ライター
Asuna 元小学校教諭▶︎フリーライター

千葉県出身(血は関西)食欲・旅欲ともに旺盛、天真爛漫な元小学校教師。「子どもも仕事も好きだけど、新しいことにチャレンジしたい」そんな心の声に応えて退職を選んだ5年目の3月。高校で勉強した西洋建築に魅せられてひとり旅にどハマりする。好きな国はクロアチアとチェコ、それからポルトガルのオビドス。休日はカメラマンの夫と西へ東へ旅三昧な自由な日々。鱈の白子が大好物。

村をぐるりと囲む城壁歩きがスリル満点だけど絶景


ジッパーを開けたときのようなジグザグしたこの城壁は、子どものころに見た絵本に描かれているお城の城壁そのもの。ちなみにこの城壁、村の数か所に階段があり城壁歩きのルートがいくつかあるんです。城壁歩きに料金が発生する町もありますがここは無料。いつ登っても良いそうです。


わたしが城壁歩きをしたのは、夕日が沈んで空が赤く染まったころでした。壁越しに見える夕日のおかげで、城壁のシルエットがより一層濃く見えました。城壁に囲まれていることで、村全体に日の光が入る時間は日没時刻より早まりますが、東側の空がピンク色からやがて青色に染まっていくとともに、夜を迎える村の様子に、思わずうっとり。時間がゆっくり流れているかのように感じました。


どの時間にのぼっても美しく、村全体を高いところから見渡すことができる城壁歩き。オビドスに訪れた際にはぜひ楽しんでみてください!…とここで注意点。城壁に手すりや柵はありませんので、足元に十分ご注意の上、特に夜間はお気を付けくださいね。

オビドスの名産品って?


先ほどご紹介した、メインストリートであるディレイタ通りを歩くと、オビドスならではのお土産にたくさん出会うことができます。まずその1つ目がこちら、ジンジャと呼ばれるチェリー酒です。赤い色をした可愛いらしいお酒ですが、アルコール度数はおよそ20%だそうです。

こちらのジンジャ、カップはなんとチョコレート。ショットグラスというよりもミニ計量カップのようなカップにジンジャを注いでもらい、ジンジャを飲み終わったらそのままカップのチョコレートもパクッとするそうです。ですが、私の前に並んでいたお客さんは、お酒もチョコも一口でパクッとしてしまいました。そんな飲み方(食べ方?)もあるんですね!


ここでひとつ言わせてください。ポルトガルのチョコレート美味しすぎます…。甘さが丁度良いだけでなく、口溶け、ほんのり後から来る苦味とカカオの香りといい、とにかく美味しいんです。オビドス内に、高級チョコレート屋さんがあるくらいですから。

お店の人に「ポルトガルののチョコレートとっても美味しいですね!」と話しかけたところ、「ポルトガルではチョコレート作りに高い誇りを持っているんだよ」とのこと。情熱を持って作られたポルトガルの美味しい美味しいチョコレート、お土産にももってこいです。


さて、お次がこちら、ケイジャータというお菓子です。ベイクドチーズケーキ風味なエッグタルトなような見た目と味でした。下の部分はタルトのようになっていて、サクサクしていました。大きさは手のひらサイズ。歩きながらパクパクできちゃうので、気軽に食べることができます。パン屋さんやケーキ屋さんなど、オビドス内の色々なお店で売っているので、食べ比べをして楽しむこともできます。

最後がこちら、コルク。コルクはワインの栓として馴染み深いですが、ここポルトガルでは、このコルク材を原料にしたさまざまな雑貨が売られているのです。なぜなら、ポルトガルはコルクの生産量が世界1位だから。


栓の形をしたコルクや、鍋敷のようになっている分厚いコルクしか見たことがなかったので、薄くのばされて、鞄、財布、パスケースや筆箱に作り替えられているお土産を見てびっくり。

しかも、触り心地はとっても滑らかですべすべ。つい、ほっぺにすりすりしてしまうような材質なのです。もちろん染料を塗って、違う色にされていたり、写真のように絵がプリントされていたりするコルク雑貨もありましたが、そのままのコルクの色を生かした雑貨の方が多かったように思います。もちろんお土産として筆箱とパスケースを購入しました。日本では珍しいコルク雑貨、お土産に買って帰ったら喜ばれること間違いなしだと思います。

城壁に囲まれたオビドスでのんびりした旅を


そもそも、なぜわたしがオビドスを訪れようと思ったかというと。大学生の頃に見ていたテレビで一瞬写った、白い壁に映える鮮やかな藤の花とオビドスの景色が、目に焼き付いてしまったからなんです。その時のわたしはとっさに携帯のメモに「ポルトガル・オビドス」と残していました。その数年後、そのメモを辿ってオビドスに行くことを決めたのです。

来てよかったと心から思うと同時に、あの時のわたしよくぞメモしておいた、と今でも自分を褒め称えています。

たくさんのスポットを訪れて、旅行期間内になるべく多くの国を巡る旅もしてきましたが、オビドスではゆっくり街歩きをしたいと思い、村での宿泊を決めました。でも正直、うっとりする景色や、可愛い雑貨、ときめく路地がありすぎて、1泊でも足りませんでした。なので、オビドスを訪れる際には、歴史ある教会や美しいアズレージョを見たり、城壁を歩いたりして街歩きをしたりする時間をたっぷりとることをおすすめします。


オビドスでは年に3回、村のお祭りがあるそうです。わたしが訪れたのは8月だったのでお祭りには間に合わなかったのですが、3月にチョコレート祭り(行きたい)7月に夏の中世祭り(気になる)12月にクリスマス祭り(絶対可愛い)と3回設けられているのだとか。花がたくさん咲いていて可愛いのは、春と夏だと思いますが、クリスマスの時期も気になりますね。


いかがでしたでしょうか?別名「谷間の真珠」、「中世の箱庭」と呼ばれる、絵本のような色合いで、小さな空間にぎゅっと可愛いを詰め込んだ村オビドス。美しい街並みに癒されたいあなた。田舎でちょっとゆっくり観光をしたいあなた。カラフルなお花が大好きなあなた。リスボンから北へ足をのばして、絵本のような世界に飛び込んでみてはいかかですか?

All photos by Asuna Igari

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Asuna 元小学校教諭▶︎フリーライター

千葉県出身(血は関西)食欲・旅欲ともに旺盛、天真爛漫な元小学校教師。「子どもも仕事も好きだけど、新しいことにチャレンジしたい」そんな心の声に応えて退職を選んだ5年目の3月。高校で勉強した西洋建築に魅せられてひとり旅にどハマりする。好きな国はクロアチアとチェコ、それからポルトガルのオビドス。休日はカメラマンの夫と西へ東へ旅三昧な自由な日々。鱈の白子が大好物。

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