トゥバタハ岩礁海中公園
パラワン島の東にある2つの岩礁と、東南アジア最大の珊瑚礁から形成される海中公園は、カツオドリやウミガメを代表とする豊富な海洋生物のサンクチュアリとなっています。しかし、近年はダイナマイトを使用した漁によって珊瑚が破壊され、緊急の環境保全対策が急がれています。2009年に世界自然遺産に登録されました。
プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
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パラワン島のセント・ポール山地にある洞窟内を流れる川を保護している国立公園です。海に繋がっている川の下流部分は潮の満引によって海水が入り混じり、独自の生態系を持っています。
航行可能な地底河川では世界最長とされており、長さは8.2kmにも及び、観光客はガイド付きのツアーに参加することができます。1999年に世界遺産に登録されました。
古都ビガン
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スペイン人が東アジア貿易の拠点として築いた植民都市で、大航海時代の面影を今も残している古都です。スペインから伝来したコロニアル様式の建築物をベースに、先住民イロカノ人の伝統的な木造家屋や中国から伝わった瓦を持った建物などが混在しています。
太平洋戦争の戦火からも奇跡的に逃れたこの町は今も美しい街並みを見せ、1999年に世界文化遺産に登録されました。
パナイ島のビリャヌエバ教会
1993年にフィリピン最初の世界遺産として「フィリピンのバロック様式教会群」登録された教会群のうちの一つで、16世紀から18世紀にかけてスペイン人によって建てられたバロック様式の石造教会です。
ビリャヌエバ教会は18世紀末にミアガオ市の一番高い場所に建築され、ムスリムの攻撃から街を守るための要塞の機能も兼ね備えています。
パオアイのサン・アグスチン教会
1993年にフィリピン最初の世界遺産として「フィリピンのバロック様式教会群」登録された教会群のうちの一つで、16世紀から残るスペイン人によって建てられたバロック様式の石造教会です。
パオアイのサン・アグスチン教会は1710年に完成し、耐震構造を備えているためにその様式は「地震のバロック」とも呼ばれています。
マニラのサン・アグスチン教会
1993年にフィリピン最初の世界遺産として「フィリピンのバロック様式教会群」登録された教会群のうちの一つで、16世紀から残るスペイン人によって建てられたバロック様式の石造教会です。
中でもマニラにあるサン・アグスチン教会はフィリピン最古の教会と言われており、1571年に建築されました。礼拝堂には美しいステンドグラスと壁画が残っています。
ハミギタン山地野生生物保護区
2万6千ヘクタールにも及ぶ広大な野生動物保護区で、ミンダナオ島のハミギタン山地にあります。
標高75メートルの熱帯雨林から標高1637メートルの低木林までの大きな標高差と高温多湿な自然環境のために、固有種341種を含む1380種類にも及ぶ野生動物が生息する自然のサンクチュアリで、多数の絶滅危惧種も生息しています。
まとめ
いかがでしたか?フィリピンには美しい自然からゴシックな教会まで、多様な世界遺産があります。今年の夏は世界遺産巡りを楽しみながら、フィリピンの文化や歴史に触れてみませんか?