ライター
ヨシダ ヨウ 長崎弁はもはやアイデンティティ

地元愛が人よりちょっと強めの長崎県出身。「『塔の上のラプンツェル』のランタンが見たい!』」と19歳でタイにてバックパッカー・一人旅デビュー。その後合計7カ国を一人旅。21歳でアメリカのフロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールドで半年間のインターンを経験。

こんにちは。長崎に生まれ、長崎で育ち、長崎を愛し、東京でも長崎弁を喋るヨシダヨウです。

ハウステンボスを筆頭とし、たくさんの観光地を誇る長崎県。修学旅行の行き先としても人気ですよね。2018年9月にはジェットスターが長崎―成田間の就航を開始し、関東からももっと行きやすくなりました。

「長崎 観光」でググると出てくるのはグラバー園、稲佐山、軍艦島など、食べ物だとちゃんぽん、カステラ、佐世保バーガーなどなど。ザ・長崎観光の王道ですね!

確かに王道は楽しいし、美味しい。長崎の誇りでもある。でも……長崎はそんだけじゃなかとに……!長崎にはまだまだ知られとらんよかとこも美味しかもんもある!知られんままはもったいないけん、私が長崎でやりたいこと100個集めてみせる…!

ということで、今回は王道以外の長崎の魅力を集めてみました。県北出身の私だけでは100個思いつくことはできなかったので、転勤で長崎県内を転々としていた両親をはじめとして、たくさんの人にご協力いただきました。ありがとうございました!

それでは、長崎でしたいこと100個、参りましょう。

見出し

長崎のグルメを味わう

安いくせに美味い。松浦市民のソウルフード「変竹林(へんちくりん)のラーメン」の懐かしい味でお腹と心を満たす

photo by Yo Yoshida
創業50年以上のラーメン屋、変竹林。開店するとどんどんお客さんが入ってきて、ランチ時には席が空くのを待たないといけないほどの隠れた名店。

メニューはラーメン並(450円)、ラーメン大盛(650円)、おにぎり(100円)のみと、超シンプル。豚骨系なのに素朴であっさりしたスープは豚骨ラーメンが苦手な人もいけちゃう。一度食べたら何度でも食べたくなる、そんな中毒性が高いラーメンです。

常連さんも多いこのお店、私も長崎に帰るとほぼ毎回食べてます。おにぎりをラーメンのスープと一緒に食べるのが超美味しいんです。あーもう食べたい。ぜひ試してみてください。

■詳細情報
・名称:変竹林
・住所:長崎県松浦市志佐町浦免1482-3
・営業時間:10:45〜16:00(日によって変動あり)
・定休日:水曜日
・電話番号:0956-72-0371
・サイトURL: https://tabelog.com/en/nagasaki/A4202/A420203/42002045/

駅舎の中に食堂が!JR千綿駅構内で夫婦が営む「千綿食堂」はなんだかホッとする場所

photo by Yo Yoshida
JR大村線が走る千綿(ちわた)駅。海が見える駅として、青春18切符のポスターの撮影地になったこともあるその駅の駅舎内は、なんと夫婦2人で営む食堂。メニューは日替わりメニューの1つのみ。この日のメニューはキーマカレー。

本格的なスパイスカレーは子どもから大人までみんなに人気。辛いものが苦手な私でも若干ヒーヒーなりながらも美味しく食べ切れました(食べ終わった後に「辛さ大丈夫でしたか?」と聞いてくれてその気遣いが嬉しかったです)。

駅舎をほぼそのまま利用しているのでレトロな感じもありつつ、センスのいい空間にまとまっていて、店内に入ると「えっ、なにここ超おしゃれ……」となります。切符の販売も行っているので、電車の利用のみも可能です。

■詳細情報
・名称:千綿食堂
・住所:長崎県東彼杵郡東彼杵町平似田郷750-3 千綿駅構内
・営業時間:11:00〜15:00
・定休日:火曜日・水曜日
・電話番号:0957-46-0961
・サイトURL:https://tabelog.com/en/nagasaki/A4204/A420402/42009984/

昔ながらの定食は「満咲や」で食べる。オススメはカツ丼

photo by Yo Yoshida
佐世保に店を構えて20年以上。店内に入るとどことなく懐かしい雰囲気が漂う満咲や(みさきや)は、これまた夫婦が2人で営む食堂。

通って15年以上(!)の私のオススメはカツ丼。カツと卵の組み合わせに、玉ねぎの程よいシャキシャキ感が加わると、これがまた美味しいんです。そして、豚丼はあるお客さんだけの裏メニューだったのを表メニューにしたという逸話アリ。

ご主人は一見無口かと思いきや、飲むとガンガン喋ります。世の中の喧騒に疲れたら行ってみたい、そんな場所です。

■詳細情報
・名称:満咲や(みさきや)
・住所:長崎県佐世保市松浦町5-27
・営業時間:11:00頃〜21:00頃(日によって変動あり)
・定休日:日曜日
・電話番号:0956-25-9315
・サイトURL:https://tabelog.com/en/nagasaki/A4202/A420201/42003263/

他に、長崎のグルメを味わう方法

・島原の姫松屋で名物「かんざらし」を食べる
・いいんですか?海のふるさと館の「ワンコインぶり丼定食」は早めの時間に行って食べたい
・最大120センチ!カフェオリンピックで「超巨大パフェ」をみんなで食べる
・長崎のミルクセーキは“食べる”もの。九州最古の喫茶店ツル茶んで「ミルクセーキ」と「トルコライス」を食べてお腹いっぱいになりたい
・佐世保バーガーに次ぐ佐世保名物「時代屋のレモンステーキ」は絶品
・長崎の牡蠣は美味い。マルモ水産の船小屋で揺れながら「九十九島産牡蠣」を食べたい
蜂の屋で重さ2キロ(!)の「軍艦シュークリーム」に挑戦してみて
・みんなの永遠の夢、刺身のおかわりができるのは平戸「萬福」!
・佐世保「椿食堂」の昭和レトロな店内で絶品ハンバーグに舌鼓を打つ
・長崎独自の和華蘭料理の「卓袱料理」は見逃せない
・あごだしラーメンはここが発祥!「大氣圏」に行かずして帰れない
・日本酒愛好家集合!「梅ヶ枝酒造」で地酒の酒蔵を見学した後の試飲はマスト
・育てている会社がなんとたった3つの「長崎ハーブ鯖」は臭みがなくて美味
・本土最西端の駅構内でちゃんぽん!松浦鉄道たびら平戸口駅の「元祖海鮮ちゃんぽん平戸」

長崎の穴場スポットを訪れる

車のCMの舞台にもなった「川内峠」をドライブしながら夕日を見よう

photo by Yo Yoshida
江戸の鎖国時代に唯一外国に開かれていた町・平戸。その平戸にドライブが最高に気持ちいい峠があります。その名も川内峠(かわちとうげ)。

某車メーカーのCMのロケ地になったこともあるこの場所は夕焼け時が特に綺麗で、ドライブ中も思わず停車したくなっちゃいます(停車する時は駐車場へ)。昼間の青空と緑のコントラストもとっても綺麗なので、写真映えもします。

平戸観光の時はレンタカーを借りて行ってみては?

■詳細情報
・名称:川内峠
・住所:長崎県平戸市大野町 平戸大橋から車で約10分
・電話番号:0950-22-4111(平戸市観光課)
・サイトURL:https://www.city.hirado.nagasaki.jp/kanko/shizen/shi02.html

直線のアーケードでは長さ日本一!「さるくシティ4◯3アーケード」をさるく

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佐世保の中心には日本で一番長い直線アーケードが!その名も「さるくシティ4◯3アーケード」。

「さるく」とは長崎弁で「歩き回る」の意味。「4」は四カ町商店街の4、「◯」は佐世保玉屋、「3」は三カ町商店街の3を表しています。全長は約1キロ。お土産屋さんはもちろんのこと、食事処、スーパーなんかもあって、ここを歩くだけでなんでも揃っちゃうアーケード。

地元の人が「街行くよ」というとだいたいこのアーケード周辺を意味します。ちなみに私のイチオシは一休さんの回転焼きです。回転焼きは、他の地方では今川焼き、おやきなどと呼ばれているアレです。(私は東京に出てきた時に回転焼きが通じなくてカルチャーショックを受けました)。

1キロ弱あるアーケードも、いろんなお店を見ているうちにあっという間に歩き切ってしまうはず。楽しみながら歩けちゃいます。

■詳細情報
・名称:さるくシティ4◯3アーケード
・住所:長崎県佐世保市下京町~上京町~本島町~島瀬町~栄町~常磐町~松浦町
・電話番号:0956-24-4411
・サイトURL:https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/61223/

廃墟フェチにはたまらない!今でも人が住む「第二の軍艦島・池島」で廃墟探検

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「第二の軍艦島」とも呼ばれる池島は炭鉱が盛んだった島。最大で7000人以上が住んでいたと言われていますが、2001年の閉山後は150人ほどが住む島となっています。

神ノ浦港(長崎市)、瀬戸港(西海市)、佐世保港の3つから出ているフェリーのみが島に行く方法という秘境感も冒険心をくすぐります。今なお人が住む島ではあるものの、島の大半が廃墟という、廃墟フェチの人にはたまらない場所なはず。

軍艦島と比べてそこまで知名度は高くないので、「軍艦島は人が多すぎて……」という人にもぴったり。池島の炭鉱跡をめぐるツアーもあるのでぜひ行ってみては?

■詳細情報
・名称:池島
・住所:長崎県長崎市池島町
・サイトURL:https://www.nagasaki-tabinet.com/tour/62798/

他に、長崎の穴場スポットを観光するなら

・本当にタネが分からない。川棚の「四次元パーラーあんでるせん」でオーナーの超能力・予言を目の当たりにする
・世界的建築家・黒川紀章が総合プロデュースした温泉「山暖廉(やまのれん)」に浸かって旅の疲れを癒す
・海を見ながら本を読める図書館は平戸にあった!「平戸図書館」は一度行ってみたい
・波佐見町の「波佐見陶器まつり」でお気に入りの波佐見焼、見―つけた!
・猫好き集合!猫しかいない島「青島」で猫とたわむれよう
・五島市初のグランピング施設「NANGORA HILLS」でおしゃれに自然を満喫する
・実は外国は近い!「対馬」からお隣の国・韓国に向かって手を振ってみて
・足湯の長さ日本一!「小浜温泉足湯 ほっとふっと105」に浸かる
・世にも珍しい海に浸かる六地蔵「はらほげ地蔵」を見る
・「道の駅 生月大橋」で旅の記念に「日本本土最西北端の島到達証明書」をゲット!
・海に続く鳥居!竜宮伝説が残る「和多都美(わたづみ)神社」で竜宮城、行っちゃう?
・防空壕を利用した市場「とんねる横丁」は昭和の香りが漂うレトロ商店街
・不老不死の薬が眠る!?「不老山総合公園」で大人も子どもも思いっきり遊ぼう
・太平洋戦争開戦の合図「ニイタカヤマノボレ」はここから。「針尾無線塔」で歴史を学ぶ

長崎で自然を満喫する

青島の「宝の浜海水浴場」で昼は泳いでBBQで夏を満喫、夜は砂浜に寝そべって星を眺めよう

photo by Yo Yoshida
御厨港からフェリーで約20分の場所にある青島は、島民は約250人で、島を一回りするのにかかる時間は約1時間というコンパクトさ。島の人はみんな親切で、会って3分の私を船に乗せてくれた夫婦もいます。すごい。

そんな青島の誇りは「宝の浜(ほうのはま)海水浴場」。防波堤に寝っ転がってただただ海を眺めるのが最高の贅沢(ただし日焼けには注意)。白い砂浜にどこまでも透き通るエメラルドグリーンの海。海外に行かなくても最高のビーチは長崎にありますよ、みなさん。

夜は余計な街灯がない分、星が綺麗に見える青島。宿泊は島唯一の民宿 川上へ泊まれば、午前2時に踏切に望遠鏡を持って行かなくても天体観測はばっちりですね。

■詳細情報
・名称:宝の浜海水浴場
・住所:長崎県松浦市御厨町青島
・サイトURL:https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/391/

雨が降らないと見られない幻の池!吉井町の「五蔵池」でジブリの世界に迷い込む

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佐世保市吉井町にある五蔵池は雨が降らないと出現しない、まさに幻の池!初めて写真を見た時、思わず「シシガミ様……!」と言ってしまいました。

アキニレという植物が群生しているところに水が溜まるということなのですが、アキニレが群生しているのは国内ではとても珍しいそう。水がなくなるとハマダイコンの畑になるというのも面白いですよね。

蚊対策は万全にしてから行きましょう。

■詳細情報
・名称:五蔵池 五蔵岳森林公園
・住所:長崎県佐世保市吉井町田原
・電話番号:0956-24-1111

「雲仙普賢岳」に登って日本で一番新しい山「平成新山」を眺める

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1991年の大噴火で有名になった雲仙・普賢岳。今では登山ができるようになっていて、登頂すると平成新山を眺めることができます。3時間ほどで登頂できるそうで、初心者の私でも登れるのでは……?と思っています。

近くには「雲仙岳災害記念館・がまだすドーム」もあって、大噴火当時の様子を知らせる動画や展示物が置かれています。災害の記憶は忘れてはいけませんね。

あと、見逃せないのが雲仙温泉!帰りに寄って登山の疲れを癒やしましょう。平成は終わってしまいますが、雲仙に来た時にはぜひ登ってみたい山です。

■詳細情報
・名称:雲仙・普賢岳
・住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙320
・電話番号:0957-73-3434 (雲仙温泉観光協会)
・サイトURL: http://www.unzen.org/about/

他に、長崎の自然を満喫する方法

・宇久の「神の浦」から夕日が落ちる音を聞いてみる
・巨大な猿の横顔!壱岐「猿岩」の前で自分も猿になってみる
・不老山総合公園の「花と光のフェスタ」で約11万本のつつじに包まれる
・日本棚田百選にも選ばれた「鬼木棚田」で稲狩シーズンの黄金段々畑に行ってみる
・五島でフチが白い幻の椿「玉之浦」を発見して「私が初めて発見しました」感を出した写真を撮りたい
・シュノーケリングするならやっぱ無人島でしょ。五島で「無人島シュノーケリング」がしたい!
・マイナスイオン足りてますか?名水百選にも選ばれた「轟峡(とどろききょう)」で滝巡り
・あちこちでぐるぐる!高い発生率を誇る西海市・西海橋から名物「うず潮」を見る
・京都・瑠璃光院にも負けずとも劣らない江迎・寿福寺の「逆さ新緑/紅葉」を心のカメラに収める
・川棚町「大崎くじゃく園」でくじゃくとふれあう
・泳いで漕いで走って己の限界に挑む。五島でトライアスロンに挑戦!
・キャンプ初心者も安心。デビューは道具あり・シャワーあり・海ありな「白浜キャンプ場」で

ライター
ヨシダ ヨウ 長崎弁はもはやアイデンティティ

地元愛が人よりちょっと強めの長崎県出身。「『塔の上のラプンツェル』のランタンが見たい!』」と19歳でタイにてバックパッカー・一人旅デビュー。その後合計7カ国を一人旅。21歳でアメリカのフロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールドで半年間のインターンを経験。

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