ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

コロナ禍、このスタイルは間違っていないと実感した

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2020年はGoToトラベルも相まって、副業のライター収入は前年より増加しました。しかし2021年の見通しが明るいとは言えません。案件自体が減っており、インバウンドが期待できない以上、観光やレジャー関連の執筆は厳しくなっているのが現状です。

なので今は食わず嫌いせず、今後のために実績作りに励むようにし、隙あれば隣接ジャンル(アウトドア・地方創生・食など)への進出を目論んでいます。

トラベルライターが本業だと、こう悠長なことを言っていられないでしょう。ライターだけなら、自分一人が食べることに精一杯。まして家族を養う余裕などありません。

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一方で、本業の会社は、事業・収益が多岐にわたっています。需要が急増した家電や家庭用ゲーム機に使われている部品も生産しており、経済に大ダメージを与えたコロナ禍でも、全体の売り上げは前年とトントンでした。

結果的にボーナスもあまり下がっておらず、生活の基盤であるベース収入にほとんど影響はありません。しかも、福利厚生も享受できるという大きなメリットも。私の勤める会社では、借上社宅の家賃負担が2万円/月ほどです。

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結果的に、自分のしたいこと=トラベルライターも継続することができています。つまり、本業を補填するための副業、副業を維持するための本業という関係性が成立しているのです。

また、もしフリーランスライターになってしまえば、キャリアがリセットされます。今後の将来がどうなるか不明瞭な中で、選択肢の幅を残しておくことは非常に大切だと痛感しています。切り捨てれば、二度と戻れない、あるいはかなり戻りにくいからです。

サラリーマンとフリーランスの両方を行き来できる”強み”

会社員(※伝統的な大企業)…給料は決められている。安定しているが、物理的・時間的制約、時に窮屈さが伴う。

フリーランス…給料は自分次第。自由だが、責任はすべて自分にある。

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どっちの良し悪しもわかった上で、双方と付き合っています。見方によっては中途半端かもしれませんが、まるでドラえもんの“どこでもドア”のように、フレキシブルに移動できる。これは大きな強みだと、最近実感するようになりました。

会社員・フリーランスどちらの価値観にも、“ある程度”寄り添えるから。例えば、フリーランスの立場で単にワーケーションを発信しても、物理的・時間的制約の多い会社員には響きにくいでしょう。世間の大多数は会社員なのです。しかし会社員的な苦労を踏まえて発信するならば、聞く耳を持ってもらえるのではないでしょうか?

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世の中のスタンダードに身を置きながらも、型にはまらない働き方にも挑戦する。これが大学卒業後、4年間あがいて見出したパラレルキャリア=“大手企業の会社員×トラベルライター”というスタイルなのです。

とはいえ、2つのキャリアがまったく重ならないのも事実。そのため当初は、相乗効果を生み出すために、本業と副業を近づけた方がいいのではないか?と頭を悩ませたこともありました。しかし、今ではすっかり開き直りつつあります。

一人で2つのキャリアを有していること。これは今後、ますます働き方が多様化する社会において、将来の可能性は広がるのではないか?これから大手企業の副業解禁が進むのもきっとその追い風となる!と期待しています。

社会人としての2つの顔。やりがいの掛け持ち

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本業では私の納めた部品の搭載された車が世界各地で走っています。日系メーカーの車はもちろんのこと、スポーツカーや高級外車まで。自分が携わっているビジネス規模や世の中への影響度は本当に計り知れません。

確かに理不尽なことも多く、形になるまで苦労の連続。うまくいくことの方が珍しいです。放り捨てて逃げ出したくなるし、こんな仕事やめてやる!と思うことも常々。

しかしその仕事が形になったとき、うまく言葉にはできないのですが、なんだか誇らしい。自分が社会を回しているビジネスパーソンの一人だという確かな実感を得ています。

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一方で、純粋に自分のカラーを出せる場も、しっかりと有しています。それが、副業であるトラベルライターです。本業とは完全に異業種で別世界ですが、とても刺激的で充実しています。何より自分のやりたいこと、本気で打ち込めるものがあり、自分を必要としてくれている人がいます。

本業と副業。この両輪こそ、今の自分が自分であるために、そしてこれから社会を走っていくために、必要なのです。トラベルライターをはじめて2年ほど、白黒つけられない自分に嫌気がさしていたときもありましたが、ようやくポジティブに受け入れられるようになりました。

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SNSで誰もがつながれる時代。羨ましいと思う人もたくさんいます。しかし泥臭く理想を追求すれば、必ず自分なりの解を見つけることができるはず。私と同じく、理想を思い描いて葛藤している同世代の会社員へ、これから社会人になっていく学生のみなさんへ、一つのヒントを与えられたら嬉しいです。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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