編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

みなさん、こんにちは!最近本格的にカメラ沼にハマってしまっているAsunaです。海外を旅するのが大好きなわたしですが、旅をする時にいちばん心がわくわくする瞬間が、街歩きをしているときです。

歩けば歩くほど、移り変わっていく景色を眺めながら歩くこと、ふと気になったものをファインダー越しに覗いてみること、ときめきを感じた場所で、気が済むまで立ち止まって見つめること、そんな時間が大好きなのです。

今日は、ときめきいっぱいの街歩きになること間違いなしの、ポルトガルのオビドスという村についてご紹介していきたいと思います。

ポルトガルのオビドスってどんな町?


みなさんは、ポルトガルと聞いてパッとどこの都市が浮かぶでしょうか。首都のリスボンでしょうか、カラフルな港町ポルトでしょうか、それとも有名な傘のお祭りを開催するアゲダでしょうか?今回は、そのどれでもなく、別名「谷間の真珠」や「中世の箱庭」と呼ばれる、絵に描いたような可愛い村「オビドス」についてご紹介いたします。

わたしは今まで約20か国の旅をしてきました。まだまだ行きたい国は山ほどありますが、ここオビドスはその20か国の中でもお気に入りスポット3本の指に入るくらい、魅了されてしまいました。


ここ、ポルトガルのオビドス(Obidos)は首都リスボンから車で1時間半ほど北上したところにあります。人口はおよそ800人ほど。周りには目立った建物はなく、田園風景が広がる景色の中にポツンと存在する城壁に囲まれた小さな村。そこは、かつてポルトガル王妃がこの地を深く愛したことから「王妃の村」と呼ばれ、代々皇后直轄の地となった経緯があるほど、実はポルトガルの歴史と深く結びついている場所なのです。


時は1228年、ディニス1世(ポルトガル王)が10歳年下のイザベル王妃に、この地「オビドス」をプレゼントしたところ、イザベル王妃が大変喜ばれたということから、19世紀頃まで「王妃の村」と栄えていたのだそう。

オビドス城をふくめオビドス一帯をぐるりと囲む城壁は、この地が強固な要塞のように見えることから、「ポルトガルの七不思議」といわれるのだとか。(他の6つも気になるところ)

オビドス城を北に見たとき南側には、敵の侵入を防ぐための二重構造の門があります。この門は1380年に完成したもので、村に入るためには必ずこの門を通らなければならない造りになっています。(車で入る際には別ルートがありますが、バスで訪れる際には最初に目にすることができます。)


この門は「ポルタ・ダ・ヴィラ(Porta da  Vila)」といい、天井にはフレスコ画で聖書の場面が、壁面には鮮やかな青色で細かなアズレージョ(装飾)が施されていて、美しくて思わず立ち止まってしまいます。

バスで向かうと、バス停を降りたところからすぐに私たちを出迎えてくれるのがこの門です。リスボンのカンポ・グランデ駅から出ているバスに乗ると、およそ1時間弱で到着するので、走っている本数で考えると電車よりもバスの方が便利かもしれませんね。


ちなみに、オビドス駅まで電車で来ると、無人駅の駅舎にも青色で美しいアズレージョが施されているので、ぜひご覧ください。静かな無人駅の壁一面に施されたオビドスの風景を描いたアズレージョが、電車を降りた瞬間にみなさんを待っていてくれますよ!

オビドスの魅力に迫る

石畳×オレンジ色の屋根×白い壁×色とりどりの花

この組み合わせは、「可愛い」の代名詞としても良いのではないか…と思うほど、歩けば歩くほどに美しい街並みがとっても魅力的なんです。また、白い壁だけでなく、それぞれの家には青や黄色のラインがひかれていて、そこもまた白い壁とマッチするのです。


壁につたうようにツルを伸ばして咲いている花の中には、日本でもよく見かける藤の花や、鮮やかなピンク色で咲くブーゲンビリア、オレンジ色に咲くノウゼンカズラなど、種類はさまざま。新しい花を見つけるごとに、街並みと合わせた写真を撮るのも楽しいですよ。

360度ぐるりと見回して、どこを見ても絵になる可愛いオビドスは3時間ほどあれば歩いて回れるほどの広さ。たとえ道に迷ったとしても、人がいる方に歩いていけば自然と大通りに戻ることができます。


ポルタ・ダ・ヴィラから、村の中心部であるサンタマリア広場まで続くおよそ300mほどのディレイタ通りは、オビドスならではの街並みを眺めながらお土産を買ったり、食べ歩きをしたりするのに最高のスポットです。オビドスおすすめのスイーツや、名産品をゆっくり見ることができます(わたしは行列ができていた、人気パン屋さんで買った菓子パン片手に歩きました。)


オビドスの食堂で食べたご飯はどれも日本人の口に合う味付けで、とっても美味しくいただくことができました。ちなみに、この魚料理は日本人にとっても馴染み深い「鱈」が使われています。大量の玉ねぎの下には、ムニエルのように調理された鱈が隠れていて、とても美味しかったです。玉ねぎをどけてみると、普段見ている鱈の数倍大きいサイズの鱈でびっくりしました!

編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

RELATED

関連記事