・描写力(写り)が抜群
これも単焦点レンズの強み。単焦点レンズというのは、簡単に言うと「ズームができないレンズ」
ズームができないため多少(いや、結構)不便ですが、レンズの構造上無理がないため、写りは抜群に良いです。特に前回紹介した、センサーサイズがAPS-C以下のカメラだとその効果はより顕著です。
もし、普段使っているズームレンズの写りに満足できていない人は一度単焦点レンズを使ってみることをオススメします。最初はその描写力(写り)の違いに驚きます。
もちろんプロが使う高価なズームレンズになれば話は別ですが、ほとんどの人はそこまでお金が掛けれないと思うので、まずはズームレンズで自分の好きな画角を見つけ、その画角の単焦点レンズを購入するのがベターかと思います。
単焦点レンズだけで旅の写真を撮り続けるのはなかなか大変だと思うので、本当にこだわりたい場面や、「撮ること」自体を楽しみたい時に使用するのがいいかと思います。
以上が単焦点レンズについてでした。
広角レンズ
【使用する場面】
・ダイナミックな風景写真を撮りたい時
【実際に使用したレンズ】
・AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED(APS-C用)
・AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED(フルサイズ用)
ダイナミックな風景写真を撮りたい時
海外へ旅行をした時、日本では見たこともないような広大な景色に出会うことはよくあると思います。そんなとき「この風景をめいいっぱい写真に収めたい!伝えたい!」と感じる人も多いんじゃないでしょうか?
そこで登場するのが、「(超)広角レンズ」。「広角レンズ」とは一般的に35mm換算で焦点距離が35mm以下のものを言います。
さらに、24mm以下のものを「超広角レンズ」なんて呼んだりしますが、正確な定義はないみたいです。
ちなにみ、多くの人が使っているAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラだと24mm以下が広角、16mm以下が超広角となります。
僕も写真を始めたころは風景写真をメインに撮っていて、「プロみたいなダイナミックな写真が撮りたい!」と思っていましたが、どう頑張ってもイメージ通りにはいきませんでした。
そして調べて行くうちに行き着いたのが「広角レンズ」。カメラを始めた頃はレンズの重要性をあまり理解していませんでしたが、そのときに初めて「そのレンズを使わないと撮れない写真がある」ということに気づきました。
実際カメラを始めたのは約2年前の話ですが、ほんの2年前までは全然知らなかったんだなーと思うと、こうやってつらつらと偉そうに書いていることが恐縮で申し訳ない気持ちで一杯です。笑
このレンズの一番の特徴はなんと言ってもその遠近感(パースペクティブ)。
写真の外から中心へ収束するその様子は広角レンズならではの表現。
奥行きを出したい時に特に有効なレンズです。自分のレンズラインナップに広角レンズを追加するだけで表現の幅がグッと広がるのは間違いありません。
ただ、この広角レンズについてよく聞くのが「難しい・・・」というコメント。
正直、僕自身もうまく使いこなせているか怪しい部分があります。何も考えずに撮ってしまうと、広く写せる分、意図しないものまで写真の中に写り込んでしまい、漠然とした写真になりやすいのも事実です。
僕が広角レンズを使う時に心がけていることは、
・できるだけ被写体(撮りたいもの)に近づき、何を強調したいのかを明確にする
・構図の中で奥行きがきちんとわかるように、各距離に被写体や目印となるものを配置する
・構図のフレーム外から内への動きがしっかりわかるように工夫する
こうすることで写真に臨場感、迫力が生まれます。上の写真は右側の手すりにギリギリまで近づいて撮影してます。
あまりうまく説明できませんが、ざっくりと言うとこんな感じです。また、広角レンズの癖とも言うべきもう1つの特徴が写真に「ゆがみ」が生じやすいことです。
構図の端の方に人の顔などを置いてしまうと、かなりゆがんでしまうので注意が必要です。逆にこの特性を利用して「足を長くみせる」といった撮影テクニックなどもあります。
とにかく、色々とクセが強いレンズではありますがその分、ハマったときは他とは一味違った写真になること間違いなし。僕も何気に一番好きなレンズです。
ということで、以上が広角レンズについてでした。