ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

突然ですが「Revolut」というサービスを聞いたことがありますか? Revoltはイギリス発のスマホアプリを利用した新しい金融サービスです。

もしかすると、海外旅行の常識を覆すかもしれないサービスになるかもしれません。今回はRevoltの概要と可能性を解説します。

海外旅行で両替の手数料が高い件

photo by unsplash

後ほど詳しく解説しますが、Revoltを使うと両替時に発生する手数料がゼロになります。「両替手数料?少額でしょう?」と思ったあなた、私も最初はそう思いましたが、案外バカにならないものです。

たとえば、日本の銀行や空港における両替所で考えてみましょう。一般的に両替手数料は1ドルあたり約3円、1ユーロあたり約6円です。仮に1万円を両替するとドルは約270円、ユーロだと約480円もの手数料が発生します。

3万円ほど両替するとドルだと約800円、ユーロだと約1,400円も余分に払わないといけません。さすがに、手数料が1,000円以上になると気になってくるでしょう。

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一方、クレジットカードのキャッシングはどうでしょうか。キャッシングサービスですと、3万円分の引き出しでは手数料は400円ほどです。「なーんだカードなら問題なし」と思ったあなた。実はクレジットカードでもうひとつ注意したいのが、決済通貨です。

クレジットカードは日本円、もしくは現地通貨で決済されます。計算しやすいことを考えて日本円を選びがちですが、そこが落とし穴!

日本円を選択するとお店が決めたレートによって決済金額が決められます。言い換えれば、お店が自由に換算レートを変えられるということ! 最悪の場合、思ってもみなかった手数料を取られるかもしれません。

かと言って、いちいち「現地通貨決済でお願いします」というのも面倒なもの。また、通貨がコロコロ変わる地域では、旅行後の計算も複雑です。このように、旅人にとって両替の手数料は実に悩ましい問題です。

Revolutのサービス概要

Photo by www.revolut.com

このような両替の問題を吹き飛ばしてくれる新サービスが今回紹介するRevolutです。まずはザックリとサービスの流れを解説します。

①スマホからアプリRevolutをインストールする。
②アプリからカードの申請を行い、入手する。
③アプリから現金をRevolutの口座に入金する(銀行振込もしくはデビットカード経由)。
④アプリで円から現地通貨に両替をする。
⑤現地でRevolutが発行したカードで支払う。
⑥残った現地通貨を円に戻す。

イメージとしてはアプリでICカードにあるお金の通貨を自由に変えられる、という感じですね。Revolutの主なメリットは以下のとおりです。

①両替手数料がかからない

先ほど説明した両替手数料が一切かかりません。必要に応じて何回でも両替できます。

②レートがいい

実はレートには「カスタマーレート」と「インタバークレート」が存在します。両替所や銀行で両替する際は「カスタマーレート」が、銀行間の両替は「インタバークレート」が適用されるのが一般的です。レートがいいのは「インタバークレート」です。つまり、私たちは「インタバークレート」よりも不利なレートで両替し続けてきたわけです。

Revolutでは「インタバークレート」に近いレートで両替できます。今まで経験したことがないレートで両替できることを考えたらワクワクしませんか。

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③お金の流れがすぐにわかる

意外と海外旅行で不便なことはお金の流れがわかりにくいこと。クレジットカードでも実際の取引までには多少の時間がかかります。一方、Revolutではアプリを通じてリアルタイムにお金の流れがわかります。しかも、支払った店名もわかるので、家計簿をつける際もラクラクですよ。

④海外送金の手数料が0円

日本の銀行で海外送金を頼むと手数料が意外と高いもの。Revolutで送金すると手数料はタダ! しかも、すぐに送金できるため、ビジネスにも応用できます。対応通貨は90通貨以上で、仮想通貨もOK。世界ではこのような夢のような金融サービスがスタートしています。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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