ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

こんにちは。ポルトガル在住のYuです。近年、徐々に注目の旅行先として脚光を浴びている国・ポルトガル。日本でもインスタグラムを通して、そのカラフルで可愛らしい街並みが評判を呼び、人気急上昇中の国なんです。

しかし、旅行先としては首都であるリスボンと第二の都市であるポルトが人気で、他の都市まで足を延ばす人は少ないそう。もちろん、リスボンもポルトも美しく魅力あふれる街ですが、ポルトガルの魅力は地方都市にあり!そんな、ポルトガルの小都市の魅力を伝えるべく、今回はぜひ行ってほしいおすすめの小都市7選を紹介していきます。

アヴェイロ

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「ポルトガルのヴェニス」と言われる美しさを誇る、運河の街・アヴェイロ。ポルトガル第二の都市であるポルトから電車で1時間の距離にあり、街自体も小さく2~3時間もあれば十分楽しめるので、日帰り旅行も可能です。


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そして、アヴェイロに行ったら必ずしてほしいのが、「モリセイロ」というカラフルな小舟での運河ツアー。もともとは肥料用の海藻を運ぶために使われていたそうですが、現在は観光用として、また、アヴェイロのシンボルとして街を彩っています。

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運河沿いに窓口があり、ガイド付きのツアーを直接申し込めます。運河を45分かけて巡るツアーで、一人10ユーロ。運河沿いの美しい街並みをゆったり眺めながら街の歴史を学べる、大満足のツアーでした。

街歩きでお土産とカフェを堪能


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ツアーが終わったら、運河沿いや街のメインストリートを散策してみてください。こぢんまりとした街ですが、お土産屋さんや可愛いカフェがたくさん並んでいて、ぶらぶら歩くだけでも楽しめます。

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ちなみに、アヴェイロは塩の産地としても有名で、お土産屋さんでは可愛くラッピングされた塩を目にするはず。「Flor de Sol=塩の花」といって、海水の表面にできた結晶だけを手作業で集めた貴重なものなんです。

味もとてもまろやかで美味しく、どんな料理にも使えるので、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

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また、運河沿いにはカフェが多く並んでいます。気になるカフェに入って「オヴォシュ・モーレシュ」という、最中のような皮の中に卵黄クリームが入った、アヴェイロの銘菓を試してみるのもおすすめです。

市場直営レストラン「Restaurante Mercado Peixe」


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そして、観光もひと段落したころ、ランチかディナーにおすすめしたいのが「Restaurante Mercado Peixe」。直訳すると「魚市場レストラン」というこちらのお店は、その名の通り1階が魚市場になっており、2階に市場直営のレストランがあります。


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おすすめはこの「カタプラーナ」という魚介鍋。アサリやエビ、イカ、白身魚、野菜などをカタプラーナという円盤型の銅鍋で蒸し煮にした、南部アルガルヴェ地方の名物料理です。魚介のだしが効いたトマト風味のスープと新鮮な魚介の味わいは、鍋好きの日本人にはどこか懐かしい味わいで、口に合うこと間違いありません。

いろいろなお店でカタプラーナを食べましたが、こちらのカタプラーナが今まで食べた中で一番美味しかったです。アヴェイロに行く際にはぜひお試しください!

■詳細情報
・名称:Restaurante Mercado Peixe
・住所:Largo da Praça do Peixe 1, 3800-243 Aveiro
・地図:
・アクセス:アヴェイロ駅より徒歩16分
・営業時間:12:15~15:00、19:30~23:00(日曜日は12:00~15:00)
・定休日:月曜日
・電話番号:968 073 652
・公式サイトURL:https://www.restaurantemercadodopeixeaveiro.pt/

アヴェイロへのアクセス・詳細情報

電車の場合、ポルトの「カンパニャン駅」から南に列車で1時間ほど、リスボンの「サンタ・アポローニア駅」から北へ2時間半ほど。交通の便も良く、多くの観光客が訪れる街です。美しい田園風景の車窓を眺めていると、あっという間に到着しました。

■詳細情報
・名称:アヴェイロ
・地図:
・アクセス:リスボンから特急電車で2時間半(直通)、ポルトから普通電車で1時間(直通)

コスタノヴァ

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アヴェイロからバスで30分ほど揺られて着くのが、ビーチ沿いの可愛い港町コスタノヴァ。見どころはなんといっても、ストライプに彩られたカラフルな家並みです。

漁から帰ってきた漁師たちが「遠くからでも自分の家が見つけやすいように」との思いから、このような目立つストライプ柄に家を塗ったのがはじまりだそう。

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鮮やかな黄色や赤、パステルブルーやピンクのストライプの家並みは、まるで絵本の世界のよう。歩いているだけでワクワクすること間違いありません。カメラ片手に、のんびり散策してみてはいかがでしょうか。

また、ストライプの家並みがある道沿いには、地元の人で賑わうフィッシュマーケットがあります。威勢のいいポルトガル語が行き交う中を歩くと、漁港の街としての一面を垣間見えます。

コスタノヴァへのアクセス・詳細情報

リスボンやポルトからまずは電車でアヴェイロへ出る必要があり、アヴェイロに着いたら、コスタノヴァ行きのバスに乗ります。駅からバス停までは、徒歩20分程度。

駅前からまっすぐのびているドウトール・ロウレンソ・ペイシーニョ通り(Av. Dr. Lourenço Peixinho)を進むと、運河が流れる街の中心地に到着し、バス停が見えます。案内表示板もあるので分かりやすいと思います。バスからは、アヴェイロ名物の塩田風景や、コスタノヴァのビーチリゾートの景色と、車窓からの景色も楽しめました。

ただし、滞在期間が短い方など、時間に制限のある方にはウーバーやタクシーの利用をおすすめします。所要15分ほどで到着するので、かなり時間を節約できますよ。

■詳細情報
・名称:コスタノヴァ
・住所:Costa Nova do Prado, ポルトガル
・地図:
・アクセス:アヴェイロよりバスで30分「コスタノヴァ」下車すぐ
・所要時間:1~2時間

タヴィラ


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ポルトガル南部の街「タヴィラ」は、1時間もあれば歩いて回れる小さな街です。

しかし、ローマ時代に建設された橋や、ムーア人の支配時代の面影を残す建築物、アズレージョで覆われた家々など、いろいろな時代の面影を残す街並みは、ため息ものの美しさ。ただ散策するだけでも大満足できる、ぜひ訪れてほしい街の一つです。

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なんでもない路地裏がこの美しさ。この街では、あえて行き先を決めずに小道や路地裏の散策を楽しみたいところです。

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アズレージョで覆われた古い家。扉や小窓のデザインは、イスラム様式の影響を受けているそうです。


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こちらはタヴィラ城。現在は城壁と塔が残っているのみですが、城壁の内側には季節の草花が植えられた庭園があり、のんびりと散策するのにおすすめです。


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また、城壁からのタヴィラの街の眺めが素晴らしく、ついつい時間を忘れて長居してしまうこと間違いありません。

タヴィラへのアクセス・詳細情報

電車の場合、リスボンの「サンタ・アポローニア駅」からタヴィラにある「ポルタ・ノヴァ駅」まで約4時間。

車の場合、リスボンから3時間弱で行けるので、ポルトガル南部や中部の何都市かを周遊したい場合は、空港でレンタカーを借りるのもおすすめです。私はレンタカーで移動したのですが、南部にはオレンジやレモン、オリーブの木が延々と続く美しい風景が広がっているので、道中も楽しめました。

■詳細情報
・名称:タヴィラ
・地図:
・アクセス:リスボンより電車で4時間12分
・所要時間:1~2時間
・公式サイトURL:https://tavira.algarvetouristguide.com/
ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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