乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~布引滝
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

参加者限定!非売品の特典ガイドブック

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~参加特典のガイドブックPhoto by Mayumi
五色ヶ原の森の情報は、主に公式サイトや関連団体、自治体などの観光サイトに紹介される程度で、その詳細はほとんど出回っていません。

ところが、ツアー参加者には、もれなくコース別特典ガイドブックがもらえます。専門家監修のもと、参加したコースにまつわるさまざまな情報やエピソードが詳細かつコンパクトにまとめられていて、森への理解をいっそう深めてくれます。
※久手御越滝コース、雌池布引滝コースには特典ガイドブックが含まれません。

五色ヶ原の森のおすすめポイント

次に、全体を通した五色ヶ原の魅力についてご紹介します。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~乗鞍山麓の伏流水Photo by Mayumi
五色ヶ原の森を語る上で欠かせないのはやはり“水”。乗鞍岳の雪解け水がいたるところで伏流水となって湧き出し、それが沢や滝を生んで森を形作っています。

溶岩台地の上に築かれたこの森は、地下に幾重もの水脈が張り巡らされていて、耳をすませると大地の隙間から水のせせらぎが聴こえてきます。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~苔がスゴイ
伏流水は水蒸気となって森を包み込み、大地や木々は深い苔に覆われています。

その姿は屋久島や白駒の池にも匹敵するモフモフっぷり!まるでクッションのようなフカフカの苔を体験できます。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~いわなPhoto by Mayumi
山の伏流水で生まれた美しい清流には、遠目で見てもわかるほど、天然イワナがウヨウヨ泳いでいます。

思わず捕まえたくなりますが、森の中は禁漁区のため愛でるだけで我慢しましょう。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~山野草の宝庫
標高の高い五色ヶ原の森、もちろん季節に応じた高山植物や山野草、きのこ類なども楽しめます。ガイドの方がいろいろ教えてくれますよ。

ちなみに、ゴスワラコースには通常標高1,600m以下にしか生息しないはずのクロベの木がそれ以上の高い標高でシラビソなどと共存しています。そんな自然のミステリーが楽しめるのも五色ヶ原の魅力のひとつです。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~熊出没注意Photo by Mayumi
最後は野生動物。森には当然、ツキノワグマが生息しています。森の中で爪痕のついた木々や道端のフンを見かけるとさすがにゾッとします。

とはいえ、熊は元来臆病な生き物。人の気配を察すれば逃げていくことがほとんどで、少なくとも五色ヶ原の森では熊に関する事故は起こっていません(ガイドは、必要に応じて熊よけの森林香を炊いてくれます)。

熊以外にはリスやニホンカモシカ、オコジョやヤマネなどが生息してるほか、耳を澄ませばさまざまな野鳥のさえずりが聴こえてきます。

帰りはぜひ奥飛騨温泉郷で足休めを

トレッキングを締めるのはやっぱり温泉!

五色ヶ原の森が位置する奥飛騨地方もまた温泉の里。車で10分のところにある平湯温泉は、足休めに最適です。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~奥飛騨温泉郷Photo by Mayumi
乗鞍山麓にある平湯温泉は、奥飛騨温泉郷の中でもっとも歴史が古く、かつて戦国武将や大名、歌人なども通った湯治場として知られています。

平湯温泉には20数軒の宿と40以上の源泉がありますが、その中には無料で楽しめる公共の温泉・足湯も用意されています。

乗鞍山麓「五色ヶ原の森」~無料平湯温泉
こちらは平湯温泉街に入ってすぐ、合掌造りの建物が特徴の平湯民俗館に併設された日帰り温泉「平湯の湯」。

源泉掛け流しの野趣溢れる露天風呂で、トレッキングで疲れたからだを癒やすことができます。

男女別で脱衣所も用意されていますが、中でからだを洗う場所やシャワー・水道などはないのでご注意を。

■詳細情報
・名称:平湯の湯 平湯民俗館
・住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯温泉
・地図:
・アクセス:JR高山駅より濃飛バス「新穂高温泉」行乗車、「平湯バスターミナル」下車で徒歩5分。車の場合、高速高山ICあるいは松本ICから国道158号経由で約1時間。
・営業時間:6:00~21:00(夏季)/8:00~19:00(冬季)
・電話番号:0578-89-3339
・料金:寸志(300円ぐらい)
・公式サイトURL:http://hirayuonsen.or.jp/hot_springs3.php

日本最後の秘境「五色ヶ原の森」でサステイナブルツーリズムを

時代に先駆け、徹底した入山管理と規制で自然保護と持続可能な地域社会を育んできた五色ヶ原の森。

訪問のハードルは決して低くないとはいえ、ミステリアスな秘境の森に魅せられるとともに、その取り組みに共感して訪れる人が後を絶たないのも事実です。

ぜひ「森の案内人」と楽しく会話を重ねながら、日本最後の秘境といわれる五色ヶ原の森でサステイナブルツーリズムを楽しんでみませんか?

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

RELATED

関連記事