山頂は極寒!下山途中には滝も!
photo by Shoko_Jyaiko 寒さと強風で登るのに精一杯!
山頂まで続く道は雪が積もっており、横から吹き付ける風でまっすぐ立っているのもやっとのこと。そんな中、驚くことに下山していく地元の人たちはかなり軽装で降りていきます。
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そして、やっとの思いで山頂に辿り着くと、そこには氷が張った十字架のモニュメントが出迎えてくれます。この氷の姿が、山頂がいかに遮るのものが何もなく、強風と雪が吹き付けているかを物語っています。
季節に関わらずホヴェールラ山を登山する際には、防寒対策をしっかりしていきましょう。
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登りの登山時間は2時間ほどでしたが、この数時間のうちに森林や岩場、雪道と吹雪……と様々な道のりを歩いてきたので、山頂に辿り着いたときはやはり感動しました!
photo by Shoko_Jyaiko 山頂は1人では立ってられないほどの強風が。
そして帰りは同じルートではなく、別のルートで下山をすることにしました。
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雪道を過ぎると大きな岩がゴロゴロと横たわっている道にやってきます。その岩を慎重に降りていくと、そこには美しい滝がありました。道標のようなものはないので、ガイドさんなしではこの滝を見つけることは難しかったと思います。透き通った山水の滝はとても美しく壮大で、自然の尊さを感じさせてくれます。
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そして最後は木が生い茂っている林道を爽快な気分で下りていき、スタート地点に戻ってきて登山終了です。
全体の登山時間は4~5時間ほどでそこまで長くありませんが、傾斜も程よく、景色も美しく、そして様々な地形も楽しむことができたので、登山初心者の私にも丁度よい山登りとなりました。
そして、ウクライナの最高峰に登頂することができて、とても心地良い達成感も味わうことができました。
下山後の楽しみはブラックベリーで作られたワイン
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下山後は登山用ストックをレンタルしたお店で返却します。そのお店には様々なお土産が売っており、その中でも私たちが気になったのは、この山で採れたブラックベリーで作られた手作りワイン。ペットボトルに入っている手作り感がなんともたまりません。
ホテルに戻って飲んでみましたが、甘さが濃厚で自然な味がしてとても美味しかったです。
また、山岳リゾートとなっているヤレムチェ村には、ウクライナ料理を提供するレストランや、ウクライナ式温泉もあります。この温泉は巨大な鍋のような容器にお湯が入っており、その上に大きな葉っぱや薬草などが浮いています。
香りもとてもよく、登山で疲れた体を癒してくれるのにピッタリなお湯でした。日本のような露天風呂ではありませんが、屋根のついたテラスのような場所で半分露天のようなところでした。
photo by Shoko_Jyaiko ヤレムチェ村の様子。
このように下山後も、ヤレムチェの村では登山以外のウクライナならではのローカルな体験を楽しむことができます。
ウクライナ最高峰に登ってその国をもっと身近に感じよう!
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いかがでしたか?旅行中に山登りをするのは、なかなかプランに挙がらないかもしれません。しかし、その国の最高峰はその国にとってシンボルであり、国民の方々の誇りでもあります。
そんな山に登ることによって、その国をより身近に感じることができますし、親しみを覚えることができるでしょう。また、山登りを通して現地の人との交流や、ローカルな経験も楽しむことができるはずです。
photo by Shoko_Jyaiko
私も今回ホヴェールラ山に登り、ウクライナのことを更に身近に感じることができましたし、もっと色々なことを知りたいなと思うようになりました。
また、登山後に現地の人たちに「ボヴュールラ山に登ったよ!」と伝えると、とても喜んでくれます。私たちが日本を訪れた外国人に「富士山に登ったよ!」と言われたら嬉しくなるのと同じ気持ちですね。
様々な景色や気候を短時間ながらも十分に味わうことができるカルパティア山脈のホヴェールラ山登山、是非あなたもウクライナ旅行の際には挑戦してみませんか?