ライター
yui ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。

みなさん、こんにちは!TABIPPO編集部の西嶋です。

今回は、1月25日にTABIPPOオフィス本社で行われた講義 「最強の旅人マーケターと考える『旅とマーケティング』」の様子をレポートします。登壇者は、株式会社シンクロの代表取締役社長、西井敏恭さんです。聞き手は清水直哉さん。※ゲストプロフィール詳細は、文末に記載しております。

そもそもPOOLOとは


POOLOのことを初めて知る方も多いかと思うので、簡単に説明すると、TABIPPOが今年3月に21世紀型のグローバル人材を育成するべく200名のメンバーを募集し、新しい学びの場としてオンラインとオフラインの両軸でコミュニティを作りながら、1年間を通して21世紀型のグローバル人材に育っていくというプログラムです。

詳細については、POOLO公式サイトをご覧ください。次期POOLOに参加してみたいなと考えている方はぜひ読んでいただけたらうれしいいです。

二度の世界一周を経て


今回の登壇者は、マーケティングのプロ、西井敏恭さん。デジタルマーケティングフォーラムad:techをはじめ、全国で登壇されているほか、雑誌や新聞、テレビなどのメディアにも登場されている超有名マーケターです。

西井さんは、2003年と2014年の二度、世界一周を経験されています。一度目の旅から帰国すると、株式会社ドクターシーラボに入社。二度目の旅のあとは、デジタルマーケティング支援の株式会社シンクロを設立されました。オイシックス・ラ・大地株式会社のCMT(Chief Marketing Technologist)、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」の開発・販売を手掛けるGROOVE XのCMOも務められています。


一度目の世界一周は、大学を卒業後、1年間働いたあとのこと。SNSもブログもない時代でしたが、ホームページを開設し、旅行記を発信して人気を集めました。このときの発信をきっかけにWebのおもしろさに目覚め、eコマースの世界に飛び込んだそうです。

二度目の世界一周では、旅をしながらマーケティングのコンサルティングをされていました。そして帰国後、「これからは多様性が必要な時代。スキルがある人が働きやすい会社をつくりたい」というオイシックスの熱い思いに応える形に共感して、兼業として入社。上場企業であるにもかかわらず、西井さんに入社してもらうために会社のルールすら変えた(!)そうです。自分の会社の社長と上場企業の役員という両方の道を「2倍働けばいいや」と、どっちも突き進むことにしたそうです。

株式会社シンクロは「チャレンジすること」「未知の場所にいること」を奨励しており、社員全員がバックパッカーだそう。西井さんの140か国を筆頭に、渡航国100か国、70か国の猛者がそろっており、渡航国40か国以下の人は「出不精」、20か国以下の人は「引きこもり」と呼ばれるそう……!

2022年のカタールワールドカップでは、カタールに家を借りる予定。ワールドカップまでに、社員全員がリモート勤務できる環境を整えることが目標だそうです。

Q.デジタルマーケティングって何ですか?


西井さんのマーケティングの定義は「売れる仕組みづくり」。「売る」ではなく「売れる」、「たまたま一度だけ」ではなく「仕組み化」がキモだそう。

IT技術が発達したことで、消費者はモノを買うときにあれこれ情報収集するようになりました。それまではマスメディアが影響力を持っていましたが、今やその力は下降気味に。広告よりも、「その商品を使った人の体験談」が購入の決め手になっています。

たとえば家族型ロボットを例にとると、購入した人の「家に帰るのが楽しくなった!」という口コミが、他の人の購買につながるようになりました。つまり、マーケティングが重視すべきは「売ること」ではなく「売った後」になったのです。


また、ユーザーの行動が追えるようになったので、一人ひとりに合わせた提案も重要に。Amazonの「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」ですね。

「これは恋愛と同じです」と西井さん。「今日連絡先を交換したばかりの人と、すでにデートを重ねている人とでは、LINEの内容も変わってきますよね。ユーザーによってアクションを変えるのが、マーケティングのカギなのです」とおっしゃっていました。

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