ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、大手メーカーで営業をしながら、トラベルライターとして活動開始。その後、副業が高じてOTAに転職。 春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。 「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞、「YAMAP夏のフォトコンテスト2020」入賞など。

2021年4月で社会人になって丸4年が経過しました。2018年には第二新卒での転職を経験し、2019年から副業でトラベルライターを開始。コロナ禍もあり、今振り返ると本当に激動の4年間だったと思います。

新卒入社の会社でも、転職先でも、会社員として働く中で困難にぶつかるたびに、絶えず軌道修正を繰り返してきました。そして大学を卒業してから丸4年、一つの解として、現在のパラレルキャリア=“大手企業の会社員×トラベルライター”へ落ち着くに至ります。

今回は、このパラレルキャリアについて一考を記してみたいと思います。将来やキャリアについて悩んでいる、同世代の若い会社員と学生へ、何かヒントを提示できたら嬉しいです。

人生に影響を与えてくれた、会社員とは違う価値観との出会い

photo by shutterstock

前述の通り2019年からこれまで約2年間、副業トラベルライターとして活動してきた私。会社以外の価値観に触れたことで、何倍も充実した人生に変わったのは間違いありません。

ワークライフバランスという言葉があります。これは、仕事(=勤める会社)を基軸に、ライフを組み立てていくという考え方です。しかし私は、本業外での出会いでは、人生を第一に、その人生を成し遂げるために働く、“ライフワークバランス”とでも言えるような将来設計を目指している人に数多く出会いました。

photo by unsplash
会社員は、ともすると規定された枠組みの中で物事を考えがちです。特に、新卒入社した会社の文化に大きく影響されます。他では当たり前でないことでも、知らず知らずのうちに当たり前だと刷り込まれます。

そして会社にどっぷり浸かっていく中で、些細なことであっても、時間や精神を消耗させてしまうのです。

photo by shutterstock
「トラベルライター」という副業は、そんな凝り固まった価値観から脱却させてくれました。会社員だけでは決して得られなかった出会い、経験、仕事のやりがいが、そこにはあったのです。

例えば

・モニターツアーやワーケーション、観光系・自治体の取材
・それらを通じて出会った、まったく違う会社・異業種の人々
・その中で聞いたり、もしくは実践しているのを目にした人生観や働き方

これらすべてが当てはまります。会社員という既定路線とは外れたところで、語りつくせないほど濃い時間を過ごし、それらが絶えず自分に影響を及ぼしてきました。

本業の物足りなさを解消してくれた、副業「トラベルライター」という選択

photo by shutterstock
私にとって2社目、現在勤める企業が典型的ですが、大手企業ほど年功序列。仕事の出来不出来が収入に直結することはありません。むしろ仕事ができるようになり、仕事を多くこなすほど、収入は増えないのに仕事だけが増えます。コストパフォーマンスでいうと、相当悪いです。

だから、ほどほどに仕事をする風土が醸成されてしまいます。しかし、人生の大半を捧げるに等しい本業で、”ほどほどに”というのは、少し虚しいですよね。

そこで、持て余したモチベーションを全力投入できる「副業」の出番というわけです。フリーランスの強みの一つは、やったらやった分だけ収入を増やせるということ。逆に言えば、稼げない責任も伴いますが、会社員のかたわらなら、それほど痛くありません。

photo by unsplash
特に私が副業として選択した「トラベルライター」は、書いたら書いた分だけ、時にはPV数に応じて、成果が確実に数字で反映されます。

「やったらやった分だけ成果につながる。」
これは会社員では実現できそうで中々実現できないもの。

また、本業が必ずしも自分のしたい仕事とは限らない、という現実もあります。就活時の自己分析が不十分だった私は、よく考えず会社を選択し、営業職というレールを引いてしまいました。

しかしながら副業であれば、自分の好きなことを仕事にできます。軌道に乗せるまでが大変ですが、自分が本当に望むことなら、努力を惜しまないはず。実際に私もそうでした。本業と合わせれば、一日14時間労働が数日間続くこともザラです。

photo by unsplash
このスタイルは、大変なものの、やりがいは大きいです。本業の仕事であれば、与えられた組織・役割の中で最初は受け身になります。また営業目標も会社から指示が出ます。しかし、フリーの副業なら、主体的に考え、行動し、すべて自分でPDCAサイクルを回して、仕事に打ち込むことができるのです。

そして自分が一から携わり、全力投球をした仕事がクライアントに認められたとき、これ以上の喜びはありません。本業を辞めたいと思うことも多いですが、副業の仕事のやりがいこそ、その歯止めとなっていると思います。

生活基盤のベース収入と、成長代としての副業収入

photo by shutterstock
冒頭でも述べたように、第二新卒を経験した私。結果的に本業の年収は、新卒時と4年目の今で、ほとんど上がっていません。自分でも、まだこの手取り額かとドン引きします。

ついでに言えば、月額の手取り額は1社目以下です。今勤めている2社目の会社はボーナスの支給月数が多いため、年間でみるとかろうじて微増という程度。

photo by unsplash
この額は、世間的にどうでしょうか?友人に話を聞いたり、インターネットで調べてみたりしても、おそらく標準的です。私が勤める会社は日系225銘柄の一つですが、その中だと160位〜200位前後。大企業の中では、薄給で有名だったりします(苦笑)。

こういった伝統的な企業において、仕事の成果で給与が増減する”成果給”はまだまだ浸透しておらず、多くは年功序列。昇格も一律かつスローペースです。

よって劇的な収入UPは期待できません。しかし、一定の収入は守られているので、それにすがりついてしまう傾向にあります。これは収入源の依存と言えるでしょう。

photo by shutterstock
そんなとき、収入を大幅に補填できる副業が示す未来は明るいのです。しかも軌道に乗れば、その昇給率は、会社の昇給率とは比べ物にならないほど高くなります。

ただ、副業解禁している企業が少ないのがネック。社内規定に明確に謳われていない企業=グレーの企業もかなりあり、現状はバレないように副業を行っている人が多いのも事実です。

なお余談ですが、観光やレジャーは嗜好性が高いジャンルと言えます。そのため、記事単価も低い傾向にあり、ライバルも多くなります。つまりトラベルライターだけを専業とするのは相当厳しい、と言えるでしょう。そういう意味でも、副業というスタイルが合っているし、会社員からでも始めやすいと思います。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、大手メーカーで営業をしながら、トラベルライターとして活動開始。その後、副業が高じてOTAに転職。 春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。 「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞、「YAMAP夏のフォトコンテスト2020」入賞など。

RELATED

関連記事

RANKING

人気記事ランキング