こんにちは、ストリートヘアカットをしながら旅をしている吉田です。知らない国へ行く時にどうしても不安になったり、そこで生活する人々を警戒してしまいますよね?僕も同じ気持ちでネパールへやって来ました。
そこでネパールの魅力と人々の温かさを感じ、普通に観光しているだけでは味わえない体験をする事が出来ました。今回はネパールへ行きたくなる僕の出会いをご紹介したいと思います!
物乞いにお金を渡す店主
photo by satoshi
ネパールにあるタメル地区。バックパッカーの聖地として有名な観光地です。最初は、観光客を騙そうとしてくる多くの客引きに警戒していた僕。しかし、仲良くなったあるストーンショップの店主がとても大切なことを改めて教えてくれました。
それは、いつも通り僕が彼の店にお茶を飲むために通っていたときのこと。彼は、物乞いの方に対して、彼はいつも必ず少しのお金を渡していたのです。
現地の人が物乞いの方にお金を渡すことは稀なので、思わずなぜ?と尋ねてしまった僕の質問に、彼はこう答えました。
「私はたまたま仕事があり、収入を得る事が出来ている。人はみな協力して生きていく物だろ?少しでも彼らの助けになるなら、私はお金を渡す。」
みな協力して、助け合って生きていくこと。それは当たり前のことではありますが、豊かで恵まれた社会に生きる私たちがどうしても忘れてしまうことでもある気がしました。
僕の破れた服を見かねて、直してくれたおじさん
photo by satoshi
僕のストリートカットに快く場所を提供してくれたおじさん。おじさんにお礼のカットを終え、おきまりのお茶タイムのとき、彼が僕のTシャツが破れていることに気づき、こう言いました。
「ちょっとその服かしなさい。破れているじゃないか?直してあげるよ」彼の技術は繊細で素晴らしかった。お代はいらないよ!
彼の作業を見ながらお代の事を考えていた自分が恥ずかしくなりました。また僕は彼らの優しさを感じさせられるのでした。
快くストリートカットを許してくれた床屋さん
photo by satoshi
僕がストリートカットを始めるとき近くに床屋さんがあり、迷惑にはなってはいけないとご挨拶へ行きました。
彼は迷惑どころか、君のカットが見たいと言い、そして自分の仕事も見ていきなと、真剣に仕事姿を見学させてくださいました。
実際お客様を僕が横取りしていると考えるはずなのに、快く承諾してくれて後押ししてくださった彼に僕は感謝します。
ネパール人の何事に対しても好奇心が強く、日々を楽しんでいる 姿が彼からも伝わってきます。日本人だからじゃなくて、1人の人間として接してくれる彼らに親しみを感じられないはずがない!
「家にこないかい?」人々の暮らしを教えてくれたスタッフ
photo by satoshi
彼は空港までピックアップに来てくれたスタッフの1人です。初めてのネパールに身構えていたんですが、彼がすぐその気持ちから解放してくれました。
彼がある日、自分の家へ来ないかと誘ってくれました。そして僕は彼の自宅に到着して驚かされるのでした。
5ヶ月前の大地震で以前の家が崩れてしまい、仮設住宅に住んでいたのです。彼と接していてそんなこと全く想像していませんでした。