ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

秋は、ワインとビールでフェスティバル三昧

ドイツ・ミュンヘンのオクトーバーフェストでProst(乾杯)!


3年ぶりに開催された本場ミュンヘンのオクトーバーフェストは、大盛況で幕を閉じました。

やはり夕方~夜はかなり混雑しますが、日中は空席も多くストレスフリーで楽しむことができます。ライブミュージックも昼間から演奏されているので、お昼でもオクトーバーフェストの雰囲気を味わえますよ。


また、テラス席も多くあるので、人混みを避けたい方も安心です。夜は観覧車などのアトラクションや屋台のライトアップを眺めながらのビールが最高。

アトラクションは、移動遊園地とは思えないほどの充実ぶり。本格的な絶叫マシーンからおばけ屋敷、子ども向けの乗り物など、遊園地としても1日中楽しめちゃいます。


ビール樽を運ぶ馬車や、各ブルワリーのテントの装飾も見ものです。オクトーバーフェストは室内の大会場に密集した人々をイメージする方も多いと思いますが、じつはアウトドアでもほとんどのことが楽しめます。

多くの人が集まるイベントも、時間帯を選んだり、アウトドアで楽しめることを探したりすれば、コロナ禍でも安心・安全に参加できるのです。

ドイツ・モーゼル地方のワインフェスティバルでテイスティング三昧


私たち一家が住むモーゼル地方は、秋になると各都市でワイン祭りが開催されます。

ワイン好きとしては、待ちに待った大イベント!期間中、街中に大小さまざまなワインブースが出現し、各ワイナリー自慢の味やライブミュージックを楽しみ、街を挙げて秋の到来を盛大にお祝いします。


こちらはコッヘムのワイン祭りのメインイベントであるパレード。モーゼルエリア各地方の伝統衣装に身を包んだグループや、ミス・ワインなるワインプリンセス達が街を彩ります。


こちらはベルンカステル=クースのワイン祭りにて。小さい街ながら、多くのワインブースやフード屋台、ライブミュージシャンたちがお祭りを盛り上げていて、みんなハッピームードの大盛況!

ドイツの秋はとても過ごしやすいので、アウトドアで行われるワイン祭りは、新しい旅スタイルにまさにおすすめのイベントです。

冬は、クリスマスの魔法にかけられて

ドイツのクリスマスマーケット巡りでおとぎの世界へ


ここ2年、ヨーロッパ各地の大型クリスマーケットはことごとくキャンセルでしたが、今年はついに本格再開されました。

例年11月中旬~クリスマス頃(年明けまで開催される場所もあり)まで開催されるクリスマスマーケット。


木組みの可愛らしい屋台には、オーナメントなどのクリスマス飾りや各地方の焼き菓子、フィンガーフードが並び、眺めているだけでワクワクします。

クリスマスマーケット発祥の地と言われるドイツでは、およそ2,500以上のクリスマスマーケットが毎年開催されていて、どの街のマーケットに行くか悩むのも楽しいもの。各都市で趣が異なるので、いくつ行っても飽きることがありません。


クリスマスマーケットの風物詩といえば、グリューワインでしょう。スパイスが入った甘いホットワインを飲んで、友人や家族たちと語らう時間は最高です。

グリューワインの入ったマグカップは、各都市ごとにデザインが異なるだけでなく、毎年デザインが変わるのでコレクターも多くいます。お土産にもピッタリなので、各屋台でお気に入りのデザインを見つけてみてくださいね。


こちらは、ドイツ三大クリスマスマーケットのひとつである、ニュルンベルク。世界で最も有名なクリスマスマーケットとしても知られています。

中世の雰囲気が残るニュルンベルクの旧市街中に複数のクリスマスマーケットが設置され、イルミネーションで彩られた街並みはまるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさに溢れます。


こちらはバンベルクという、ニュルンベルク近郊の小さな街のクリスマスマーケット。個人的には、小さな街のクリスマスマーケットのチャーミングさにもとても惹かれます。あまり混雑しないので、のんびり楽しめるのも魅力的。

この時期にドイツを旅する方は、自分好みのお気に入りのクリスマスマーケットを見つけてみてくださいね。

「クリスマスの首都」フランス・ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル


ヨーロッパ各都市で開かれているクリスマスマーケット。こちらは、その中でも最大規模を誇る、フランス・ストラスブールのクリスマスマーケットです。旧市街の11会場に300以上もの屋台が立ち並ぶほか、メイン広場に飾られた高さ30メートルもの巨大クリスマスツリーは圧巻です!


ドイツの屋台とはまた違ったクリスマス飾りが売られていて、その可愛さにお財布のひもがゆるみっぱなしでした。こちらは、クッキー屋さんではなく、クッキー型のオーナメント専門店。可愛すぎる……!


ストラスブールのあるアルザス地方の銘菓「クグロフ(kougelhopf)」の型や、焼き物の専門屋台も。色遣いやデザインが可愛すぎますよね。


国が違えばホットワインの呼び名も変わりり、フランスでは「vin chaud」と呼ばれます。さまざまな種類のものがあり、フルーツやシナモンなどのスパイスとじっくり煮詰められていました。

アルコールが飲めない方にはホットジュースもおすすめ。リンゴジュースやぶどうジュースなどがフルーツやスパイスとともにじっくり煮込まれている、なんとも優しい味わいでした。


この時期は、ストラスブールの街全体がクリスマス仕様になっているので、普段とは違った街歩きの景色が楽しめます。例えば、この近辺の建物は大きなテディベアで飾られていて、まるで絵本の中の世界のようでした。

ヨーロッパで新しい旅を楽しもう

withコロナ時代のヨーロッパは、ついに観光地も完全復活を遂げ、人々のハッピーなエネルギーに満ち溢れています。

我が家の新しい旅スタイルは「朝早くから行動開始して、人混みを避ける」「できるだけ外で楽しめることを探す」。シンプルですが、意外と効果的なコロナ対策になっています。シーズンオフをあえて狙うのもありだと思います。

みなさんも、今までとは違った目線で旅先を選んだり、新しい旅スタイルを見つけてみたりしてはいかがでしょうか。ヨーロッパの国々が、世界中の旅人の来訪を待っていますよ。

All photos by Yu Villegas

ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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