伊吹山地「貝月山」へ。冬の樹林帯はアート空間

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 89mm 1/1,250秒 f8
登山をはじめた頃は、日本百名山などメジャーな山へ登っていましたが、山へ通う頻度が増えるにつれ、マニアックな山へと惹かれるようになりました。

今まで知っていた世界が、経験に比例して広がっていく感覚。これは登山も旅も共通していると思います。

その中で、今回訪れた山は、伊吹山地の「貝月山(かいづきやま、標高1234メートル)」。岐阜と滋賀の県境に位置する、地元ではポピュラーな山です。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 37mm 1/640秒 f4
登山口は、オートキャンプやコテージを楽しめる揖斐高原貝月リゾート。すでに営業していないスキー場の旧ゲレンデを進み、第一リフトの奥にある登山口を目指します。

さすがは豪雪地帯。雪量は申し分ありません。ふかふかの雪質のため、適度に踏ん張りがきく、絶好のコンデション。前の登山者のトレースにならって、雪山の樹林帯へ足を踏み入れました。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 18mm 1/40秒 f7.1
まだ目覚めていない森。パリッとした寒さと、張り詰めた静寂の中で、登山者の足音だけが聞こえます。

少しずつさす木漏れ日が、まるで雪面をキャンバスとしているように、いろんな表情を描いてくれました。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 400mm 1/1,250秒 f6.3
光の反射が玉ボケとなって輝く雪面。宝石のような美しさに思わず立ち止まってしまいます。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 100mm 1/320秒 f5.6
山肌を照らしだす柔らかな光。冬の枯木の風景は、まるで水墨画のよう。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 227mm 1/320秒 f6.3
随所に見られるスポットライトは、こぼれる光が作りだす芸術作品。

雪がない時期にはなんということはない登山道でも、雪が積もることで趣が一味も二味も異なります。

そうした些細な発見へ柔軟に対応でき、肉眼で見た感動を臨場感そのままに切り取りたい!……というのが登山写真家としての願い。

今回の山旅のおとも、世界一のレンジを誇る高倍率ズームレンズ「TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 Dill VC」は、その汎用性の高さを十分に発揮してくれました。

果てしなく雄大で美しい!青と白が作る世界へ

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 24mm 1/1,000秒 f4

スタートから1時間弱。一度現れる分岐を通り過ぎ、さらに10分ほど登っていくと、少しずつ視界が開けてきます。日が当たらない山の北側では、木々に積もった雪が見事。

道の先には徐々に清々しい青空が垣間見えるように。こうしたポイントは、雪山で見られる風景が劇的に変わる合図です。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 18mm 1/2,000秒 f4

斜面をトラバースする登山道からは、岐阜から北陸の石川まで、雄大な山並みが広がっていました。青と白が作り上げる、まさに雪山の醍醐味と言えるパノラマです。

遠くひときわ雪をかぶっているのが、日本三大霊山の「白山(はくさん、標高2702メートル)」。このときは雲の中でしたが、次第に山頂が顔を出していきました。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 400mm 1/320秒 f14

フルサイズ換算で600mmという超望遠を使い、100キロメートル以上離れた「白山」をダイナミックに撮影。色収差とか解像度とか、写真をやっていれば悩みは尽きませんが、得られる表現の幅を考えれば、些細な問題です。

機動力のあるカメラで刹那の自然風景を捉える山旅が、筆者のスタイル。写真と山の組み合わせというのは、本当に奥が深いと思います。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 18mm 1/1,000秒 f8

そして程なく、貝月山の核心部と言える稜線へ。振り返ると、南アルプスから中央アルプス、御嶽山や乗鞍岳、そして白山まで、日本屈指の峰々を一望できました。

まさか滋賀県という場所から、遠く離れた山梨や長野の山岳絶景を楽しむことができるとは……!やはり山というフィールドは、果てしなく冒険心をかきたててくれます。

贅沢な厳冬期縦走。小貝月〜本貝月の美しい稜線歩き

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 18mm 1/800秒 f8

さぁ空と登山道が近くなってきました。これはクライマックスが迫っている証拠です。貝月山は、いわゆる双耳峰(そうじほう:二つの山頂を有する山のこと)。西峰は本貝月(標高1234メートル)、東峰は小貝月(標高1226メートル)と呼ばれています。

そのため、なかなか挑戦できない厳冬期の縦走(尾根を伝って山を歩くこと)を、手軽に味わえるのが魅力です。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 18mm 1/800秒 f8

左手には、伊吹山地の峰々。右手には、白山を取り巻く両白山地の山並みが展開。圧倒的な開放感に浸り、天空の雪稜を歩いていく時間は、筆舌に尽くしがたい充足感があります。

一歩一歩、雪面に足跡をつけていく歩み。吸い込まれていくような、果てしなく澄んだ景色。そして、ありのままの自然と対峙している感覚。

そんな稜線でも、実に表情変化に富んだ一期一会を楽しみました。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 300mm 1/2,000秒 f8

稜線に続く雪屁(せっぴ)。雪の造形や動物の足跡。明暗差が印象的な一枚を撮れました。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 56mm 1/1,250秒 f8

山肌を撫ぜる風紋。雪山では繊細な線形一つひとつが芸術作品へと変わります。

TAMRON18-400mm F3.5-6.3 Dill VC / 138mm 1/4,000秒 f8

雲中から現れた「伊吹山」。その神々しい姿に、雪稜を前ボケとして、思わずシャッターを切りました。この辺りからは画質重視でカメラの露出は「f8」縛りです。

ため息が出るような、変化球的な絶景の連続。道中に散らばっている宝石のような景色を、感性の赴くままに拾いあげて持ち帰る。この幸福感というのは、旅と相通ずるのではないでしょうか。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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