編集部

広告代理店の企画、出版社の書籍編集を経て2016年に企画・編集・ライターとして独立。ワタリドリ製作所の屋号で、書籍の執筆・編集、複数の企業のメディア運用に関わる。 東京都観光まちづくりアドバイザーとして、国や県庁のインバウンド事業の仕事をしていたときにTABIPPOに出会い、2023年春からジョイン。 大学生の頃から、世界各地を一人旅しては、陸路での国境越えをすることに情熱を捧げていた。現在は自然豊かな多摩エリアで、エネルギーの塊みたいな小学生男児2人の育児に奮闘中。街歩きとおいしい物と温泉が好き。 著書:『世界の絶景1000』(英和出版社)共著、『石の辞典』(雷鳥社)

Vlogを始めたいけど、おすすめの撮影方法や編集、どこに気を付けたらいいかわからない…。

そんな初心者ならではの悩みを解決するために、ヒット動画をたくさん制作している人たちはどんな工夫をしているのかを聞いてみるという本連載

全4回で5名のクリエイターによるVlog撮影のテクニックをPowerShot V10を使ってご紹介していきます。

お伺いしたのは次のクリエイターの方々です。

もろんのん
Photographer YouTuber。商品、旅、ポートレートを撮影。広告や雑誌など幅広く活躍。YouTube「もろんのんTV」を通じて写真撮影術やおすすめ旅Vlogを伝える。Instagramで10万超えフォロワー。YouTubeで10万チャンネル登録者を突破。
高澤けーすけ
デジタルライフクリエイター。今はYouTube(登録者約18万人)で主に活動しています。カメラ・ガジェット・旅行などが好き。写真・動画好きが集まるコミュニティ「屋根裏」運営。ラーメンとハンバーガーが好き。
おかのやともか
SINGER。OLとして働きながら、YouTubeやTikTokなどのSNSでシンガー&クリエイターとして活動中。YouTube登録者数27万人、各種SNSの動画総再生回数は1億回を超える。
Akira
トラベルフォト・ビデオグラファー。Instagramを中心に活動するトラベルフォトビデオグラファー。
平日会社員→現在はフリーランスとしてこれから活動。日本全国旅した経験からおすすめスポットをハイクオリティな動画で紹介。
アルトゥル
日本推しラトビア人。Xを中心に活動するインフルエンサー。
「アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン」のコミックエッセイを出版。
JR西日本、佐賀県、Agoda、Duolingo等とPRの仕事をしてきました。メロンパンと猫が大好き。

第3回目は、ファンを増やしてより多くの人に見てもらえる動画を作るためには、どのようなことを意識すればいいのか、セルフブランディングのポイントをご紹介します。

Step1:自分が発信したいコンテンツを見つける


ファンを増やすためには自分を覚えてもらえるような工夫をすることが大事です。第1回目の準備編でもご紹介したように、「この投稿の人といえば」を意識して作ると覚えてもらいやすく、ファンになってくれた人にリピートをしてもらえる可能性がアップするので、結果としてアクセス数が伸びやすくなります。

では、どうやって発信するコンテンツを探したらいいのかというと、ポイントは次の3つになります。

・得意なこと、好きなことを発掘する
・パッションを見つける
・自分の才能や好きなことをリストアップする

得意なこと・好きなことを発掘する


▲自分の得意技を発掘してハードル低く始める(おかのやともかさん)

ついブラッシュアップしすぎてしまって、いつまでたってもスタートすることができないという人が多いのですが、どのような投稿が反響あるかはわからないので、まずはハードル低く始めてみることが大事です。自分の特技や好きなことをベースに発信するのが、長く続けていくコツになります。

自分のパッションを見つける


▲パッションを見つけることのメリット(アルトゥルさん)

クリエイターの情熱が視聴者にも伝わるので、やりながら自分がワクワク、ドキドキできることを見つけて発信するのがおすすめです。好きなことであればつくり続けることへのモチベーションにもつながり、自分が好きで自然に語れることがコンテンツになるので、視聴者から見て違和感が生まれず、一貫性のあるブランディングができます。

▲パッションを見つける方法(アルトゥルさん)

自分のパッションを見つけるには、シンプルに何をしているときに楽しいと感じるのか、何をやっているときに時間の間隔がなくなるほど熱中しているのかを考えてみること。

自分の才能や好きなことをリストアップする


▲Xで日本が恋しくて大好きな気持ちを投稿した結果、32万いいねを獲得(アルトゥルさん)

また、自分の才能や好きなことをすべてリストアップするのも効果的です。例えば、ネコが好き、いちごのショートケーキが無限に食べられる、雨の日にわくわくする、というような、それって才能なの?と思うようなことまですべてリストアップすることがパッションを見つけるコツになります。

Step2:人気動画の研究をする


自分しか発信できないようなオリジナリティのあるコンテンツを一から作り出そうとしたらとても大変なので、まずは、既に世の中に出回っていて人気のある動画をたくさんインプットして、人気がある理由を研究する所からスタートするのが効率的です。

インプットをたくさんする

まずはとにかくインプットをたくさんすること。素敵だな、かっこいいなと感じる海外のYouTuberの動画や、流れてくるリールで参考になるオリジナリティが高いものを時系列でウォッチし続けます。

視聴者のペルソナを把握する


▲ペルソナを知る方法(アルトゥルさん)

自分のパッションや才能を知った上で、人気動画のインプットをたくさんして、どのフィールドで勝負するかを決めたら、視聴者のペルソナを把握しましょう。

アナリティクスで調べること以外にも、自分が目指すフィールドで成功しているクリエイターのコメント欄を見るようにすると、視聴者がどんな質問をしていて、どんな悩みがあるのかなど、ペルソナをより深く知ることができます。彼らが好むトピックや言葉づかいを意識しながら、好まれるコンテンツ作りをしてみてください。

トレンドを利用する


流行っている動画のトレンドに乗ることで、新しい層の人に届けることが可能です。トレンドは一過性のものなので、スピードが命になります。できるだけ高いクオリティのものを速いペースで上げていくのがコツです。

Step3:オリジナリティを出す

オリジナリティを出すためには、固定フォーマットを作るのが有効になります。固定フォーマットを考えるなんて難しいように感じると思いますが、ゼロから新しく生み出す必要はありません。
人気の動画が伸びている要因を分析して真似をしたら、自分の得意技と掛け合わせるとオリジナリティが生まれます。

「人気動画の真似」×「得意技」で固定フォーマットを作る


▲固定フォーマットを作るための戦略(おかのやともかさん)

▲固定フォーマットとして作った「ハモリカラオケ」のコンテンツ(おかのやともかさん)

おかのやともかさんの「ハモリカラオケ」も、海外でバズっていたハモリの動画をヒントに固定のフォーマットを作り、自分たちが得意ことと組み合わせて4本の動画を配信したところ、4本目がバズって結果として先にあげていた動画の再生回数も伸びたとのこと。

固定フォーマットにすると1本でも気に入った動画があった場合、過去の投稿も遡って見てもらえるので、動画全体のアクセス数アップにつながるという相乗効果も期待できます。

得意なテクニックを身につける

編集や撮影機材を使いこなすのが得意な人、話すのが得意な人というように、自分の得意なテクニックを磨きながら、ターゲットがドハマりするコンテンツを発信しましょう。

ニッチな領域のNo.1を目指す


影響力を出すには、ニッチな領域で1位になることが近道です。

例えば、税理士向けのソフトを作る人は、税理士の知識とプログラミングの知識の両方を持つというとてもニッチな存在です。コンテンツクリエイターの世界では、こうしたその人にしかないスキルや特技の組み合わせがセールスポイントになります。

それは複雑なスキルに限ったことではなく、見た目、喋り方、好み、趣味、経験といった魅力を掛け合わせることでニッチな存在となり、覚えてもらいやすくなります。無視されるのがおかしいぐらいのスキルセットを身につけるのがおすすめです。

セルフブランディングで押さえておきたいポイント

セルフブランディングで人気コンテンツに育て上げるには、どういったステップで進めていけばいいかについてお伝えしました。自己ブランディングを考える上でぜひ参考にしてみてくださいね。

【セルフブランディング編のチェックポイント】
Step1:自分が発信したいコンテンツを見つける
☑得意なこと・好きなことを発掘する
☑自分のパッションを見つける
☑自分の才能や好きなことをリストアップする

Step2:人気動画の研究をする
☑インプットをたくさんする
☑視聴者のペルソナを把握する
☑トレンドを利用する

Step3:オリジナリティを出す
☑「人気動画の真似」×「自分の得意技」で固定フォーマットを作る
☑得意なテクニックを身につける
☑ニッチな領域のNo.1を目指す

キヤノンのVlogカメラについてもっと知りたい! という方は、「365日、Vlogしよう。」のサイトをチェックしてみてくださいね。様々なジャンルで活躍するPowerShot V10のアンバサダーのVlog作品も見ることができます。

【連載】Let’s Vlog!はじめての動画撮影テクニックwith PowerShot V10

#1【準備編】Vlog撮影の前にしておくべきこと
#2【撮影&編集編】魅力的な動画コンテンツに仕上げる技術
#3【セルフブランディング編】発信したいコンテンツを見つけてオリジナリティのある動画を作る(本記事)
#4【PowerShot V10使い方編】知っておくと便利な機能や技術

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広告代理店の企画、出版社の書籍編集を経て2016年に企画・編集・ライターとして独立。ワタリドリ製作所の屋号で、書籍の執筆・編集、複数の企業のメディア運用に関わる。 東京都観光まちづくりアドバイザーとして、国や県庁のインバウンド事業の仕事をしていたときにTABIPPOに出会い、2023年春からジョイン。 大学生の頃から、世界各地を一人旅しては、陸路での国境越えをすることに情熱を捧げていた。現在は自然豊かな多摩エリアで、エネルギーの塊みたいな小学生男児2人の育児に奮闘中。街歩きとおいしい物と温泉が好き。 著書:『世界の絶景1000』(英和出版社)共著、『石の辞典』(雷鳥社)

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