ライター
篠原 輝一 TABIPPO / 創業メンバー・マーケター

1989年、福岡生まれ。2010年11月〜2011年6月まで210日間の世界一周の旅に出る。それが原体験となり旅を通してグローバルな人材を育成していきたいという想いでTABIPPOに従事。 2014年にはITベンチャー企業に就職するも、1年後にはTABIPPO創業期にジョイン。共同創業メンバーとしてマーケティング事業の立ち上げ等を行う。

こんにちは、TABIPPOの篠原輝一です。

先日、サステイナブルツーリズム(持続可能な観光)をテーマとした「POOLO HAWAII CAMP」が開催されました。

ただ楽しく観光だけをするだけではなく、その土地の文化や歴史を学んだり持続可能性のある観光地にするために現地の人々が活動していることなどを理解し、尊重した上で旅行を楽しむこと。それがPOOLOが目指す「21世紀型のグローバル人材」に求められるものではないか。

これは、今回POOLOを全面的にサポート頂いているハワイ州観光局と実現した企画です。

 

まずはアフタームービーをご覧ください♪

前回の記事では、ハワイでサステイナブルな視点で実施している活動家の方々の話を中心にお届けましましたが、今回は2日目に実際に活動を体験してきましたので、その様子をお届けしたいと思います。

 

2日目: ハワイ文化の継承を行うアクティビティを体験!

2日目は2つのグループに分かれて行動。タロイモからハワイの伝統料理マヒマヒ&ポイを作る体験やフィッシュポンド(養魚池)の復元作業体験の2つをそれぞれが体験しました。

 

ハワイの伝統料理マヒマヒ&ポイ作り体験

今回は、MANAAI さんのご協力の下、2つのハワイの伝統料理作りを体験。
1つは、マヒマヒという魚を蒸したもの。もう1つはタロイモから作るポイというフードになります。マヒマヒは日本ではシイラと呼ばれており、あまり馴染みがない魚ですが、ハワイでは良く食卓に並ぶとのこと。

ポイは日本で言う所のお米で主食としてハワイ人に愛されているソウルフードです。


今回お世話になったDaniel Anthonyさん。 ハワイの伝統衣装に身を包み出迎えてくれました。


全体の説明を受けて、いよいよ体験スタート!


まずは、ハワイの伝統料理マヒマヒを作る体験を。この葉っぱを5つ程重ね、この上にマヒマヒを乗せて包みます。


包んだものは専用の蒸し器に入れて約1時間ほど蒸し上げます。


その間に、続いてポイ作りを体験。タロイモ自体日本では馴染みがないので、みんな珍しそう。


タロイモはすでに蒸されていたので、皮と表面に近い層まで削ぎ落とす作業を進めます。


削ぎ落としたタロイモはこんな感じ。これを木の臼と鉄でできた杵のようなもので練り潰します。日本でももち米を潰す際には臼と杵を使うと思いますが、これに感覚は近いのかなと。


今回ゲストで参加したPlay.Gooseのワタナベシュウヘイさんも積極的に参加。決め顔せずに早くすり潰してください!!笑


ひたすらみんなですり潰していきます。潰すスピードと力加減で全然味も異なるとのことで、そう言われると自分が作ったものを食べるのが楽しみに!


最後はみんなでマヒマヒとポイを試食して体験は終了。ポイの食感はできたてのお餅のような感じでした。


現地の方が家族や近所の方とよく行う体験のようで、子どもたちも混ざっての記念写真。これまでハワイといえば、パンケーキにハンバーガー、ロコモコといったフードが人気になっていますが、こういう昔からハワイの現地の方々が食べていたソウルフードを知ることは非常に貴重な体験でした。

ぜひハワイを訪れる際は、こういったローカルフードも食べてみてくださいね♪

 

フィッシュポンド(養魚池)の復元作業体験

一方その頃、もう1つのグループではハワイの伝統的な養殖方法であるフィッシュポンドの復元作業を「Paepae O He‘eia(パエパエ・オ・ヘイア)」さんにご協力の下、体験していました。
ちなみに、フィッシュポンドとは、淡水である池と海水である海を混ぜることで、栄養素が高まり、より多くの魚が入ってくることをかつてマイリクカヒ王が発見したことに起源します。

そこで、海で生まれた小魚がフィッシュポンドに入ってきて、栄養を蓄え大きくなっていざ海に出ようとすると、その頃には身体が大きくなりすぎて、柵から出ることができずそのまま養殖され人々の食料源となっていたそうです。

しかし、元々400も存在していたフィッシュポンドが、いまでは10分の1の40ほどしか残っていません。これはハワイに移り住む人々の住居や商業施設のために埋め立てられたことが主な原因とのことで、これをアロハ+チャレンジでも挙げられている「自然資源の管理」の観点で復元していこうというもの。


そんなフィッシュポンドの復元作業をいざ体験!
実際に池の中に入っての作業になるので、地下足袋や手袋などを借りることに。


池に入る前にはハワイの伝統的な儀式を行ってから入ります。

岩をみんなで運んで海と池の間に壁を作ります。


海と池の間に作った柵の説明を受けて、かつてのハワイの人たちの知恵と努力を垣間見ることができました。

 

クアロアランチでアクティビティ体験


続いて午後からは、クアロアランチでアクティビティを楽しみました。ちなみにここは、古代は王族しか立ち入ることが許されなかった聖なる地。数々の神話が語り継がれており、壮大な自然の中を様々なアクティビティを通して体験することができます。

今回は、以下2つのアクティビティを体験。

▼映画ロケ地ツアー
https://www.kualoa.jp/activities/movie/

▼ジャングルエクスペディションツアー
https://www.kualoa.jp/activities/jangle/


いかにもジャングル探検に適した車にていざ出発!


塗装されてない山道に揺られながらジャングルをどんどん進んでいきます。


ここは映画「ジュラシック・ワールド」のロケ地にもなっているゲート!


実際にロケで使われた墜落機もそのまま残されていました。

 

POOLO HAWAII CAMPを終えて

プログラムの締めくくりとして、この2日間で学んだことをシェアし合い、自分が出来ることは何かを考える時間を設けました。

これまでの観光地ハワイとしての印象からはうって変わり、ハワイの抱えている悩みや課題を知ることができ、また実際に体験を通して一人ひとりが自分ごと化することで、これまで全く意識しなかったことにも目を向け始め、旅行先で単純なレジャーとしてではなく、自分の学びに変えられる。 そんな風に考えた参加者も多かったのではないでしょうか。

編集後記:

まずは、これからの旅行のあり方として、「レジャーとしての旅行」ではなく、「エディケーションとしての旅行」の重要性が高まってくるように感じました。
特にハワイが観光地としては先端を走っていて、オーバーツーリズムの問題にも直面し、その中で持続可能な観光を保つために現地の人はもちろんのこと、旅行者にもしっかりその地への理解を深めることで、質の高い観光客を求めてるようになっている。そのことを鑑みると、日本でもこれからより一層訪日外国人が増えてくる中で、遅かれ早かれ同じような問題に直面すると思うので、こういった事例をいまの段階から学んでいくことがすごく重要なことだと思いました。

また、発電についてもハワイは2045年までにクリーンエネルギー100%にするという目標に向けて動いていますが、日本ではどうすべきなのでしょう?人口密度の高い日本にとってはクリーン発電を100%にするほどの土地がないのかもしれないし、原子力発電や火力発電の方がコストが抑えられ、国民の負担は減るのかもしれません。ハワイは、ハワイという土地柄や天然資源の観点でクリーン発電100%を目指していると思うので、それが日本でそのまま当てはまるとは思いません。大事なのは持続可能な生活を考えたときの最適解が何なのかを、各国がもっているリソースを考えながら目指していくことなのではないでしょうか。

TABIPPO共同創業者 篠原輝一

ライター
篠原 輝一 TABIPPO / 創業メンバー・マーケター

1989年、福岡生まれ。2010年11月〜2011年6月まで210日間の世界一周の旅に出る。それが原体験となり旅を通してグローバルな人材を育成していきたいという想いでTABIPPOに従事。 2014年にはITベンチャー企業に就職するも、1年後にはTABIPPO創業期にジョイン。共同創業メンバーとしてマーケティング事業の立ち上げ等を行う。

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