こんにちは、旅人美容師のKOHです。世界経済の中心と言われる金融をはじめとし、あらゆる芸術分野でも世界の最先端を行く都市。そう聞くと真っ先に思い浮かぶ街といえば、ニューヨーク。
各分野で時代の最先端を駆け抜いているのニューヨークには、ふと視点を変えると目新しいものばかりではなく、古くから残る歴史的な建造物や老舗の飲食店もたくさんあるのです。
そんな新旧入り乱れる街ニューヨークで、筆者はとんでもなくカオスな場所を発見しました。
今回はそんな吐きそうなほど、いや、ちょっと吐いたくらいカオスな場所、ニューヨーク最古のアイリッシュバーをご紹介します。
あぁ…思い出したらなんか気持ち悪くなってきた…
McSorley’s Old Ale House
photo by vincent desjardinos
マンハッタンのイーストヴィレッジの路面にたたずむ、1854年創業のMcSorley`s Old Ale House。NYに現存するアイリッシュパブで最古だとか。
ここは創業以来160年もの歴史の中で、亡きジョン・レノンやリンカーン等、数多くの著名人も訪れた名店です。
1920年〜1933年の13年間続いた禁酒法時代にもひっそりと営業を続け、飲んだくれニューヨーカーの穴場として重宝され、長く愛されてきたそうです。
入店すると、そこは160年前のアメリカ
photo by Jazz Guy
ずっしりと重厚感のある扉を開くと、目の前に広がる店内は創業から160年もの年月を感じさせない独特の雰囲気。
年月を感じないと言うのは、決して清潔かつ衛生的といった意味とは違い、つい最近生まれたばかりの筆者が『160年前そのまま』を体感したのです。
それはまるで店が160年の時を経て現在に至るのではなく、筆者が160年の時をさかのぼってその場に立っているようでした。
そのように特殊な感覚に陥るには、確かな理由がありました。このバーは開業当時から改装工事をせず、創業当時の店内をそのままに残しています。
厨房器具ですら中には開業当時から使っているものもあるとか。さすがに160歳のスタッフはいませんでした。
店内の数々のアンティーク、そして160年間愛され続けたバーの魂が、筆者にそう感じさせたのではないでしょうか。
「とりあえず生で」
photo by vincent desjardinos
なんだかんだ言っておいて筆者は、正直ヒストリー、アンティーク、ノスタルジーなどにそれほど興味はなく、視線の先はいつだってビールなのです。三度の飯よりビール。
筆者が訪れた日が週末だったこともあり、店内は満席。スタンディングでやっとなくらい混雑していました。注文はカウンターでキャッシュオン。そしてビールを注文することおよそ1分。ビールの登場。
2杯注文がお得!
なんと、ここニューヨーク最古のバーMcSorley`s Old Ale Houseのビールは格安です。1杯=3ドル、2杯=5ドルで提供されています。筆者が渡米した時は1ドル=80円代の円高時代、2杯で約400円でした!