編集部
西嶋 結 TABIPPO編集部 / ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。2012年に半年間の旅行を経験し、今までに訪れた国は60か国ほど。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

100か国以上を旅した後、フィジーへ移住し、初心者向けの語学学校COLORSの校長を務める永崎裕麻さん。

2007年からフィジー&日本でのデュアルライフ(二拠点生活)を送っていましたが、今年から拠点を増やし、トリプルライフを実践することを決意したそう。3つ目の拠点として選んだのは、北欧のデンマークです。

今回は、永崎さんが実践するGFH(家族総幸福)やデンマークを選んだ理由についてインタビューしました。

永崎裕麻さん

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。
2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2014/2016/2017)のフィジー共和国へ07年から移住し、現在13年目。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長。

100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府国際交流事業「世界青年の船」「東南アジア青年の船」に日本ナショナル・リーダー/教育ファシリテーターとして参画。教育企画の立案、ライターとして「ハフィントンポスト(日本版)」「日経doors」「ライフハッカー」「クーリエ・ジャポン」などで執筆、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動もしており、デンマーク・フィジー・日本の世界3拠点生活(トリプルライフ)を実験中。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」。

大阪府生まれ(1977)。神戸大学経営学部卒業。二児の父。

――永崎さん、おひさしぶりです!トリプルライフをはじめられるとのこと、会社員の私からすると非常にうらやましいです。そもそもですが「フィジーを移住先に選んだ理由」をお聞かせいただけますか?

僕は世界一周を経験しているんですが、オセアニア、中南米、北米、中東、アフリカ、ヨーロッパ、アジアと転々と旅を続けるうちに、僕が住んでみたいと思う国の条件(要素)が明確になっていきました。

国民の陽気さ、治安の良さ、温暖な気候、英語通用度の高さ、物価の安さ、日本人移住者がある程度いること、海が近いこと、そして自分の常識を覆してくれること。この8つの条件をすべて満たしていたのがフィジーだったんです。

――フィジーは「世界で一番幸福な国」ともいわれていますよね。そんなフィジーで、永崎さんはご家族をとても大切にされている印象です。

僕はブータンの「国民総幸福」(GNH: Gross National Happiness)をもじった「家族総幸福」(GFH: Gross Family Happiness)を一つの尺度にしています。

平たくいうと、僕を含めた家族4人全員がハッピーであり続けることを目指しています。「この週末はどう過ごすか」といった小さなものから、「どこに住むか」といった大きなものまで、この「家族総幸福」という目的にマッチしているかという観点から決断するようにしています。

――家族は最小のコミュニティですもんね。家族総幸福を実践するようになったきっかけは何だったんですか?

2015年に第一子が生まれたことです。親は子どもの幸せのためならなんでもしたいと思うもの。

ただ、現実にはあり得ないですが……こんな条件を出されたら、西嶋さんならどうしますか?

「今日から30年間、一切子供に会えません。ただし、それができるなら、子供はこれ以上ないくらい幸せになることが確実です。やりますか?」

――うーん、受け入れられないと思います。だって、親は幸せになれないですもんね。

僕もイヤですね(笑)。親として子供の幸せを願ってはいますが、30年も会えないなんて、絶対にイヤです。

ここまで極端じゃないにせよ、子供の幸せのためならと自分を犠牲にしまくっている親御さんって結構いるんじゃないですかね。

僕の場合、家族全員がバランスよくハッピーでいる状態を目指しています。誰かのハッピーが突出していてもいいけど、誰かをマイナスにしてはいけないという感じで。

――完全に同意です。永崎さんは、GFHを実践するために工夫していることってありますか?

2つあります。まず「家族を何より優先する」こと。しかも、優先している“つもり”ではなく、相応の時間を取ることです。

僕は40歳を前にして、「死ぬ前に後悔しそうなことってなんだろう?それに今、取り組んでみよう」と思ったんです。そして真っ先に「家族ともっと過ごせばよかったと後悔するかもしれない」とも思いました。

そこで40歳のとき、仕事を1年間休んで、家族と過ごしました。

――実際、いかがでした?

やっぱり死ぬ前には後悔するかもしれない。「もっともっと家族といたかった」って。でも同時に、「少なくとも、40歳のときにはずっと一緒にいたじゃないか」と思えるようになったはずです。

子どもたちの笑顔をたくさん見られたのは、収穫でしたね。子どもって、成長すればするほど笑わなくなる。だから、子どもたちが幼いうちに、その笑顔を見ておきたかったんです。

「最近、子供の寝顔しか見れてないんだよな……」とつぶやく日本の多忙な父親も多いと思います。もしかしたら、平均的な日本人パパが一生で見る子どもの笑顔を、あの1年間で見れたのかもしれません。

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西嶋 結 TABIPPO編集部 / ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。2012年に半年間の旅行を経験し、今までに訪れた国は60か国ほど。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

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