両替したてで大きいお札しか持っていないと分かると、自分達の持ってるお札を見せて「おつりはコレとコレをもらうのよ」みたいなことを教えてくれました。
私の乗るバスが来ると、ドライバーに私のことを説明してくれて、もう1人は私の荷物を持ってバスの席を確保。そして満面の笑みで見送ってくれました。
もしスペイン語が分かっていたら、乗るバスを聞いてすぐバイバイしていたであろう2人のおばちゃんは、この後も経験するコロンビア人の親切心の代表的な存在になりました。
ウィンクで見送ってくれた、モロッコの警備員さん
大好きになり3週間もいたモロッコの最終日。スペインとのフェリー発着の地のタンジェに、カサブランカから夜行バスで到着しました。
時間は朝5時で、真っ暗なバスターミナルにはモロッコ人の男性がたくさんいました。外国人の女性は私1人で、皆ジロジロ見てきてちょっと怯えていました。
すると警備員室から警備員のおじさんが私に手招き。アラビア語しか分からない警備員さんは一言”Danger”と言って、中に入るように言ってきました。
中に椅子を用意してくれて、「どこに行くの?」(たぶん)と聞かれたので行先を見せると、チケット売りのお兄さんを直接呼びチケットを買ってくれました。
バスの時間まで無言だったけどたまに微笑んでくれて、バスが来ると一緒に乗り場まで来てくれました。
近くの売店でPOMS(モロッコで気に入ってよく飲んでたリンゴの炭酸ジュース)を買って私に持たせ、”Come back!”と言い笑顔とウィンクで私を見送ってくれました。
すでに大好きになっていたモロッコで、最後の最後まで温かさに触れられた瞬間でした。
言葉よりも心に残る温かさがありました
確かに海外へ行くとき、その現地の言葉や世界共通語として認識されている英語が出来るに越したことはないと思います。
しかし、英語を武器に旅立った私が学んだのは「言葉が出来ないからこそ、心から通じ合える」ってことでした。
だって、お互い共通言語がなくて分からないけど、でも何かを伝えたいから、必死に心を通わせようとしますよね。その感覚は言葉が出来ないからこその経験です。
なので、言葉を不安材料に思っている人がいれば、出来ない人にしか分からない得られるものがあるということを分かってもらえたら嬉しいです!
言葉より、話そう!伝えよう!という気持ちを持って旅立ちましょう!
All Photo by Ayumi Hara