100か国以上を旅した後、フィジーに移住し、語学学校COLORSの校長を務める永崎裕麻さん。
今回は、TABIPPO.NET編集長・前田塁との対談という形で、「旅人はなぜ幸せなのか?」をテーマにお話をうかがいました。
「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。
2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2014/2016/2017)のフィジー共和国へ2007年から移住し、現在12年目。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズの校長 兼 CHO(Chief Happiness Officer/最高幸福責任者)。
100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府国際交流事業「世界青年の船」「東南アジア青年の船」に日本ナショナル・リーダー/教育ファシリテーターとして参画。教育企画の立案、ライターとして「ハフィントンポスト(日本版)」「ライフハッカー」「クーリエ・ジャポン」などで執筆、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動もしており、フィジーと日本を行き来するデュアル・ライフを実践中。
大阪府生まれ(1977)。神戸大学経営学部卒業。二児の父。
著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。
1987年、大阪府生まれの三重県育ち。株式会社TABIPPOでWebメディア「TABIPPO.NET」の運用と開発が得意な編集長やってます。慶應義塾大学卒、ニューヨーク交換留学、大阪ガス、オプト勤務を経てTABIPPOを創業しました。
52ヶ国訪問、世界二周して、ワークライフカオスに生きてます。最近はWebメディアの仕事以外にも、コンサルやったり、ラジオのパーソナリティーしてますが、次の夢は宇宙飛行士です。
Twitter:@NY_ruisu
ブログ:Work Life Chaos
旅人はなぜ幸せなのか
前田 塁(以下、前田):今日はよろしくお願いします。「旅人=幸せ」というのは、すでにエビデンスがあるんですよね。「旅人は仕事ができる」なんて説もありますが・・・・・・。
永崎 裕麻さん(以下、永崎):よろしくお願いします。旅人が社会人として優秀だというのは、簡単に証明できます。「幸せな人は仕事ができる」というエビデンスがある。「旅人は幸福度が高い」というデータもある。これを組み合わせれば「旅人は仕事ができる」ということだよね。
前田:なるほど、三段論法ですね……!
永崎:そう。しかも幸せな人はクリエイティビティが3倍になり、生産性が31%、売上が37%高く、離職率も欠勤率も低いというデータもある。つまり、仕事ができるということだよね。
前田:まさに「仕事ができる」の条件に当てはまっていますね。では、どうして旅人は幸せなんでしょう?
永崎:以前、しみなおさんと話していて至った結論は、「旅人は好奇心旺盛だから」ということ。旅に出なくても、手のひらサイズのスマートフォンで世界が見える時代になった。そんな時代に旅に出る人って、よっぽど好奇心が強い人だよね。世界を自分の目で見ずにいられない人って、常にワクワクしていて、幸せに違いないと思う。
ハーバード大学の「幸せとは何か」というテーマの研究があるんだよね。結論は、「幸せとは愛だ」ということ。愛の対義語は知ってる?
前田:無関心ですよね。
永崎:そのとおり。式であらわすと、「幸せ=愛⇔無関心⇔関心」。幸せ(=愛)の対義語が無関心なら、幸せと関心(=好奇心)は同義語だといえる。つまり好奇心が強い人は幸せだということになるよね。
さらには、モノにお金を払っても幸せになれないということも、無形のもの=経験にお金を使う人は幸せになりやすいということも既に証明されてる。わざわざ時間とお金をかけて「旅」という経験をする人は、間違いなく幸せだよね。