ピザ・パスタ・チーズ!美食の宝庫ナポリ
photo by Yu Villegas
美食の国・イタリアの中でも、特にグルメな街として知られるナポリ。
ピザ以外にも、さまざまな名物料理が存在します。写真は、パッケリ(Paccheri)とはいう、ナポリ伝統の太いマカロニのような形をしたパスタ料理。
家族経営の小さなレストランで、「おすすめのパスタ料理は?」と聞いたら、「ナポリに来たら絶対にこれを食べなきゃ!」とすすめられたメニュー。今でも感動の余韻に浸れるほどの、絶品パスタでした。
photo by Yu Villegas
モッツァレラチーズ原産のナポリでは、新鮮で絶品の味を気軽に楽しめます。
通常の牛乳から作られた「フィオーリ・ディ・ラッテ(Fiori di latte)」と、水牛から作られたモッツァレラチーズ 「モッツァレッラ・ディ・ブファラ(Mozzarella di Bufala)」があります。ナポリに訪れた際には、ぜひ水牛のチーズもお試しください。
通常の牛乳から作られたものより濃厚で、まろやかな風味がひろがり、こんなに大きなものでもあっという間に完食できてしまいますよ。
photo by Yu Villegas
カフェ文化が浸透しているナポリでは、おいしいエスプレッソも味わえます。
生粋のナポリっ子であるAirbnbのオーナーは、「ナポリでは、イタリアで一番おいしいエスプレッソが飲めるんだよ!」と熱弁していました。
おすすめは、エスプレッソ発祥の老舗と言われている「カフェ・ガンブリヌス」。普段あまりエスプレッソを飲まない私ですが、マイルドで香り高いエスプレッソをとてもおいしくいただきました。
スペイン地区からも近いので、散策がてらナポリ名物「ババ(ラム酒の効いた甘い菓子パン)」と一緒にいかがでしょうか。
・名称:Gran Caffè Gambrinus
・住所:Via Chiaia, 1, 80132 Napoli NA, イタリア
・地図:
・アクセス:Trieste e Trentoから徒歩1分
・電話番号:+39 081 41 75 82
・公式サイトURL:https://grancaffegambrinus.com/
ナポリから40分で行ける!世界遺産ポンペイへ日帰り旅
photo by Yu Villegas
およそ2000年前の火山の噴火により、一夜にして街が埋まってしまった古代都市「ポンペイ」。
1997年に「ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」として世界文化遺産に登録され、イタリア国内でも有数の人気の観光地です。
photo by Yu Villegas
ポンペイ遺跡近くには3つの鉄道駅が存在しますが、おすすめはナポリ中央駅(Napoli Centrale)地下にある、ナポリ・ガリバルディ駅(Napoli Garibaldi)からヴェスヴィオ周遊鉄道(Ferrovia Circumvesuviana)でPompei Scavi駅へ行く方法。
ナポリから40分、電車に揺られて着いたPompei Scavi駅から、ポンペイ遺跡入口へはなんとわずか徒歩1分!
本数も多く、遺跡まで1番近い駅なので、時間の節約になります。駅前通りにはお土産屋やレストランも数軒並んでおり、便利でした。
photo by Yu Villegas
ヴェスヴィオ火山の麓にある都市ポンペイ。大噴火により、街は灰と火砕流に埋もれ、18世紀に掘り起こされるまで、1700年前の姿がそのままのかたちで封印されていました。
当時、すでに市場や公共浴場、市庁舎に闘技場、神殿、居酒屋やパン屋まであったことがわかっており、驚くほど近代的な生活があったことに驚かされます。
photo by Yu Villegas
2~3時間ほどの滞在でも十分に満喫できたので、あまり日程に余裕のない方でも、半日あればOK。
見どころすべてをまわることはできませんでしたが、住居跡をのぞいたり、壮大な神殿跡を見たり、近代的に整備された道路を歩いたりするだけで、当時の活気ある街の息遣いを感じることができました。
・名称:ポンペイ遺跡
・住所:80045 Pompei, Metropolitan City of Naples, Italy
・地図:
・アクセス:Piazza Garibaldi駅からL1線でPompei Scavi Villa Dei Misteri駅まで約50分
・営業時間:4月~10月:9時~19時(最終入場は17時まで)、11月~3月:9時から17時(最終入場は15時まで)
・電話番号: +39 081 8575 347
・料金:大人16ユーロ(2023年1月からは18ユーロに変更)
・公式サイトURL:http://pompeiisites.org/en/visiting-info/timetables-and-tickets/
ナポリから船で50分で行ける!カプリ島への日帰り旅行
photo by Yu Villegas
「青の洞窟」や白い家々の絶景で有名なカプリ島へも、ナポリから気軽に日帰り旅行ができます。
青の洞窟のみ訪れる観光客が多い島ですが、実は島自体も見どころが多い人気のリゾート地。レモンの一大産地としても知られ、レモンリキュール「リモンチェッロ」やレモンを使ったデザート、新鮮なシーフード料理など、グルメも存分に楽しめます。
photo by Yu Villegas
カプリ島行きの船は複数の街から運航していますが、ナポリからは便数も多く、複数のフェリー会社が運行しているので、おすすめです。
高速船で約40分、フェリーで約1時間、運賃は€23~€25ほどで、ナポリのベヴェレッロ港から出港します。各会社のWebサイトで事前にネット予約もできますし、港にあるカウンターでチケットを当日購入することも可能です。
・名称:NLG
・住所:Molo Beverello, 80133 Napoli NA, Italy
・地図:
・アクセス:メトロL1番線「Municipio」駅から徒歩8分
・営業時間:8:35~16;30までで、およそ1時間ごとに運航
・料金:€23~€25(日によって異なる)
・所要時間:ナポリからフェリーで50分
・公式サイトURL:NLG » Official website (navlib.it)
photo by Yu Villegas
カプリ島に着き、まずはゆっくりその景観を楽しんだら、さあ行動開始です。
私たちは、時間が限られていたのと、青の洞窟に入れる確率も低い時期に行ったので、今回はカプリ島に集中してまわりました。
青の洞窟へは、事前にツアーの申し込みもできます。ただ、天候に左右されるアクティビティでもあり、現地には青の洞窟行きツアーの客引きも大勢いるので、当日申し込みでもよさそうです。
photo by Yu Villegas
フェリーの発着場があるのはマリーナ・グランデというエリアで、レストランや土産物屋が立ち並んでいます。
発着場から歩いてすぐのところにケーブルカーが運行していて、港と山の上のカプリの街をつないでいます。カプリ島の見どころは山の上にあるため、ほとんどの観光客がバスかこのケーブルカーを使って移動するそう。
photo by Yu Villegas
ちなみに、カプリ島は超高級ブティック街のある「カプリ地区」と、白壁の民家が集まるのんびりした生活エリア「アナカプリ地区」に分かれており、ホテルやショップも2つのエリアに集中しています。
ケーブルカーで着くのは「カプリ地区」です。着いてすぐに展望台があるので、まずはその景色を堪能しましょう。
photo by Yu Villegas
そこからすぐのところに、カプリ島のメイン広場である「ウンベルト1世広場」や高級ブティック、おしゃれなローカルショップが並んでいます。
島の特産であるレモングッズを取り扱うお店や、陶器店には女子心が刺激されっぱなし。陶器でできたレモンのシャンデリアやレモンモチーフがついたかごバッグ専門店など、見ているだけで心ときめくお店ばかりです。
photo by Yu Villegas
カプリ島に来たからには、絶対にレモンを使ったスイーツを食べたいところ。
レモンジェラートを探し求めていたら、レモンの皮をまるごと容器にした、こんな変わり種のレモンジェラートを発見!さっぱり、でも濃厚なお味で、めちゃくちゃおいしかったです。
こちらのお店、いくつかスイーツを購入しましたが、どれもかなり美味でした!
・名称:BGA in Piazzetta
・住所:Via Roma, 59, 80073 Capri NA, Italy
・地図:
・営業時間:8:00~23;30
・電話番号:+390813795041
・公式サイトURL:Bar Blue Grotto Anacapri (bargrottazzurra.it)
photo by Yu Villegas
日本でも人気のサラダ「カプレーゼ」は、実はカプリ島発祥。
スライスしたトマト・モッツァレラチーズ・バジルをオリーブオイルでいただくシンプルな一品ですが、地元産の新鮮な食材で作られた料理のおいしさは別格です。
カプレーゼ以外にも、新鮮なシーフード料理は日本人の口に最高に合います。ナポリとカプリ島では、食い倒れ覚悟でグルメを楽しんでくださいね!
ナポリの休日で、身も心もリフレッシュ
街歩き、グルメ、他都市周遊も楽しめるナポリは、見どころ満載でしたが、ドイツからの週末旅でも存分に楽しむことができました。
日本からイタリアに行く場合は、週末旅とはいきませんが、ローマなど他都市を見た後、ナポリ滞在に3日間使うプランも検討してもらえればうれしいです。
古き良きイタリアの姿が残る、ナポリでの休日はいかがでしょうか。